ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者=いいひとにうんざり~聴覚障害者からのメール

2014年02月15日 02時02分56秒 | 障害者の自立
「障害者=いいひと」この図式をもうやめませんか――。
現代のベートーヴェン詐欺・佐村河内守氏事件について、聴覚障害を持つ方から私にメールがきた。聴覚障害を持つ方がこの件についてどんな意見を持っているのか、参考になると思いましたので、メールいただいた方の了解を得て、メール文面を紹介します。

・・・メール文面・・・
かさこさんにメールをしたくなったのは、現在騒ぎになっている「全聾の作曲家」の問題です。実は私、この作曲家と同じ聴覚障害も持っており、障害者手帳も2級、つまり「補聴器を装用しても聴こえない聾者」という枠にいる者です。実際に補聴器をつけても、健聴者のおそらく30%ぐらいしか聞こえていないと思います。

ただ、それでもなんとか会話は成立しています。読唇という方法で、相手の口の動きと顔全体を見て、だいたいの言っていることを掴み、補聴器から入るわずかな音声を聞き取り、日常生活にはほとんど不便を感じていません。

また、発音は明瞭で、おそらくほとんどの人は私の話している言葉、発音を聞いても、耳の聞こえない人とは気づかないと思います。実際に、どこへ行っても「本当に聞こえないの?」「全く普通の人に見えるけど」(この「普通」というのが引っかかりますが、これはもう置いておきます)と、いつも言われ、聞こえているんじゃないの?本当に電話出来ないの?と何年言われ続けていることか。どんなに親しくしている人でも、会話の途中で私が聞こえないことを忘れてしまうことも度々、という状態です。

聴覚障害というのは、目で確認出来る障害ではないことと、聴覚障害はとても複雑であり、人によってまちまちに聴こえたり聴こえなかったり。けれども、私がかさこさんにお伝えしたいのは、その聴覚障害に対する云々ではありません。それよりも、世間が考える「障害者」に対してです。

「障害者=いいひと」この図式をもうやめませんか、と思うのです。障害を持っているのにこんなに頑張っている、勇気をくれる、気づかされた、私はもううんざりしているのです。もう30年も昔、「愛は地球を救う」の番組で、聴覚障害者が主人公のドラマが放映されると聞いたとき、同じ障害を持つ友人と一緒に、あのお涙ちょうだいのドラマ、うんざりだよね、と話していました。

その後、いくつかのドラマで聴覚障害の主人公が回りの健聴者の心を救う、みたいなものが流行り、手話が流行り、そのおかげで聴覚障害への偏見はいくぶん薄れ、手話も少しは市民権を得たようなところがありましたが、結局はいつでも障害者は心のきれいな人で、努力家で、私たち健常な人間は見習わなければならないのですよ、な美化された風潮ばかりとなり、結局はこの作曲家も障害を持ちながらも、こんなに美しい曲を作る「スゴい人」に出来上がってしまったわけですよね。もし、彼が聴覚障害者ではなかったら、その曲はこれほどまでに評価されていたのか、そのあたりは私にわかりませんが。

障害者を美化した世間にも問題があるのではないですか。そういう期待をするから、こんな問題が起きてしまった、ただそれだけのことだと私は思うのです。もちろん、努力を重ね人々の鑑になるような障害者のかたもたくさんいます。ただ必要以上に障害者に期待するべきではない、それこそ差別だ、と私は思っています。健常者と障害者の差別を無くそう、というのも無理な話です。そんなことを大大的に言うから差別が生まれるわけで。

追記
まぁもし、佐村河内氏が完全に聞こえる健聴者で、わざと聴こえないフリをしてそれを売りにしていたのであれば、それはそれでまた、聴覚障害者を愚弄しているのということになりますよね。私は決して佐村河内氏を庇護しているつもりはありませんので。

・・・(引用終わり)・・・

障害者との接し方についての参考意見になれば幸いです。

BLOGOS : 2014年02月13日 22:22

愛川町のバリアフリー状況網羅、障害者ら向けマップが受賞/神奈川

2014年02月15日 01時49分35秒 | 障害者の自立
 愛川町の住民グループが障害者や高齢者ら向けの情報をまとめた「愛・マップ」が、県バリアフリー街づくり賞(ソフト部門)を受賞した。メンバーは「受賞で責任感が湧いた。これからも頑張りたい」と励みにしている。

