伊藤忠商事などが出資する伊藤忠記念財団は、2014年度に絵本など54作品の電子図書ソフトを作成し、昨年実績の640カ所を上回る障害者らの特別支援学校や図書館に無料配布する。
昨年6月に「障害者差別解消法」が成立。伊藤忠記念財団は同法の16年施行をにらみ、教育機関などの意識が高まると判断。今後、積極的に全国で利用法の説明イベントを開催し、無料配布先拡大を通じて、障害のある子供たちの読書環境の向上を目指す。
同財団が手がけるのは、「マルチメディアデイジー」と呼ばれる国際標準規格で作成した電子図書。「はらぺこあおむし」「魔女の宅急便」など絵本を中心に3年間で127作品を作成している。パソコンや米アップルの「iPad」(アイパッド)上の専用ソフトやアプリで、絵本の文字や挿絵、写真を表示し、劇団員らが朗読した音声も聞ける。
電子図書は、音読している場所に色がつき、聞きながら文字を追える仕組みで、子供の理解度に応じて文字の大きさや色、読書スピードを自由に変えられる利点がある。
障害者差別解消法は、学習障害を持つ子供たちが健常者と同じ学習機会を受けられるよう、図書館や学校などに「合理的配慮」を求めており、公共機関は支援義務を、民間も努力義務を負う。
今後、こうした電子図書の普及が見込まれている。
SankeiBiz 2月12日(水)8時15分配信
昨年6月に「障害者差別解消法」が成立。伊藤忠記念財団は同法の16年施行をにらみ、教育機関などの意識が高まると判断。今後、積極的に全国で利用法の説明イベントを開催し、無料配布先拡大を通じて、障害のある子供たちの読書環境の向上を目指す。
同財団が手がけるのは、「マルチメディアデイジー」と呼ばれる国際標準規格で作成した電子図書。「はらぺこあおむし」「魔女の宅急便」など絵本を中心に3年間で127作品を作成している。パソコンや米アップルの「iPad」(アイパッド)上の専用ソフトやアプリで、絵本の文字や挿絵、写真を表示し、劇団員らが朗読した音声も聞ける。
電子図書は、音読している場所に色がつき、聞きながら文字を追える仕組みで、子供の理解度に応じて文字の大きさや色、読書スピードを自由に変えられる利点がある。
障害者差別解消法は、学習障害を持つ子供たちが健常者と同じ学習機会を受けられるよう、図書館や学校などに「合理的配慮」を求めており、公共機関は支援義務を、民間も努力義務を負う。
今後、こうした電子図書の普及が見込まれている。
SankeiBiz 2月12日(水)8時15分配信