ノンフィクション小説「カニは横に歩く、自立障害者たちの半世紀」が、第33回講談社ノンフィクション賞を受賞した。著者は、自身も介護者として運動に関っていた、ジャーナリストの角岡伸彦氏。
学生運動が衰退し始めた1970年代から、施設占拠や「川崎バス闘争」などの過激な解放運動を展開してきた脳性まひ者の団体、「日本脳性マヒ者協会青い芝」の活動の様子が生々しく描かれている。
タイトルに込められたメッセージ
健常者に合わせて生きることを余儀なくされてきた障がい者達が政府、企業、社会、健常者を糾弾する姿や、彼らを間近で見守ってきた著者の言葉は、読者に強烈なメッセージを与える。
「カニは横に歩く」というタイトルには、「カニが横歩きするのを誰も不思議に思わない。障がい者が健常者と違う歩き方をするのも当たり前だ」というメッセージが込められているという。
著者の角岡氏は、これまでにもさまざまな「差別」に関する著作を発表しており、今度の活動にもますます注目が集まりそうだ。
講談社ホームページ
http://www.kodansha.co.jp/award/nonfiction-essay.html
スポットライト
学生運動が衰退し始めた1970年代から、施設占拠や「川崎バス闘争」などの過激な解放運動を展開してきた脳性まひ者の団体、「日本脳性マヒ者協会青い芝」の活動の様子が生々しく描かれている。
タイトルに込められたメッセージ
健常者に合わせて生きることを余儀なくされてきた障がい者達が政府、企業、社会、健常者を糾弾する姿や、彼らを間近で見守ってきた著者の言葉は、読者に強烈なメッセージを与える。
「カニは横に歩く」というタイトルには、「カニが横歩きするのを誰も不思議に思わない。障がい者が健常者と違う歩き方をするのも当たり前だ」というメッセージが込められているという。
著者の角岡氏は、これまでにもさまざまな「差別」に関する著作を発表しており、今度の活動にもますます注目が集まりそうだ。
講談社ホームページ
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