 マップを作成した“愛川の底力”住民委員会は、福祉について何でも語り合える場をつくろうと、町社会福祉協議会が開いたワークショップ参加者で2007年度に発足。当時、車いすの中学生と町内のバリアフリーの点検をしていたメンバーの提案で、同年度に町内公共施設のトイレ設備を「愛・マップ・トイレ編」としてまとめた。

 マップは、25の公共施設を取り上げ、施設のトイレのバリアフリー状況を紹介。駐車場、スロープ、障害者用トイレ、オストメイト対応など8項目の設備の有無を一覧表にした。

 09年度には第2弾として、町内の障害者、子育て支援などの43福祉団体、デイサービスや病院など20施設をまとめた「社会資源編」を作成。二つのマップは町内の公共施設などに置かれている。

 メンバーの小島昭吾さんは「トイレ編を作ったときは障害者のためだけでなく、町に設備の改善も期待したが、まだできていないな」とチクリ。山田郷子(きょうこ)さんは「社会資源編では、地域により社会資源の格差が一目瞭然で、問題提起にもなった」と話す。作成が契機となってか、ある地域は1カ所から5カ所に増えたという。

 こうした長年の取り組みが評価され今月6日、県バリアフリー街づくり賞を受賞した。小島さんはマップのさらなる充実に加え、もう一つの受賞理由である「知的障害児者サポーター」の養成活動にも意欲を見せた。


“愛川の底力”住民委員会が作成した「愛・マップ・社会資源編」

カナロコ(神奈川新聞) 2014年2月14日

ロブ・ワルバースさんが撮影 障害者アーティストの日常を写し出す写真集『DISTORTION』

2014年02月15日 01時42分07秒 | 障害者の自立
自由な発想や、溢れる才能から繰り出される作品が近年注目を集める障害者アート。障害者アートの魅力を広めるクリエイターユニット「PR-y(プライ)」を主宰する笠谷圭見さんと、写真家のロブ・ワルバースさんが、滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」で活躍するアーティストたちの日常や、創作風景を撮影した写真集『DISTORTION』が出版された。

障害者の絵画作品をモチーフにしたファッションも収録

2011年6月に、さまざまな分野のスペシャリストが積極的に知的障害者の創作にかかわり、コラボレーションすることで、彼らの活躍の場を広げようと設立された「PR-y(プライ)」。クリエイティブディレクターの笠谷圭見さんを中心に、障害者の絵画作品をデザインモチーフにしたファッションライン「NUDE:PR-y(ヌード プライ)」を発表するなど、多彩な活動を展開してきた。

障害者の才能が正当に評価され、差別や偏見、そして慈悲というものが“変な”フィルターとなってしまっている実情を変えようと生み出されたのが、英語で“ゆがみ”を意味する写真集『DISTORTION』だ。撮影は「PR-y」のメンバーであり、ヨーロッパを拠点にミュージシャンのライブ写真やポートレートを撮影してきた、ロブ・ワルバースさんが担当。モノクロ写真を中心に、迫力溢れる創作の様子や作品、「NUDE:PR-y」のビジュアルなども100ページにわたって収められている。

ヨーロッパでは、その美術的価値から高値で取引されることも珍しくない障害者アート。写真集『DISTORTION』で、常識にとらわれることのない、自由な芸術を生み出すアーティストの横顔に触れてみたい。

OPENERS : 2014.02.14

聴力は回復するのか、専門家に聞いた 佐村河内氏問題

2014年02月15日 01時25分19秒 | 障害者の自立
「全聾の作曲家」などと呼ばれた佐村河内守さん(50)が、聴覚障害2級の障害者手帳を所持しながら、3年ほど前から聴力が回復し、他人の言葉が聞き取れていたことを12日に公表した。聴力は回復するのか。専門家に聞いた。

 東京医療センターで幼小児難聴・言語障害クリニックを担当する加我君孝・東京大名誉教授によると、2級該当者の聴力は、電車が走るガード下にいても、その音が全く聞こえないレベルだという。「補聴器の効果が得られないほど音を感知する細胞が破壊されているわけで、それが自然によくなることはまず考えられない」と話す。

 また、障害者手帳を取得するにあたって医療機関で義務づけられている聴覚検査について、「大きな病院では、本人の『聞こえない』という自己申告以外に、音を流して脳波を測定し、障害の程度を判断する聴性脳幹反応(ABR)検査を行うこともある。今回、それが実施されていたのか知りたいところだ」と話す。

朝日新聞 : 2014年2月13日