ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

自立支援法廃止に新しい障害者福祉めざす

2009年09月22日 01時08分19秒 | 障害者の自立
 障害者が生きていくのに必要不可欠な支援を「利益」としてとらえ障害者に定率1割の「応益負担」(2回にわたる措置で現在は軽減)をしいてきた障害者自立支援法を廃止させようと、きょうされん第32回全国大会が19日、埼玉県の大宮ソニックシティで始まりました。20日まで。


--------------------------------------------------------------------------------

 「新しい障害者福祉をつくる新たな歴史の幕開けです」。きょうされん理事長の西村直さんの力強い声が2900人の参加者、600人のボランティアで埋まった会場に響きました。

 マンガ「どんぐりの家」の著者で、大会実行委員長の山本おさむさんがあいさつ。藤井克徳きょうされん常務理事が報告しました。

 藤井さんは、自立支援法廃止の流れをつくったのは1万人集会などを成功させてきた障害者の運動だったと指摘。10月に予定されている臨時国会で応益負担を廃止し、事業所の経営を脅かす報酬の「日額払い」を「月額払い」に戻すこと、その上で当事者参加のもとで2012年の自立支援法廃止と新法施行をめざすと述べました。そしてこれまではマイナスを埋める運動だったけれど、これからはまったく新しい障害者総合福祉法をつくるというプラスに転じる運動になると強調しました。

 パントマイミストの松井朝子さんがパントマイムで平和の大切さを訴え、ベトナムのグエン・ドクさんと報道写真家の中村梧郎さんが特別報告をしました。

 交通事故で脳挫傷を負い、車いすで東京都江東区の「自立センターあけぼの」から参加した女性は「センターでみんなと一緒に仕事をしたり、ばか話をするのが一番楽しい。これからも安心して通いたい」と話しました。

 「あけぼの」の職員、男性(35)は「リボンを切ったりする仕事なので高い工賃は出せないのが現実です。何とか施設での食費を下回らないようにしています。家からお金を持ってこさせるのはつらいですから。利用者負担はなくしたい」と話しました。


--------------------------------------------------------------------------------

 きょうされん 「ぼくも働きたい」「この街で普通の生活をしたい」という障害者の願いを集め、1977年に「共同作業所全国連絡会」という名称で、16カ所の作業所で発足。2001年に「きょうされん」に名称変更。現在1900カ所を超す作業所が参加しています。調査・研究・提言活動、国や自治体への働きかけ、共同作業所の運営資金づくり支援などを行っています。


障害者自立支援法の廃止表明=全局に事業の仕分け指示-厚労相

2009年09月22日 01時07分29秒 | 障害者の自立
 長妻昭厚生労働相は19日、同省内で記者団に対し、福祉サービスの利用料に原則1割の自己負担を課している障害者自立支援法を廃止する意向を表明した。その上で「連立(政権)の中で詳細な合意をいただく。どういう制度にするかも今後詰めていく」と述べ、新たな制度設計に着手する考えを示した。
 現行の自立支援法は、ホームヘルプなどのサービスの利用料を原則1割負担する「応益負担」となっているが、利用すればするほど自己負担が増えるため、「障害の重い人ほど負担も重くなる」などと批判が上がった。政府は先の通常国会で、利用者の収入に応じる「応能負担」に改めた改正案を提出したものの、廃案となっていた。
 これに対し、民主党はマニフェスト(政権公約)で、自立支援法を廃止し、利用料を「応能負担」にするとともに、障害者本人の声が反映される「障がい者制度改革推進本部」を内閣に設置することなどを提言。社民、国民新両党との連立政権政策合意にも「利用者の応能負担を基本とする総合的な制度」の創設を盛り込んでいた。
 厚労相はまた、省内の無駄遣いの排除を徹底させるため、事業の仕分けを行い、優先順位の低い5事業や、売却可能な資産を選定、報告するよう全部局に指示したことを記者団に明らかにした。 

厚労相廃止発言 熊本「語ろう会」、「声が届いた」と歓迎 /熊本

2009年09月22日 00時57分55秒 | 障害者の自立
 障害者の自立支援をめぐる問題を話し合う「気楽に語ろう会」が20日、熊本市大江の市障害者福祉センター希望荘であった。県内の支援団体など約50団体でつくる「障害者自立支援法をよくする連絡会」(田中外至(ほかし)さんら代表)が主催した。長妻昭厚労相が19日に自立支援法廃止を明言したことについて「改善を求める声が届いた」と歓迎する意見が出た。

