ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者カヌーで高知県出身の崎山さんが世界大会へ

2015年08月12日 01時47分36秒 | 障害者の自立

パラ五輪出場懸け19日からイタリアへ 

 来年のリオデジャネイロ・パラリンピックから正式種目となる「パラカヌー(障害者カヌー)」で、高知県須崎市出身の四国学院大学3年生、崎山翼さん(21)=香川県善通寺市=が、8月19日からイタリア・ミラノで開かれる世界選手権大会に高知県初の日本代表選手として出場する。リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を得るための戦い。世界トップ選手の壁は厚いが「諦めず、最後までこぎ切る」と思いを込めて臨む。 

 9日午前。水面穏やかな須崎市の浦ノ内湾で、崎山さんは新調したパドルの感触を確かめていた。 

 「肘を伸ばして肩を入れて。そう、良くなった」。パラカヌー世界選手権日本チームの横川彰一コーチ(55)=高岡郡四万十町の興津小学校教頭=が、並走するボート上から指導する。崎山さんの艇が、一かきごとにぐーっと前に進む。 

 パラカヌーは200メートルの直線コースのタイムで争う。選手は障害の程度で3クラスに分けられる。崎山さんは生まれながら「二分脊椎」という障害で膝から下を動かせず、感覚もない。3月末に香川県で開かれた国内選考会では、「胴体と腕を使ってこぐことができる」TAクラスに出場した。 

 車いすを使えば日常生活は問題ない。しかし大学にはカヌー部がなく、艇の運搬などサポートが必要な水上練習の機会は、この半年間でも帰省時など、わずか数回しかなかったという。 

 崎山さんは海に面した須崎市野見で生まれ育った。地元の南小中学校を卒業し、須崎高校へ進学。「自分にもできるスポーツを」とカヌー部に入った。 

 競技用のカヌーは長さ約5メートル。幅は約40センチと細く、乗るのは「綱渡りみたいな感覚」(横川コーチ)で、転覆しないようバランスを取るのは健常者でも難しい。崎山さんは「乗れないのは腹が立つ」とずぶぬれになりながら特訓し、1カ月ほどで乗りこなせるようになった。「昔から『特別』が嫌なんです」 

 部活では仲間と練習に打ち込み、4人乗りの種目でインターハイにも出場した。 

 大学進学後は勉強やサークル活動に精を出し、スポーツから離れていた。転機は今年2月。パラカヌー日本チームの鳥畑博嗣監督=北海道=が崎山さんに会いに来たのだ。 

 「(カヌーを)やってくれないかって言われて」。高校時代、健常者に交じって練習し、インターハイも経験したことが注目されたという。 

 学業との両立や資金面などを考え、10日間ほど悩んだ後に挑戦を決めた。3月の選考会では男子全体で4位に入り、日本代表の男女7人の中に入った。 

 現在のタイムは1分20秒ほど。1分を軽く切るトップ選手たちとの実力差はまだまだ大きい。ただ、初めて経験する世界大会の先に、5年後の東京パラリンピックを思い描いている。 

 「就職活動も控えているし、今はまだ、どこまでできるか分からないです。でも、始めたからには『東京』を目指したい」 

 目の前に広がる海は、限りなく広い。

2015年08月11日      高知新聞


知的障害者らによる森林再生 苗木の販売で売り上げは年2100万円

2015年08月12日 01時35分15秒 | 障害者の自立

 神奈川県平塚市の社会福祉法人進和学園(出縄雅之理事長)は、福祉・労働・環境・教育の連携を目標に「いのちの森づくりプロジェクト」に取り組んでいる。約80種類の苗木を育て、植樹する活動は防災や温暖化防止などの環境改善に役立つと高評価。「地球貢献活動」として、防災や環境行政・ボランティアなどから注目されている。

  8カ所の知的障害者施設などを運営する同学園がプロジェクトに取り組んだきっかけは、出縄明・前理事長がラジオで宮脇昭・横浜国立大名誉教授の「潜在自然植生」の話を聞き、2006年3月に開所した福祉工場「しんわルネッサンス」の植栽を相談したこと。たまたま同学園に車の部品組み立て作業を発注している本田技研工業㈱も宮脇教授の指導を受け「ふるさとの森づくり」を行っていた縁もあり、どんぐり拾いや苗作りを手がけることになった。

