ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

歩道の雪、障害者阻む 「外出できない」と困惑

2014年02月24日 02時28分25秒 | 障害者の自立
 記録的な大雪となった山梨県内で、視覚障害者が歩くのに苦労している。点字ブロックが埋まっていたり、歩道に積まれた雪の山が盲導犬の妨げになったりしている。思うように外出できない状態が続いており、歩道の除雪を求める声が上がっている。

 甲府市宝1丁目の吉川勝彦さん(69)は19日、徒歩で10分ほどの場所にあるパン店に向かった。降雪後は自宅から出られず、5日ぶりの外出だった。盲導犬と一緒に歩く歩道は、雪のかたまりが点字ブロックをふさいでいた。

 雪に囲まれて狭くなった通路では、盲導犬の後ろを歩いた。前かがみの姿勢で盲導犬のハーネスを持たなければならず、体に負担がかかった。歩道の雪の山に足を取られたり、蛇行したりしながら、やっとの思いでパン店にたどり着いた。

 「盲導犬がいるから出掛けられたが、これではつえ歩行の視覚障害者は出掛けられない。駅やバス停までの歩行がままならなければ外出できない実情を知ってほしい」と、ため息を漏らした。

 県視覚障害者福祉協会の長沢誠会長(70)は「視覚障害者は、点字ブロックが使えないと、自分がどちらに向かっているか分からなくなる可能性がある」と指摘。点字ブロックがない道路は壁に沿って歩くが、今は歩道脇に積み上げられた雪が妨げになってまっすぐ歩くことさえできない状況だという。

 長沢会長は「車を素早く避けることもできないため、車道を歩くわけにもいかない。歩道の除雪を早く進めてもらいたい」と訴えている。


点字ブロックをふさいだ雪山を避けて歩行する吉川勝彦さん=甲府市内

(山梨日日新聞から)2014年02月23日(日)

困窮と犯罪 出所した高齢者らへ支援

2014年02月24日 02時21分03秒 | 障害者の自立
 認知症患者らが暮らす、千葉市内のあるグループホーム。顔見知りの県地域生活定着支援センター職員の訪問に、がっちりした体格の入居者の男性(85)は顔をほころばせながらも少し困った表情で応じた。「こんにちは。ええっと…誰だったかな」

 男性は昨年9月まで約2年間、窃盗罪で刑務所に服役していた。それまでは知的障害のある息子と2人暮らし。高齢のため長く続けてきた運送業をやめ、生活保護費と障害年金でつつましく生活を送っていた。しかし、認知症が徐々に進行。金銭の管理が難しくなり、生活は困窮していった。

 「倅(せがれ)を食わせないと…」。息子への思いから何度も、近くの小売店で食べ物を万引した。

 79歳から現在まで3回窃盗罪で摘発され、執行猶予期間中に再犯したことから、収監。生活の根幹が変わらなければ、出所後も同じ生活が待っていることは目に見えていた。そんな困窮と犯罪の“負の連鎖”に陥った男性に手を差し伸べたのが支援センターだった。

 平成24年の刑務所入所者の高齢者数は、その19年前の5年と比べて約5・6倍と激増している。法務省によると、毎年刑務所からの出所者は3万人前後。18年の調査によると、その中で親族などの身元引受人がおらず、自立が困難な65歳以上の高齢者や障害者は約1千人に上った。

 こうした人たちは出所後も安定した暮らしができないため再犯のリスクが高いとされ、身元引受人がいない高齢者の約7割が5年以内に再入所するというデータもある。知的障害などがある受刑者は、3割以上が犯罪の動機に「困窮」を挙げている。

 こうした人たちを支援するため、厚生労働省は21年から、各都道府県に社会福祉士などでつくる拠点を整備し、福祉サービスを出所者と結びつけ、再犯者を減らそうという事業を始めた。千葉県内の支援センターは22年10月に千葉市中央区に設立。これまで200人を超える出所者の支援に携わった。

 男性は出所後、センターの支援を受けて初めて介護認定を受けた。日常生活にほぼ全面的な介護が必要とされる要介護3。職員は「体が丈夫だから、これまで介護が必要だとなかなか気づいてもらえなかったのでは」と話す。

 職員によると、出所した高齢者・障害者の中には、知人や家族に金銭を搾取され、困窮に陥っている例も多くみられるという。

 男性は一旦は息子と暮らす自宅アパートに戻ったものの認知症が進み、たばこの不始末によるぼやや自転車窃盗などを起こした。支援センターの仲介を経て1月、24時間の見守り態勢があるグループホームへ入所した。

 施設では歌を歌ったり、体操をしたりして穏やかな日々を過ごす。大雪の時には体力を生かして雪かきを手伝い、感謝された。男性は「ここは退屈で仕方ないよ」と口をとがらせながらも、こう話す。

