ゴエモンのつぶやき

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第26回全日本視覚障害者柔道大会が開催

2011年11月28日 02時15分42秒 | 障害者の自立
第26回全日本視覚障害者柔道大会が11月27日、講道館(東京都)で開催され、男子66kg級は広瀬誠選手(35歳、愛知県立名古屋盲学校)が優勝した。

「ロンドンパラリンピック出場への吉凶を占うつもりで出場しました」と広瀬選手。
アトランタ、シドニー、アテネのパラリンピック3大会で金メダル獲得という実績を持ち、昨年の第25回大会で広瀬選手を破って優勝した藤本聰選手は、今回、出場していない。このため、ロンドンパラリンピックの66kg級代表枠を争うことになる2人の対戦は実現しなかったが、広瀬選手は今後の藤本選手との対戦を見据えながら、今大会に臨んでいた。

上野裕介選手(20歳、筑波技術大学、今大会66kg級準優勝)との試合では、「昨年はギリギリでポイントをとったので、今年はきちんとポイントを取って勝とう」と意識し、目標を達成する試合ができたという。この試合は、藤本選手との対戦を想定して取り組んでいる練習の成果を試す機会にもなったようだ。

■女子の優勝は半谷静香選手

女子(63kg級以下合同)は、半谷静香選手(23歳、小川道場)が優勝した。

半谷選手は福島県いわき市出身。今年3月、筑波技術大学を卒業し、小川道場に所属した。
優勝したものの、「緊張しすぎました。自分から攻める姿勢が足りませんでしたし、メンタル面で弱さも感じます。焦りの気持ちも入っていたかもしれません」などと反省。「恵まれた環境でしっかり練習できているのに試合で出しきれず、自分に対して、何をやっているんだという甲斐ない思いがあります」と話した。
今後は、基礎体力の向上に努め、ロンドンパラリンピック出場選考の大会に備える。

全日本視覚障害者柔道大会は年1回開催されており、パラリンピックの前年の大会は、パラリンピックに出場する代表選手の選考を兼ねている。しかし、欧州大会がまだ開催されていないことなどの影響を受けて、ロンドンパラリンピックの出場枠が確定していないため、今大会は、ロンドンパラリンピック出場選手の選考に関係ないかたちで開催された。

ロンドンパラリンピック出場選手を選考する大会は、別途、2012年春を目途に開催される予定。

第26回全日本視覚障害者柔道大会の主な結果は次のとおり。
【男子・優勝者】
60kg級:平井孝明
66kg級:広瀬誠
73kg級:高橋秀克
81kg級:加藤裕司
90kg級:初瀬勇輔
100kg級:北薗新光
100kg超級:正木健人
シニア:牛窪多喜男

【女子】
優勝:半谷静香
準優勝:田中亜弧
3位:米田真由美

【団体戦(男子のみ)】
優勝:埼玉県

        
     広瀬選手の対戦                                    優勝した半谷選手

2011年11月27日   パラフォト

障害者差別禁止条例:住民主体で素案作成 「制定をめざす会」小西俊充さん /奈良

2011年11月28日 02時13分30秒 | 障害者の自立
 障害者差別禁止条例(仮称)の制定に向けた取り組みが県内で進んでいる。15年までの制定を目指している「奈良県に障害者差別禁止条例の制定をめざす会」の動きを追った。

 障害者への差別を禁止する条例は07年、千葉県で「障害のある人もない人も共に暮らしやすい県づくり条例」が全国で初めて施行。他府県でも条例づくりに向けた動きが広がっている。

 「めざす会」は県内の障害者らでつくるNPO法人「自立生活センター・サポート24」(本部・奈良市)の小西俊充代表(50)らが中心になって09年に発足。今年は4月から計4回、奈良市や橿原市などで学習会を開いてきた。どのような行為が差別に当たるかを考え、差別的な発言をされている障害者が自身の体験談を語った。

 同会は日本も批准を目指している国連障害者権利条約に基づき、障害者への差別を、(1)障害を理由に他の人と違う扱いを受ける直接差別(2)一見中立にみえても結果的に障害者に不利になる間接差別(3)健常者と実質的な平等を確保するための配慮をしない合理的配慮の欠如--の3種類に分類。条例の制定で、差別を受けた人の相談に対応し、解決につなげる機関を設け、行政が改善勧告できるような仕組みにつなげたい、としている。

