学習机や時計 製材から仕上げまで
知的障害者が働く授産施設を運営する深谷市の社会福祉法人「幸仁会」は18~20日、通所者らが作った木工品を展示販売する「彩の国の森のめぐみ・しごと展」を同市本田の県農林公園木材文化館で開く。施設では、仕入れた丸太の製材から加工、作品の仕上げまで、全工程を障害者らがこなしている。野村吉茂理事長(72)は「障害者でもこんなにできる、ということを知ってほしい。ほかの施設に通う人たちにとっても励みになれば」と来場を呼びかけている。
作品を仕上げる川本園の通所者ら 同会は、障害者に働く場を提供しようと、1979年の会設立と同時に、授産施設「川本園」(深谷市本田)を開いた。川本園では現在、18~75歳の約40人が、木製の時計や写真立て、ベンチなどの製作に励んでいる。機械を使った作業が多いが、仕上げでは、植物性塗料を一つひとつの作品に丁寧に塗っていく。市の行事の記念品作りが、受注全体の約8割を占めるという。
県内の小学校から依頼され、高さが調整できる学習机も作っている。老朽化が進んだ机の上面だけを削ってきれいにすれば、長年にわたり使用できる仕組みだ。野村理事長は「10年くらい前に納品した机が、まだきれいに使われているとうれしい」と顔をほころばせる。これまで、県内十数校に納品した。
同園は当初、紙袋のヒモ通しなど内職を主としていたが、約20年前から、廃材となる竹を利用して割りばしを作り始めた。売れ行きが好調だったことから、竹細工の製作にも着手。ただ、約10年前から原材料の竹が入手しにくくなった上、県から学習机の製作依頼を受けたことから、木工品を手がけるようになった。県産業技術総合センター北部研究所(熊谷市)などの指導を受け、オリジナル作品の製作に精を出している。
幸仁会は2004年4月、川本園近くに、同様の施設「ウッドワーク川本」も開所した。製材工場から依頼され、工場で発生する端材をつないで再利用し、製品を工場へ出荷する業務を担当する。出荷量は1日約6トンにも上るといい、約30人の障害者らが働いている。
幸仁会の設立30年を記念し、18日から開催する展示販売会では、川本園で作った約50種類、数千点の木工品を披露。小物の即売や、ベンチやテーブルなどの家具の個別注文に応じる商談会を開く。このほか、ウッドワークの仕事内容などを紹介するパネルも展示する。
問い合わせは、幸仁会(048・583・5908)へ。
知的障害者が働く授産施設を運営する深谷市の社会福祉法人「幸仁会」は18~20日、通所者らが作った木工品を展示販売する「彩の国の森のめぐみ・しごと展」を同市本田の県農林公園木材文化館で開く。施設では、仕入れた丸太の製材から加工、作品の仕上げまで、全工程を障害者らがこなしている。野村吉茂理事長(72)は「障害者でもこんなにできる、ということを知ってほしい。ほかの施設に通う人たちにとっても励みになれば」と来場を呼びかけている。
作品を仕上げる川本園の通所者ら 同会は、障害者に働く場を提供しようと、1979年の会設立と同時に、授産施設「川本園」(深谷市本田)を開いた。川本園では現在、18~75歳の約40人が、木製の時計や写真立て、ベンチなどの製作に励んでいる。機械を使った作業が多いが、仕上げでは、植物性塗料を一つひとつの作品に丁寧に塗っていく。市の行事の記念品作りが、受注全体の約8割を占めるという。
県内の小学校から依頼され、高さが調整できる学習机も作っている。老朽化が進んだ机の上面だけを削ってきれいにすれば、長年にわたり使用できる仕組みだ。野村理事長は「10年くらい前に納品した机が、まだきれいに使われているとうれしい」と顔をほころばせる。これまで、県内十数校に納品した。
同園は当初、紙袋のヒモ通しなど内職を主としていたが、約20年前から、廃材となる竹を利用して割りばしを作り始めた。売れ行きが好調だったことから、竹細工の製作にも着手。ただ、約10年前から原材料の竹が入手しにくくなった上、県から学習机の製作依頼を受けたことから、木工品を手がけるようになった。県産業技術総合センター北部研究所(熊谷市)などの指導を受け、オリジナル作品の製作に精を出している。
幸仁会は2004年4月、川本園近くに、同様の施設「ウッドワーク川本」も開所した。製材工場から依頼され、工場で発生する端材をつないで再利用し、製品を工場へ出荷する業務を担当する。出荷量は1日約6トンにも上るといい、約30人の障害者らが働いている。
幸仁会の設立30年を記念し、18日から開催する展示販売会では、川本園で作った約50種類、数千点の木工品を披露。小物の即売や、ベンチやテーブルなどの家具の個別注文に応じる商談会を開く。このほか、ウッドワークの仕事内容などを紹介するパネルも展示する。
問い合わせは、幸仁会(048・583・5908)へ。