ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

精神障害者の就労支援、2千万円を不正流用か

2009年09月15日 01時02分00秒 | 障害者の自立
 厚生労働省が所管する社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)」(東京)が、精神障害者の就労支援事業などの名目で国から支給された補助金のうち、少なくとも2000万円を不正流用した疑いが強いことが同省の特別監査でわかった。

 運営する社会復帰支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運転資金などに充てられたとみられる。

 厚労省によると、全精社協は、精神障害者の家族でつくる財団法人「全国精神障害者家族会連合会(全家連)」からハートピアの運営を引き継いだ2007年、基本財産6000万円のうち、2000万円を厚労省に無断で引き出したとされる。複数の理事や元職員によると、基本財産が不足すると07年度の決算を乗り切れないため、障害者就労支援などの調査研究事業の補助金を流用したという。

 読売新聞の取材に対し、元職員は「ハートピアは引き継いだ当初から赤字で、基本財産は運転資金に充て、(流用資金は)その穴埋めに使った」と話している。

 ハートピアは1996年、全家連が設立した授産施設と温泉ホテルの複合施設だったが、国の補助金流用が発覚して破産。その後、同省の仲介で全精社協に引き継がれた。

覆面レスラー:障害者施設慰問 腕相撲大会や質問コーナー、笑い絶えず

2009年09月15日 00時59分30秒 | 障害者の自立
◇「何かに挑戦、後押ししたい」
 【埼玉】覆面プロレスラーが、三郷市内の障害者福祉施設を慰問したり、施設の人たちを試合に無料で招待して交流を続けている。腕相撲大会や質問コーナーで盛り上がり、笑いが絶えない。施設関係者は「元気をもらい、障害者の社会参加への弾みにもなる」と喜んでいる。

 男性のミステル・カカオさん(43)と女性のバンクーバー・キャットさん(32)。カカオさんは自らがプロデューサーを務めるプロレス大会「覆面MANIA(マニア)」で活躍する一方、覆面や衣装を製作する工房の代表でもある。

 「僕らの試合を見て、少しでも前向きな気持ちになってもらえれば」と昨年12月、知人に紹介された三郷市の障害福祉相談支援センター「パティオ」を通じて4施設の約50人を試合に招き、交流が始まった。すでに3回で延べ約130人を招待した。カカオさんらも三郷市を2度訪問し、知的障害者や精神障害者の作業所、認知症の高齢者のデイサービスセンターなどを慰問している。

 8月25日の同市半田の障害者通所施設「みどりの風」(51人)。カカオさんらとの腕相撲に行列ができ、2人のコミカルな行司ぶりもあって爆笑と歓声の連続。質問コーナーでは「痛みはどうやって克服するの」「試合中は興奮しているので痛くない。家に帰ると痛むんです」とユーモラスなやりとりも。記念撮影した後もサインを求める人の輪が途切れなかった。施設は2人に手作りクッキーでお礼をした。

 施設利用者の若木拓也さん(21)は「腕相撲で勝てた。また来てほしい」。加藤里沙さん(20)は「体は大きいけれど2人とも優しかった。家に帰ってお母さんに話したい」と目を輝かせた。

 学校を休みがちだった子供が2人に励まされ「学校に行く」と約束したことも。カカオさんは「皆さんが何かに挑戦するのを後押しできたらうれしい。現役でいる限り交流を続けたい」と言い、キャットさんも「『何だコイツ』と笑ってもらえればそれでいい」と、赤いマスク越しにはにかむ。

 パティオの相談支援専門員、山田一三さんは「障害を持つ人は娯楽の幅や生活圏が狭くなりがち。覆面プロレスを好きになったら、働いたお金でチケットを買い、観戦するのもいい。行動範囲を広げるきっかけになれば」と話している。

聴覚障害者の災害訓練 傷の程度、タグで色分け=鹿児島

2009年09月15日 00時57分41秒 | 障害者の自立
 大規模災害の際、医療チームが現場で治療の緊急性のある順に赤、黄、緑のタグを傷病者に付けるトリアージの訓練が、鹿児島市の県立聾学校(新留泰典校長、68人)で行われた。聴覚障害者を対象にしたこの訓練は、県内では初めて。

 救助隊員らが筆談などで聴覚障害者の症状を素早く的確に把握し、措置することが目的。生徒や消防、医療関係者ら計約180人による大規模な訓練となった。

 調理室で一酸化炭素による中毒事故が発生し、多数の負傷者が発生したと想定。非常ベルが鳴ると、まずは調理室と別棟の食堂にいた学生が、教員がたたく太鼓の振動を頼りにグラウンドに避難した。防護服やガスマスクを着用した隊員が、負傷者役の学生のいる調理室に入った。

