相模原市視覚障害者福祉大会が29日、市民会館(同市中央区中央)で開かれ、視覚障害者団体でつくる日本盲人会連合の笹川吉彦会長が講演した。笹川さんは「障害者の権利はまだまだ確立されていない。人任せにせず、問題意識を持って行動していかなければならない」と呼び掛けた。
笹川さんは昨年改正された障害者20+ 件自立支援法で、外出時にヘルパーらが援助する「同行援護」サービスが創設されたことに触れ、「外出時しか対象とされておらず、日常生活では誰が支援するのかなど、まだ問題は残っている」と指摘。民主党が目指す同法に代わる新法成立について「議員が障害の実態をどこまで分かっているか。与野党一体になって問題に取り組んでほしい」と訴えた。
大会は今年4月に県視覚障害者20+ 件福祉協会から独立した市視力障害者20+ 件協会が初めて開催。約75人が参加し、災害時の安否確認のための個別計画策定などを求めた大会宣言・決議が採択された。
同協会の八代義男会長(70)は「視力が不自由でも暮らしやすい環境整備のため、より活動を発展させていきたい」と話した。

視覚障害者を取り巻く課題について語る笹川会長=相模原市中央区の市民会館
2011年10月30日 カナロコ(神奈川新聞)
笹川さんは昨年改正された障害者20+ 件自立支援法で、外出時にヘルパーらが援助する「同行援護」サービスが創設されたことに触れ、「外出時しか対象とされておらず、日常生活では誰が支援するのかなど、まだ問題は残っている」と指摘。民主党が目指す同法に代わる新法成立について「議員が障害の実態をどこまで分かっているか。与野党一体になって問題に取り組んでほしい」と訴えた。
大会は今年4月に県視覚障害者20+ 件福祉協会から独立した市視力障害者20+ 件協会が初めて開催。約75人が参加し、災害時の安否確認のための個別計画策定などを求めた大会宣言・決議が採択された。
同協会の八代義男会長(70)は「視力が不自由でも暮らしやすい環境整備のため、より活動を発展させていきたい」と話した。

視覚障害者を取り巻く課題について語る笹川会長=相模原市中央区の市民会館
2011年10月30日 カナロコ(神奈川新聞)