ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

災害時の障害者支援討論

2015年08月08日 03時12分22秒 | 障害者の自立

 (一社)大和青年会議所が主催し、災害時の障害者支援などを考える催しが8月2日、大和市生涯学習センターで行われた。

 前半は映画「逃げ遅れる人々、東日本大震災と障害者」上映と、当時福島県で障害者支援を行っていた小野和佳さんが講演。小野さんは、障害者が無意識のうちに抱えている思いなどについて触れたほか、一人ひとりの状況や気持ちに応じた支援の大切さなどを説明した。

 後半は小野さんと大和市の危機管理担当者、市肢体不自由児者父母の会会長によるパネルディスカッションが行われた。

 話し合いの中では、大震災時の大和市の被害想定などについて説明がなされたほか、震災時に障害者が抱える不安についても紹介。健常者も障害者も、普段からの理解と備えが大切であると訴えた。

パネルディスカッションも行われた

2015年8月7日     タウンニュース


Fingerson: 世界初となる視覚障害者用スマートウォッチを発表

2015年08月08日 03時08分38秒 | 障害者の自立

韓国のベンチャー企業となるFingersonは、世界初となる視覚障害者用スマートウォッチ「Dot」の発売準備を進めていることを発表した。

Dotは母機となるスマートフォンのテキストメッセージをスマートウォッチ上に付けられたピンを通じて点字情報としてユーザーに伝えることで、視角に頼らず、情報の伝達を行うというものとなる。

Fingersonでは、Dotを使うことで、視覚障害者が電子書籍などを読むこともできるようになるとしており、視覚障害者にとっては健常者にとってのスマートフォン以上の役割を果たすものになるだろうとしている。

Fingersonでは現在、Dotの一般販売準備を進めており、米国市場における販売価格は1個300ドル以下となる見通しとなっている。

Source: Fingerson


視覚障害者に希望

2015年08月08日 03時02分20秒 | 障害者の自立

 都立八王子盲学校(台町)のグラウンドを練習場とするブラインドサッカーチーム「たまハッサーズ」(黒田智成代表=36)が7月11・12日、調布市で開かれた日本選手権で準優勝に輝いた。2005年のチーム創設以来、孤立しがちな視覚障害者の生きがいや仲間づくりの場としての役割も果たしている。黒田代表は「このスポーツのおかげで自分も世界が広がった」と話した。

台町で練習

 「シャカシャカ」。毎週日曜日の午後、八王子盲学校のグラウンドに鳴り響く、ブラインドサッカー専用ボールの音。「ボイ、ボイ」(スペイン語で『行く』)と衝突を避けるために、ボールをもった相手に向かっていく時にかけなければならない専門用語がこだまする。アイマスクを着用したメンバーが必死にボールを追う「たまハッサーズ」の練習風景。

 10年前のチーム創設から同校で練習を重ねてきた同チームは現在、八王子市民を中心に、16歳から65歳の視覚障害者らで活動している。13チームが参加した7月の「ブラインドサッカー日本選手権」ではPK戦の末、準優勝。過去13回開かれた同大会で、優勝3回の実績を残してきた。「試合内容は良かったが、負けたのは悔しい。次は勝ちたい」と黒田さんは大会を振り返る。

声掛けずともパスを受けられる

 「自由にピッチを走り回れることが何よりうれしいんです」。黒田さんはブラインドサッカーの魅力をこう語る。02年に横浜で開かれた講習会に参加して以来、虜となった。小児がんにより6歳で失明する前に読んだ当時の人気サッカー漫画の影響で「自分もサッカーをやりたい」と思っていたことが参加のきっかけだった。

 卒業後もプレーを続けようと、04年に教員として就いた八王子盲学校で「たまハッサーズ」を結成し学校内外からメンバーを募った。「楽しんでサッカーをしていたら人が人を呼び、気づくと多くの仲間が集まってきた」。練習を重ねていくと、年齢や仕事が異なってもメンバー間で気持ちが分かり合えるようになってくることに気づいたという。「普段から同じイメージを共有していれば、声を掛け合わずとも、仲間からのパスを受けることができるんです」

 自分が「楽しみたい」と立ち上げたチームだったが、今では、地域の視覚障害者がスポーツを楽しめる場としての役割も課せられていると黒田さんは感じている。

 また、練習場の確保など、チーム運営に関わる活動によって、障害があるなしに関わらず多くの人との出会いに恵まれた自身の経験を広く伝えていきたいとも考えている。「このスポーツによって自分の世界が広がった。このことをひきこもりがちになる視覚障害者に伝えていきたい」と話している。

 来年のリオパラリンピックの日本代表候補選手に選ばれている黒田さん。9月にはその出場切符を掛けたアジア予選が始まる。「自分が活躍することが視覚障害がある子どもたちの目標のひとつになると思う。必ず出場したい」