  潜在自然植生とは、その土地本来の樹木を見極めて苗木を育て、主役となるシイ・タブ・カシなどの高木を中心に中低木を混植・密植することで、本物(自然)の森を再生する取り組み。シイなどの高木は地中深くまっすぐ根を張るので、台風・地震・大火・洪水などの被害を抑える効果があるという。

  小型のビニールハウスで5種類の苗木を育てることから始まったプロジェクトは、行政や企業などから支持を得て徐々に拡大。現在では二つの大型ビニールハウス(計約2000平方㍍)で、約80種・8万本の苗木を育てるまでになった。

  また08年には「いのちの森づくり友の会」を発足させ、賛同する個人(1口1000円)や企業(1口1万円)から寄付金の募集を開始。年々賛同者が増え、現在では年間1300万円が寄せられており、予算立ての難しい学校や行政に苗木を提供する費用などに充てている。

  プロジェクトを支えるのは、ルネッサンスのどんぐりグループの11人。樹木の種(どんぐりなど)を拾い、30㌢×50㌢のトロ箱に約200粒ずつまき、発芽したら成長の良い苗木をポットに移し30㌢程度になるまで育成。この間、水やりや草取りなどを欠かさない。

 定期的に育樹作業

  苗木は1ポット平均450円で販売しているが、植樹祭などの依頼があれば苗木を植える場所を耕したり、植樹を手伝ったりする。また、植樹後2~3年は成長阻害を避けるため、定期的に草取りなどの育樹作業も行う。

  プロジェクト担当の藤川浩児・副主幹は「外とのつながりが多い仕事で、環境ボランティアと一緒に作業したり、学校で生徒たちと植樹したりする。施設にいるときと違った空気を味わうことができる。室内の部品組み立て作業ができない人も自然相手だと落ち着いて作業ができる」と、利用者にも好影響があると話す。

  プロジェクトを始めて9年目。苗木の出荷数は16万5000本を超え、年間売り上げは2100万円を超えるまでになった。防災や環境行政・ボランティアとのつながりも深くなり、10年からは湘南国際村の森林再生計画にも参加。累計約2万6000本の苗木を提供するなど大きな役割を果たしている。

苗木の草取りをするどんぐりグループのメンバー

他の施設と協働も

  また、プロジェクトに賛同する他の障害者施設と苗木の栽培や植樹・育樹作業に関する知識やノウハウを共有。同様の活動に取り組む施設のネットワーク「どんぐりブラザーズ」が5法人・事業所に広がった。

  「プロジェクトは、福祉・労働・環境・教育が結びついている広がりやすい活動。企業や施設との連携が進んだり、子どもたちの情操教育につながったりするなど森づくりが人づくりにつながっている」と話す瀬戸利彦・ルネッサンス所長。プロジェクトのことを多くの人に知ってもらったり、植樹場所を探したりするなどまだまだ課題は多いという。

  売り上げは伸びているものの、必要経費と工賃を払えば、収支はとんとんで厳しい状況にあるというプロジェクト。温暖化防止や防災など地球環境の改善にもつながる活動だけに、1日も早く軌道に乗り、全国に広がってほしい。

湘南国際村での植樹活動

湘南国際村での植樹活動

2015年0811日     福祉新聞編集部



工房開設、10月に菓子販売 郡山「サロンしんせい」 被災障害者ら製造

2015年08月12日 01時29分43秒 | 障害者の自立

 東日本大震災、東京電力福島第一原発事故による被災障害者らが交流する「サロンしんせい」を郡山市内で運営しているNPO法人しんせいは10日、施設内に「お菓子工房」を開設した。
 工房は障害者に就労の場を提供するのが目的で、各支援企業・団体から寄付を受け、オーブンや冷蔵庫などを配置して整備した。サロンで交流活動をしている障害者約30人のうち、約10人がお菓子作りに取り組む。日清製粉グループが技術支援している菓子「魔法のおかし・ぽるぼろん」を製造し、10月から販売を開始する。
 同日、施設内で開設セレモニーが行われ、同NPOの白石清春代表理事が「今後も避難生活を送る障害者の自立に向け就労支援に取り組みたい」とあいさつした。日清製粉の担当者が製菓デモンストレーションを行い、利用者らに指導した。
 川内村から市内に避難し、3年前から施設を利用している佐藤都さん(45)は「いろいろな経験をできるのが楽しみ。料理は好きなので頑張りたい」と話していた。

