「『当たり前』だと思っている『常識』は、刷り込まれてしまった『思い込み』かもしれない」。性を人権の視点で考えようと、奈良市内を中心に活動を続けている市民団体「性と生を考える会」(中田ひとみ代表)が、基となる考えを紹介する「性と生通信」を創刊した。今後、定期的に発行し、性について考え、関係を広げていくきっかけにしたいとしている。
同会は00年5月、障害がある人たちの訪問看護などに取り組んできた看護師の中田さんらが結成。日本に滞在する外国人や障害者の支援などに取り組む人たちが参加している。
活動の中心は、2カ月に1回、話題提供者を中心に気軽な雰囲気で話し合う「ぶらっとサロン『プカプカ』」。性同一性障害と診断され、性別適合手術を受けた元堺市男女共同参画市民懇話会座長の森村さやかさん「いつもの人権講座では語れない話」(08年4月)▽同性愛者であることを公表して選挙戦に臨んだ元大阪府議の尾辻かな子さん「セクシュアリティと政治」(06年2月)▽大阪市都島区で「障害者自立支援センターあるる」を運営している安原美佐子さん「出生前診断・着床前診断…障害者って? 人間って? 幸せって?…」(04年12月)--など多彩なテーマを取り上げている。
さらに地方議会に対し、男女共同参画や教育関連などの意見書を提出。橿原市議会では03年9月に「性同一性障害を抱える人たちが普通に暮らせる社会環境の整備を求める意見書」が採択された。
中田さんは「私たちの誰もが、多様な性・生を生きる『当事者』。性別や性的指向、立場にかかわらず情報を手に入れることができ、それを基にした決定が尊重され、差別や強制を受けず尊厳をもって自分らしく生きられる社会を目指して、活動を続けていきたい」としている。連絡先はhttp://nara.cool.ne.jp/say‐to‐say/
同会は00年5月、障害がある人たちの訪問看護などに取り組んできた看護師の中田さんらが結成。日本に滞在する外国人や障害者の支援などに取り組む人たちが参加している。
活動の中心は、2カ月に1回、話題提供者を中心に気軽な雰囲気で話し合う「ぶらっとサロン『プカプカ』」。性同一性障害と診断され、性別適合手術を受けた元堺市男女共同参画市民懇話会座長の森村さやかさん「いつもの人権講座では語れない話」(08年4月)▽同性愛者であることを公表して選挙戦に臨んだ元大阪府議の尾辻かな子さん「セクシュアリティと政治」(06年2月)▽大阪市都島区で「障害者自立支援センターあるる」を運営している安原美佐子さん「出生前診断・着床前診断…障害者って? 人間って? 幸せって?…」(04年12月)--など多彩なテーマを取り上げている。
さらに地方議会に対し、男女共同参画や教育関連などの意見書を提出。橿原市議会では03年9月に「性同一性障害を抱える人たちが普通に暮らせる社会環境の整備を求める意見書」が採択された。
中田さんは「私たちの誰もが、多様な性・生を生きる『当事者』。性別や性的指向、立場にかかわらず情報を手に入れることができ、それを基にした決定が尊重され、差別や強制を受けず尊厳をもって自分らしく生きられる社会を目指して、活動を続けていきたい」としている。連絡先はhttp://nara.cool.ne.jp/say‐to‐say/