宮田村の日本聴導犬協会付属・訓練士学院に4日、聴導犬の訓練士を目指す聴覚障害者の萩原怜さん(18)=新潟県魚沼市=が入学した。萩原さんは「耳が聞こえない立場の自分が、聴導犬を通して同じ障害がある人たちをサポートすることができたら」と話している。
聴導犬は、耳の不自由な人たちにドアベルや目覚まし時計、ファクスなどが鳴っていることを伝え、日常生活を送りやすくするために訓練された犬。火災警報機や煙感知器の音にも反応し、安全を守る。
聴導犬協会は、毎年二月から一年間、訓練士の養成講座を開講し、卒業時に准訓練士の資格を付与。さらに、三人の利用者に聴導犬のしつけ方を教える経験を積むと、正式な訓練士になれる。
動物好きの萩原さんは生まれた時から耳が不自由で、補聴器が欠かせない。地元の農業高校を卒業し、浪人中の昨年末、「大学に行くよりも、動物に関わることができて、耳の聞こえない人たちのためになる仕事をしたい」と考え始めた。
両親が聴導犬について教えてくれたのをきっかけに、ネットなどで調べて聴導犬協会の存在を知り、「ここが自分の進む道に近い」と感じたという。
萩原さんは六期生として、もう一人の女性(29)とともに入学。今後は、協会スタッフらと寮生活をしながら、聴導犬の訓練方法などを学ぶ。
協会の有馬もと会長は「利用者や犬と同じ目線に立ち、利用者を幸せにするお手伝いをするのが、私たちの仕事」と、萩原さんたちにエールを送った。
「聴覚障害者のサポートができたら」と抱負を語る萩原さん=宮田村の日本聴導犬協会で
中日新聞 : 2014年2月5日
聴導犬は、耳の不自由な人たちにドアベルや目覚まし時計、ファクスなどが鳴っていることを伝え、日常生活を送りやすくするために訓練された犬。火災警報機や煙感知器の音にも反応し、安全を守る。
聴導犬協会は、毎年二月から一年間、訓練士の養成講座を開講し、卒業時に准訓練士の資格を付与。さらに、三人の利用者に聴導犬のしつけ方を教える経験を積むと、正式な訓練士になれる。
動物好きの萩原さんは生まれた時から耳が不自由で、補聴器が欠かせない。地元の農業高校を卒業し、浪人中の昨年末、「大学に行くよりも、動物に関わることができて、耳の聞こえない人たちのためになる仕事をしたい」と考え始めた。
両親が聴導犬について教えてくれたのをきっかけに、ネットなどで調べて聴導犬協会の存在を知り、「ここが自分の進む道に近い」と感じたという。
萩原さんは六期生として、もう一人の女性(29)とともに入学。今後は、協会スタッフらと寮生活をしながら、聴導犬の訓練方法などを学ぶ。
協会の有馬もと会長は「利用者や犬と同じ目線に立ち、利用者を幸せにするお手伝いをするのが、私たちの仕事」と、萩原さんたちにエールを送った。
「聴覚障害者のサポートができたら」と抱負を語る萩原さん=宮田村の日本聴導犬協会で
中日新聞 : 2014年2月5日