ゴエモンのつぶやき

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仙台の障害者施設に電子ピアノ届く 再建施設で活用へ

2011年11月19日 01時10分06秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の津波で被災した仙台市の知的障害者就労支援事業所「まどか荒浜」に、熊本県から電子ピアノが届けられた。障害の有無を超えて音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」が3月に熊本市で開かれ、主催者が会場で募った寄付金を活用してプレゼントした。まどか荒浜の利用者らは「楽器があると元気が出る」と喜んでいる。

 まどか荒浜は、若林区荒浜に施設があったが、津波で全壊した。現在は太白区袋原の障害者就労支援事業所「仙台ワークキャンパス」に間借りし、37人が利用している。
 震災前は施設に電子オルガンがあり、昼休みには演奏が得意な利用者を囲み、みんなで音楽を楽しんでいたという。
 とっておきの音楽祭は、仙台で2001年から毎年実施されている。熊本市では昨年、初めて開催された。2回目の今年は震災直後の3月27日に開かれ、仙台の音楽祭顧問を務めるシンガー・ソングライターあんべ光俊さん(58)=仙台市=、障害者施設で働きながらリコーダーの演奏活動をしている荒川知子さん(27)=同=らが駆け付け、会場を盛り上げた。
 主催した「オハイエくまもと」(入部祥子会長)は音楽祭で集まった200万円のうち、80万円を宮城県共同募金会に寄付。残りは障害者施設への物資支援に充てることを決め、第1弾として、あんべさんの橋渡しで、まどか荒浜に電子ピアノを贈った。
 まどか荒浜は来春、仙台ワークキャンパス近くに施設を再建する。新たに設ける交流ホールに電子ピアノを置き、利用者に使ってもらうほか、演奏家を招いてコンサートも開きたい考えだ。
 中村正利施設長(77)は「音楽はみんなの心を一つにする。楽器も流され、利用者も物足りない気持ちだったので、ピアノのプレゼントはありがたい」と感謝している。


あんべさん(右)と一緒に、熊本から贈られた電子ピアノを弾く「まどか荒浜」の利用者=仙台市太白区の仙台ワークキャンパス

2011年11月18日金曜日 河北新報


発達障害者の支援センター開設 岡山市勤労者福祉センター内

2011年11月19日 01時07分12秒 | 障害者の自立
 岡山市は18日、発達障害者の支援の中核となる「市発達障害者20+ 件支援センター」を市勤労者福祉センター(同市北区春日町)内に開設した。医師や臨床心理士らを配置し、本人や家族、関係機関の相談に応じる。

 同日午前、支援センターで開設記念式があり、約20人が出席。高谷茂男市長が施設の愛称「ひか☆りんく」を記したプレートを除幕し、奥野淳子所長に辞令を交付した。奥野所長は「相談してよかった、と笑顔になってもらえるセンターを目指したい」と述べた。愛称を応募した大学職員渋谷祥恵さん=同市北区=への感謝状贈呈もあった。

 センターは、市勤労者福祉センターの1、4階を充て計約260平方メートル。相談業務のほか、就労支援や障害への理解を深めてもらう啓発事業などにも取り組む。スタッフは13人。

 発達障害は、自閉症や学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの総称。支援センターは発達障害者20+ 件支援法(2005年4月施行)に基づき、都道府県や政令指定都市が設置できる。岡山県も社会福祉法人旭川荘に委託し、岡山市と津山市に開設している。

山陽新聞 - 13 時間前

創立者の魂胸に収穫祭 足利・ココファームワイナリー

2011年11月19日 01時02分43秒 | 障害者の自立
震災乗り越えあすから

 栃木県足利市田島町の知的障害者更生施設「こころみ学園」の園生らがブドウの栽培や瓶詰などを行っているワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」で19、20日、恒例の収穫祭「ハーベスト・フェスティバル」が開かれる。

 昨年12月に創立者の園長が亡くなり、東日本大震災と原発事故で風評被害などに見舞われたが、園生たちは「今できることを一生懸命やろう」と気丈に準備を進めている。


 施設と同じ敷地にある傾斜38度のブドウ畑では、10歳代後半から80歳代の園生約130人が、草刈りや収穫をしている。ふもとの醸造場では年間約15万本のワインが製造され、通信販売などで全国の愛飲家のもとに届けられている。

 ブドウ畑は1958年、市内の特別支援学級で教員をしていた川田昇園長が、農作業を通じて自立心を養ってもらおうと、原野を購入して教え子たちと整備したのが始まり。69年に「こころみ学園」を設立し、80年にはワイン醸造のための有限会社「ココ・ファーム・ワイナリー」を設立した。

 川田園長は「慈悲で買ってもらうのではなく、有名ブランドにも引けをとらないおいしいワインを作ろう」と園生とともに畑に入り、米カリフォルニア州から醸造専門家を迎え入れた。2000年の九州・沖縄サミットの晩さん会などで提供され、高い評価を受けた。


 しかし、昨年末から困難が続いた。12月17日に川田園長が89歳で死去。東日本大震災ではワインやグラスが割れ、貯蔵施設にヒビが入った。計画停電やガソリン不足の影響で、来場者は急減。原発事故後は放射性物質の自主検査をしたが、通信販売の売り上げが2割減った。


 職員らは、園生が体調を崩し、精神状態が不安定になるのではと心配した。しかし、黙々と作業を続けていたという。川田園長の長女で、施設を運営する社会福祉法人の理事長兼同ワイナリー専務、池上知恵子さん(61)は「障害を持った園生は不条理なことも受け止め、自分ができることを精いっぱいやる強さを持っていた。『園生を守らなきゃ』と思っていた自分たちの方が励まされた」と話す。


 川田園長は、醸造場などを見下ろせる山の中腹で、過去に亡くなった園生たちとともに眠っている。池上さんは「園長は、自分の仕事に誇りと責任を持つ大切さを訴えていた。その教えを胸に、目立たなくても長続きする仕事を園生たちとコツコツと続けていきたい」と話している。


 収穫祭は、両日とも午前10時半~午後3時半。参加料3000円で、ワインやジュースを楽しめる。敷地内に24のレストランが出店し、特設ステージで演奏会などが行われる。


収穫祭に向けてブドウ畑の清掃などをする園生

(2011年11月18日 読売新聞)