2015年8月6日      タウンニュース


ROK:“障がい者と沖縄戦”番組に九州最優秀賞 民放連 /沖縄

2015年08月08日 02時59分47秒 | 障害者の自立

 ラジオ沖縄(ROK)が5月30日に放送した戦後70年企画「封印された三十一文字(みそひともじ)」が、2015年度の日本民間放送連盟(民放連)の九州沖縄地区ラジオ・教養部門で最優秀賞を受賞した。企画・取材を担当した金城奈々絵さん(32)は「不発弾で盲目になってしまった沖縄の歌人、詩人の真喜屋実蔵さん(享年29)と彼の短歌を世に出した故・塩谷治さんを通して平和の尊さについて考えさせられた」と話した。

  金城さんは毎週日曜日午前7時から「思いやり交差点」という番組を担当しており、視覚障がい者を取材してきた。

 「封印された〜」にも出演した戦争体験者でもある県視覚障害者福祉協会の山田親幸会長から「障がい者と沖縄戦の関係についても取り上げてほしい」との依頼もあり、不発弾による事故で9歳のころ失明した真喜屋さんと早稲田大学の同窓で真喜屋さんを支えた塩谷さんについて取材を始めた。

 県出身の視覚障がい者で初めて大学に進学した真喜屋さんだったが、1960年代は視覚障がい者への支援がなく苦学が続いた。真喜屋さんは精神疾患の影響で68年8月15日に29歳で自殺したが、親交のあった塩谷さんが2013年に真喜屋さんの遺作を遺稿集「春想」として自費出版。番組は2人の人生やことし2月に沖縄盲学校の児童らが真喜屋さんの作品を朗読する様子のほか、塩谷さんの妻・靖子さんのインタビューを放送し反響を呼んだ。

 金城さんは「悲惨な戦争から立ち上がって福祉のバトンをつないできた人たちの力強さを感じた」と語った。「封印された三十一文字」は19日午後6時半から再放送予定。

(琉球新報)   2015年08月06日


視覚障害マラソン道下さん、リオに挑む 支える福岡の絆

2015年08月08日 02時53分41秒 | 障害者の自立

 来年9月、ブラジルのリオデジャネイロ・パラリンピックで正式種目に決まった女子視覚障害者のフルマラソンで、日本記録保持者の道下美里さん(38)=福岡県太宰府市=の活躍が期待される。すでに日本代表への推薦が内定。福岡のランナー仲間は「チーム道下」を結成し、世界への挑戦を支えている。

 練習場所の一つ、福岡県春日市の県営春日公園。「絆」と呼ばれる伴走者とつながるロープを左手に、道下さんが軽快に走る。伴走者の男性は、144センチと小柄な道下さんの手の高さに合わせてロープを低く握り、同じリズムを刻んで腕を振っていた。

 道下さんは昨年12月、山口県であった防府読売マラソンで2時間59分21秒で走り、日本記録を更新した。4月に英国で開かれた国際パラリンピック委員会主催の世界選手権では3位。日本盲人マラソン協会(東京)はこれらの成績を評価し、道下さんをリオ・パラリンピック日本代表の推薦順位1位に内定した。

 山口県下関市で生まれ育った。視力が衰える「膠様滴状(こうようてきじょう)角膜ジストロフィー」という難病のため、13歳で右目の視力を失った。25歳のとき左目も発病。視力が0・01以下となり、03年、鍼灸師などの資格取得を目指して山口県盲学校(当時)に入学。中学時代に親しんだ陸上競技に再び挑戦した。

 めきめきと頭角を現し、07年にはブラジルで開かれた世界選手権に出場した。だが、優勝を狙っていた1500メートルで5位。圧倒的な体格差に世界の壁を感じ、目標を見失い、走ることから遠ざかった。

 転機になったのは地元下関で初めて開かれた翌08年の下関海響マラソン。伴走者とともに呼吸を合わせて走りきった時の達成感、沿道の声援……。「ゴールするのがもったいないと思うぐらい楽しかった。走るのが好きなんだとわかった」

 指導してきた監督からも「長距離の方が向いている」と言われ、マラソンランナーとして、再び走り始めた。

 09年に結婚したのを機に福岡へ。慣れない土地で一時は家に閉じこもるようになったが、外へ出られるようになったきっかけもまた、走ることだった。福岡市立障がい者スポーツセンターで伴走者を紹介してもらい、仲間を一人、また一人と見つけていった。

 知人の紹介で、大濠公園ブラインドランナーズクラブ(OBRC)に所属。世界をめざす道下さんを支えようと、昨年2月にはOBRCのメンバーを中心に100人近くからなる「チーム道下」ができた。仲間への感謝の思いを表そうと、6月には初の著書「いっしょに走ろう」(芸術新聞社)を出した。

 パラリンピックに出場できれば、めざすはもちろん金メダルだ。女子視覚障害者世界記録は、今年の世界選手権で優勝したロシア選手の2時間58分23秒。自己ベストとの差は58秒。「いけます、絶対にいけます」。道下さんは力強く、言い切った。

写真・図版

ランニング仲間と練習に励む道下美里さん(左)=福岡県春日市の県営春日公園

2015年8月7日      朝日新聞