 消防隊員が換気を行った後、災害派遣医療チーム(DMAT)が「痛いところはありますか」などと書かれた紙を見せながら、症状を確認してタグを手首に付けた。グラウンドでは、酸素補給などの措置が施され、黄と赤のタグを付けた6人が救急車で市内の3病院に搬送された。すべての救助作業を約40分間で終えた。

 鹿児島市西消防署の山下誠副署長は「比較的スムーズに進んだが、緊急時に、どれだけ的確な措置ができるかは未知数」と話した。高等部3年溝口春輝さん(18)は「自分の症状を伝えるのが難しかった。ちゃんとできないと重症と間違えられるかもしれない」と振り返っていた。


障害者が“銀座農業” 社協担当者 『新たな就労』期待

2009年09月15日 00時56分26秒 | 障害者の自立
 知的障害者らを“銀座農業”の担い手に-。東京・銀座のビル屋上で地元の知的障害者らに野菜を栽培してもらおうと、茨城県稲敷市の農業生産法人アグリクリエイトが十六日、農業体験プログラムを始める。 (松村裕子)

 アグリクリエイトは銀座に東京支社を置く。地元のNPO法人や中央区社会福祉協議会と連携し、将来的には、採れた野菜を有名レストランなど“銀座ブランド”の飲食物の材料に役立ててもらい、区内の障害者らの就労支援に収益を活用する狙いだ。

 当初、期待していた農林水産省の助成は政権交代の余波で凍結され、出はなをくじかれた格好だが、夢に向かって一歩を踏み出す。

 都会では健常者でさえ農業を体験したことがない人が多く、まずは障害者らに農業を知ってもらおうと企画した。

 プログラムは来年三月までの半年間。区社協の障害者就労支援施設「さわやかワーク中央」で働く知的障害者ら十数人が、施設があるビルの屋上でプランターを使って野菜を無農薬栽培する。また、区内の障害者を募り、区中央会館屋上の菜園でコマツナなどを育てる。農業の専門家らが指導する。

 社協の担当者は「あえて都心で農業をやる試みは面白く、利用者が本場の農業を身につければ、新たな就労の可能性も生まれる」と期待する。

 当初は、障害者らの家族や支援者から希望者を募り、稲敷市内の畑までバスで通ってブロッコリーやキャベツを栽培する計画も立てていた。しかし、費用面から農水省の助成なしには実現が難しく、中央区だけでのスタートとなった。

 アグリクリエイトの高安和夫支社長(43)は「助成が保留になったのは残念だが、できる範囲内でやりたい。地産地消や都市の緑化という分野で障害者が社会参加する機運につなげたい」と語る。

講義の「字幕」携帯に、聴覚障害の学生支援…筑波技術大など開発

2009年09月15日 00時55分01秒 | 障害者の自立
 講師が話す言葉を即座に文字情報に変え、携帯電話の画面に映し出す聴覚障害者用の学習支援システムを筑波技術大学(茨城県つくば市)やソフトバンクモバイル(本社・東京)などが開発した。講義が中心の教育現場で、不利な立場に置かれている聴覚障害者の強い味方になりそうだ。

 「失敗した経験をもとに、フィードバックすることにより、ほんとうの科学的理解が得られる」

 導入実験を兼ねた筑波技術大の情報科学の授業。講師の言葉が、教室にいる学生の携帯画面に、そのまま文字となって表れた。聞こえる言葉と画面表示の時間差は数秒程度。英語のニュース番組で、画面で話す人の言葉がほぼ同時に字幕でも表示されることがあるが、雰囲気はこれに似ている。

 授業を受けた聴覚障害者の氷室智沙子さん(20)は、「字幕の遅れは気にならない。字も見やすい。授業だけでなく、講演会などで使えれば便利だと思う」と、気に入った様子だった。

 氷室さんたちが使っていたのは、ソフトバンクモバイルが販売する米アップル社の携帯電話「iPhone(アイフォーン)3G」。音声通話と、高速インターネット接続が同時にできるのが特徴だ。

 講師の声はまず、iPhoneを通じて、速記の専門家がいるNPO法人「長野サマライズセンター」に音声情報で送られる。ここで文字に変換され、専用のホームページに表示。学生がこれを携帯電話で閲覧すると、字幕のように見ることができる仕組みだ。

 筑波技術大は、研究拠点となる「障害者高等教育研究支援センター」を設置し、早くから聴覚障害者の支援に取り組んできた。教室に速記者が控え、講師の言葉を文字に変換、スクリーンに表示する授業も行われてきたが、機材は持ち運べないため、屋外授業では使えない難点があった。

 携帯電話なら、速記者は現場にいる必要がないうえ、コンピューターや回線などの追加設備も不要。新システムの開発に当たった筑波技術大の三好茂樹准教授は、「ボランティアがノートを取る支援もあるが、限界がある。携帯を使う仕組みなら、一度にたくさんの学生に情報を送ることができる」と話している。