 連絡会は、自立支援法が施行された06年に発足、学習会や講演会などを重ねてきた。障害者の生の声を聞く対話の場を持つため、初めて語ろう会を開いた。

 田中会長は「自立を促す法でありながら自立を阻害する運用に問題がある。皆さんがかねて思っている困ったことなどを語り合おう」とあいさつした。

 障害者や施設職員からは、日ごろの生活での悩みに加え、自立支援法について「医療費が5倍になり負担が増えた」「負担できずに施設を出る人が増えた」など窮状を訴える意見が出た。

 障害者・児の生活を豊かにする会の山本あや会長は「この声を新たな障害者支援法に反映させよう」と話した。

聴覚障害者軽快ダンス、音の響き記憶しリズム習得…京都で23日公演

2009年09月22日 00時54分54秒 | 障害者の自立
ハンガリー・日本国交50周年公演、「若木寮」利用者ら

 ハンガリーと日本の国交回復50周年を記念して23日に府立文化芸術会館(京都市上京区)で開かれるダンス公演に、聴覚言語障害者の更生入所施設「若木寮」(中京区)の利用者ら13人が出演する。音楽が聞こえないハンデを乗り越え、ポップで明るいダンスを披露しようと張り切っている。

練習に臨み、思い思いに感情をダンスで表現するメンバーたち(中京区の市聴覚言語障害センターで) 催しは、ダンススタジオ「マリ子ダンスシアター」(下京区)と国際交流基金京都支部(左京区)が企画。同スタジオを主宰する高安マリ子さんと親交の厚いハンガリーのダンサー、パル・フレナックさんをゲストに招き、22、23の両日、多彩なダンスを競演する。

 パルさんは、耳の不自由な両親の下で育った。またマリ子さんのスタジオは聴覚障害者への訓練の一環としてダンス指導などにも取り組んでいることから、今回の公演で、若木寮利用者らの特別出演が決まった。

 参加する13人は皆ほとんど耳が聞こえず、ふだんは若木寮を中心に職業訓練に励んでいる。今回、ステージに立つため、7月から本格的なトレーニングに取り組んできた。

 伴奏曲はゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」。障害のある人も、ない人も平等に一つの名前を持ち、他者とのつながりの中で生きているというメッセージを重ねての選曲だという。

 ステージでは、曲に合わせ、軽快なスキップや輪になっての群舞、そして体全体を躍動感たっぷりに伸ばすなどして、「生きる喜び」を表現する。

 練習では、重低音の響きを体で感じられる特別な部屋に寝転がって、曲のリズムを覚えるなど、曲との同調という最も難しい課題を克服するため、様々な工夫を採り入れた。

 本番を間近に控え、練習もクライマックス。一般企業への就職を目指して職業訓練中の川村光男さん(21)は「リズムに合わせて体を動かすのが楽しい。ダンスは完璧(かんぺき)です」と、立てた親指を鼻に当てる手話で、胸を張る。

 23日午後2時からの公演で、13人はステージに立つ。チケット当日券は4000円。問い合わせは府立文化芸術会館(075・222・1046)へ。


金沢で障害者フェスタ

2009年09月22日 00時53分31秒 | 障害者の自立
 障害者の自立と県民の障害者理解を深めることを目的とした「県障害者ふれあいフェスティバル」(実行委主催)が20日、金沢市袋畠町の県産業展示館で開かれた。今年で14回目となり、会場には多くの人が詰めかけ、にぎわいを見せていた。

 会場には、県内の養護学校や障害者団体がブースを設け、絵画や書道、タペストリーなど障害者が制作した作品を展示。電動車いすサッカーなどを体験できるコーナーもあり、障害者との交流を楽しんでいた。

 盲導犬に先導されてジグザグのコースを進むコーナーでは、アイマスクを着けた参加者が、一歩一歩確かめるように歩いていた。介護員の母親と訪れ、盲導犬体験をした金沢市泉本町、柏比真子さん(11)は「視覚障害者の不自由さが分かった」と話していた。また、ステージ上では、金沢高校による吹奏楽の演奏や白山市出身の歌手山本あきさんのライブも行われた。