「吉本新喜劇チャリティ公演」が1日、吉野川市鴨島町の鴨島公民館江川わくわくホールで開かれた。おなじみの吉本のお笑い芸人と、徳島市で弁当の製造販売を手掛ける障害者就労施設「Creer(クレエール)」のメンバーが熱演。観客約500人は、次々に繰り広げられるコミカルな演技を楽しんだ。
「ありがとう」と題した公演は、おばあさん役の桑原和男さん、やくざ役の中條健一さんら新喜劇の座員5人と、クレエールのメンバー9人が出演。弁当の製造販売をしていたメンバーが、言いがかりをつけてきたやくざを改心させるストーリーで、障害者が生き生きと仕事に励み、自由に恋愛していることも表現した。
桑原さんが、緑のスーツ姿の中條さんを「インゲン」とアドリブでからかうと客席には笑いが巻き起こり、クレエールのメンバーも冗談交じりの台詞で笑いを取っていた。
ステージを楽しんだ工藤みどりさん=吉野川市鴨島町牛島、主婦=は「障害者への理解が深まった。とても面白かった」と話した。
公演は、桑原さんと交流があるNPO法人クレエールの役員が、吉本興業グループに呼び掛けて実現した。