厚生労働省が所管する社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)」(東京)が、精神障害者の就労支援事業などの名目で国から支給された補助金のうち、少なくとも2000万円を不正流用した疑いが強いことが同省の特別監査でわかった。
運営する社会復帰支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運転資金などに充てられたとみられる。
厚労省によると、全精社協は、精神障害者の家族でつくる財団法人「全国精神障害者家族会連合会(全家連)」からハートピアの運営を引き継いだ2007年、基本財産6000万円のうち、2000万円を厚労省に無断で引き出したとされる。複数の理事や元職員によると、基本財産が不足すると07年度の決算を乗り切れないため、障害者就労支援などの調査研究事業の補助金を流用したという。
読売新聞の取材に対し、元職員は「ハートピアは引き継いだ当初から赤字で、基本財産は運転資金に充て、(流用資金は)その穴埋めに使った」と話している。
ハートピアは1996年、全家連が設立した授産施設と温泉ホテルの複合施設だったが、国の補助金流用が発覚して破産。その後、同省の仲介で全精社協に引き継がれた。
運営する社会復帰支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運転資金などに充てられたとみられる。
厚労省によると、全精社協は、精神障害者の家族でつくる財団法人「全国精神障害者家族会連合会(全家連)」からハートピアの運営を引き継いだ2007年、基本財産6000万円のうち、2000万円を厚労省に無断で引き出したとされる。複数の理事や元職員によると、基本財産が不足すると07年度の決算を乗り切れないため、障害者就労支援などの調査研究事業の補助金を流用したという。
読売新聞の取材に対し、元職員は「ハートピアは引き継いだ当初から赤字で、基本財産は運転資金に充て、(流用資金は)その穴埋めに使った」と話している。
ハートピアは1996年、全家連が設立した授産施設と温泉ホテルの複合施設だったが、国の補助金流用が発覚して破産。その後、同省の仲介で全精社協に引き継がれた。