 県内では07年、知的障害がある従業員が社長に障害基礎年金を横領される事件が起きている。昨年、新しい携帯電話を買うために訪ねた販売店で、店の前の段差で中に入れず、店外で店員に対応された経験を持つ小西さんは「さまざまな場面で障害者への権利保障が十分でないので、しっかりした条例を作る必要がある」と話す。

 同会は今後、タウンミーティングなどを重ね、条例の素案を作り、署名などを募って行政に働きかけていく計画だ。小西さんは「障害のある人たちで連携し、住民主体で条例を作りたい。条例ですべての問題が解決できるわけではないが、バックアップはできるはず」と話している。

 「制定をめざす会」は会員を募集している。問い合わせは「サポート24」(0742・26・6150)。

毎日新聞 2011年11月27日 地方版



障害者、笑顔でプレー 浦和学院野球部員が指導

2011年11月28日 02時08分31秒 | 障害者の自立
 高校野球で埼玉県内屈指の強豪・浦和学院の野球部員が、障害者を指導する「ふれあい野球教室」(県障害者スポーツ協会など主催)が26日、さいたま市営浦和球場であった。キャッチボールやノック、ティー打撃などで一緒に汗を流し、交流を深めた。

 県ふれあい地域振興事業の一環。みんなでスポーツを楽しみ、障害者がスポーツをする環境を整えていくのが目的。女子サッカーやウオーキングなどもあり、野球で開催するのは今回が初めて。

 この日は障害者67人のほか、浦和学院の野球部員とコーチら約30人が参加。障害の程度に合わせ、部員らが丁寧に球の投げ方やゴロの捕り方などを教えた。球場には参加者たちのかけ声や笑い声が響いた。

 県立特別支援学校大宮ろう学園の軟式野球部員の安野聖也君(2年)は「基本がしっかりしていて、教えるのもうまい。すごく参考になる」とうれしそう。

 今春の選抜大会に主将で出場した小林賢剛君(3年)は「野球の楽しさを伝えようと思っていたが、逆に教えられたことを一生懸命にやろうとする姿勢など、学ぶことがたくさんあった」と感心していた。

 同協会の松本洋副会長は「スポーツは障害のあるなしに関係なく誰でも楽しめる。これからも一緒にお互い楽しめる教室を開いていきたい」と話していた。(


手話を通じてボールの捕り方を指導する野球部員(中央)=さいたま市浦和区

2011年11月27日11時6分    朝日新聞

復興支援障害者の職も

2011年11月28日 02時02分52秒 | 障害者の自立
施設で作った商品販売

 東日本大震災で被害に見舞われた地域の障害者を支援する目的で、障害者らが支援金を活用して製作した手作りせっけんなどを販売する期間限定ショップが、高島屋横浜店で開かれている。多くの来場者が連日訪れ、金銭面だけでなく、「仕事復興」の支援策として注目を集めている。

 ショップを企画したのは東京、奈良、福岡の3団体が共同運営する「エイブルアート・カンパニー」。障害者が描く絵画やイラストなどを、企業の広告や商品デザインとして提供し、著作権使用料を障害者に還元する取り組みを行っている。

 大震災の被災地では、障害者が職を失うなどして、生活の基盤が脅かされている。同カンパニーは障害者を支援する「タイヨウプロジェクト」を始め、8月からTシャツや靴下などを販売し、利益の一部を障害者の仕事確保に活用している。

 津波に襲われた宮城県山元町では、特産のイチゴの畑が大きな被害を受け、授産施設「工房地球村」では、震災前に取り組んでいたジャム作りができなくなった。同カンパニーは支援を表明し、支援金に加えて商品開発や販売手段のノウハウも提供。同施設の利用者にイチゴなどの絵を描いてもらって、そのデザインを使った手ぬぐい(1050円)やせっけん(315円)などを製作した。

 期間限定ショップでは、同施設で製作した商品と同プロジェクトの商品が販売されている。商品化に伴って、製作や梱包(こんぽう)作業という仕事が生み出されている。

 同カンパニーの山口里佳さんは、「施設利用者は楽しそうに作業している。百貨店で販売できる水準の商品を作るという経験は、障害者の今後の仕事にも生かされる」と語っている。

 ショップは29日まで。


 宮城県山元町の授産施設利用者が、支援金を活用してデザイン・製作した商品(24日、横浜市西区の高島屋横浜店で)

(2011年11月27日 読売新聞)