 「でも、ご飯が3食安心して食べられるのはありがたい」もう、食べ物のために盗みを起こすことはない。

 開設4年目の支援センターを中心に、県内では自立困難で再犯リスクのある高齢者・障害者に手を差し伸べる輪が広がりつつある。一方、福祉の限界を踏まえ、司法と連携した新たな動きも出ている。

MSN産経ニュース : 2014.2.23 20:18

多彩な手作り品バザー 松本で障害者福祉の25施設

2014年02月24日 02時16分56秒 | 障害者の自立
 障害者福祉施設による製品展示販売会「ナイスハートバザールin松本」が二十二日、松本市のカタクラモールで始まった。松本、塩尻、安曇野市など中信地区の二十五施設が多彩な自主製品を出店、買い物客らを楽しませた。二十三日も午前十時~午後四時まで開く。

 障害者の社会参加を図り、売上利益を工賃として支払う展示販売会で、今回もパンやクッキー、ポップコーンなどの食べ物から陶器、手提げかばん、アクセサリーなどさまざまな手作り品を並べた。

 木工製品が売り物という「障がい者就労センターはた」は、椅子のほか、スプーン、バターナイフ、靴べらなど手の込んだ小物を出品。安曇野市社会福祉協議会「豊科たんぽぽ」は、三年前から栽培した安曇野産大豆を袋に入れて即売したほか、その大豆を豆腐にしてできた豆乳とおからで「豆乳おからどうなつ」を作り売り出した。

 バザールは、障害者の就労支援などに取り組むNPO法人県セルプセンター協議会の主催。一九九三年から、県内各地でほぼ年五回開いている。靴下製造工場から出る廃材を利用して作っている「穂高悠生寮」の座布団やマットなど「バザールで買うのを楽しみにしている」という人気製品が多くなっていて、同協議会事業化推進員の油野壮一さん(71)は「お気に入りの作品を見つけてほしい。市民とのかかわりを深め、障害者の社会参加を促したい」と呼び掛けた。


障害者福祉施設の自主製品が並んだナイスハートバザールin松本=松本市のカタクラモールで

中日新聞 : 2014年2月23日

決めポーズに大拍手 障害者をモデルに 専門学校と就労支援施設が協力 /福岡

2014年02月24日 02時11分46秒 | 障害者の自立
 障害者にもっとおしゃれを楽しんでもらおうと22日、福岡市の香蘭ファッションデザイン専門学校(中央区大手門)で障害者をモデルにしたファッションショーがあった。

 卒業・進級作品展の一つで、障害者の就労支援事業をする「ワークショップたちばな」(東区若葉)とのコラボレートショー。たちばなに通う21人の知的障害者らに、ファッションデザイン専攻科2、3年生29人がそれぞれのイメージに合う1着を手作りした。

 室内灯を消した会場でショーが始まるとスポットライトが点滅したり、背景の映像が変わったり本格的な雰囲気。21人は7グループに分かれ、付き添いのスタッフとともに音楽に合わせてポーズを取り、大勢の観客に手を振った。たくさんの拍手が送られ、モデル気分を味わった。

 たちばなの担当者は「利用者さんは普段、着やすさを重視した服装で化粧をすることもほとんどないが、この経験で服を選ぶ楽しさを分かったのでは。今後も続けていきたい」と話した。

毎日新聞 2014年02月23日〔福岡都市圏版〕

試験運用 身体障害者や外国人を対象、携帯端末で観光施設案内 /兵庫

2014年02月24日 02時07分02秒 | 障害者の自立
 携帯端末アプリを使い、主に身体障害者や外国人を対象に観光施設などを案内するサービス「出石かもんナビ」の試験運用が22日、豊岡市出石町内で行われた。国土交通省の事業の一環で、静岡県下田市などでも行われている。

 但馬國出石観光協会などで構成する「城下町いずし歩行者移動支援協議会」が主催。実際の運用は4月以降としている。出石町内は伝統的建造物が多く、車いす利用者や高齢者には通りにくい部分がある。また景観上、案内の外国語表記が限られ外国人に不便な所もあり、これらの克服をテーマに開発された。

 スマートフォンなどの携帯端末を、出石町内各地に設置されたデザイン(電子透かしQRを施している)に近づけてかざし情報を取り込む。観光施設、史跡、飲食店などの概要、電話番号などを日・中・英語で表示したり、現在地からのルートを割り出したりできる。ルートは一般用とバリアフリー用があり、バリアフリーでは坂や階段が少ないルートが示される。

 試験運用には車いすの身障者3人、外国人5人が参加。出石町内に住む水島裕和さんは「施設の全体写真があり分かりやすいが、端末をデザインに近づける際、手が不自由な人は困るのでは」と話した。台湾出身の大阪観光大学2年、謝宜屏さんは「地図が小さいが、すぐに現在地が分かり便利」と話していた。

毎日新聞 2014年02月23日 〔但馬版〕