製菓の指導を受ける利用者(左)

2015/08/11      福島民報


社説:成年後見制度 不正防止へ改善を急げ

2015年08月12日 01時26分38秒 | 障害者の自立

 判断能力が不十分な認知症のお年寄りや障害者の財産・権利を守るための成年後見制度で財産流用などが相次いでいる。弁護士による不正も多く、家庭裁判所が監督の機能を果たせていない実態がある。

 認知症の人は600万人を超え、今後も成年後見の必要な人は増えていく。自民・公明などは監督官庁の担当者を拡充し、不正防止や制度の活用を図るため成年後見制度利用促進法案を議員立法で今国会に提出する。内閣府に同制度利用促進会議を設置し改善策を議論するが、課題は多く、実効性のある改革に踏み込めるかが問われている。

 成年後見の利用者は年々増え、現在20万人近い高齢者や障害者が後見人を付けている。だが、後見人による着服などは昨年だけで831件、被害は約57億円と過去最高となった。親族の後見人による不正が多いことから、最近は弁護士や司法書士などの後見人が増えている。

 ところが、弁護士ら専門職による不正も2010年6月から14年末までに計62件、被害は約11億2000万円に上る。東京弁護士会の元副会長が4200万円を着服し有罪判決を受けた事件もあり、東京家裁は弁護士の後見人が一定額以上の財産を預かる場合は後見監督人として別の弁護士を付ける運用をしている。

 後見人を選任し監督する家裁が人員不足などのため十分な業務ができていないことが背景にある。選任の際に必要な後見人候補の面接すら省略する家裁があるといわれる。

 また、後見人への報酬は被後見人である高齢者や障害者が支払うことになっており、報酬額は家裁が判断するが、年金しか収入のない人にも最低で2万円程度の報酬を毎月弁護士に払わせる家裁が多い。

 後見人の仕事は財産管理と、福祉サービスの契約や悪質商法被害にあわないようにするための身上監護があるが、弁護士の後見人の中にはほとんど被後見人に会いに来ない人も珍しくない。一度選任されると不正でもない限り解任されることはない。いったい誰のための後見制度なのかと疑いたくなる。

 日本も批准した国連障害者権利条約では後見人の代行決定権や取り消し権が、障害者の権利を制限し過ぎるとして各国で問題化している。日本も見直しを迫られることは必至だ。

 内閣府の利用促進会議での議論を経て、いずれは民法や成年後見法の改正が必要になる。現在は認められていない手術などの医療行為の同意権を後見人に付与することも検討するというが、後見人による不正防止と利用者の負担軽減こそ図らねばならない。身寄りのない高齢者は増えており改革を急ぐべきだ。

毎日新聞 2015年08月11日



『ハビー大宮』開設読み聞かせや体を使った遊びを通じてお子様の発育をサポート

2015年08月12日 01時22分21秒 | 障害者の自立
就職を目指す障がい者の就労を支援するウェルビー株式会社(本社:東京都千代田区、 代表者:大田 誠)が運営する、発達が気になるお子様の成長サポートを行う幼児教室「ハビー大宮教室」が、2015年9月1日に埼玉県さいたま市に開設いたします。未就学児のお子様向け教室「ハビー」は、ハビー川越教室に続き2拠点目となります。
2014年6月に初めて埼玉県に開設をしたハビーは、学習や運動面で同年代のお子様より遅れを感じたり、集団行動が苦手など、発達の遅れの気になるお子様を対象にした施設です。施設内には保育士や児童指導員といった児童教育におけるプロフェッショナルが常駐し、お子様一人ひとりと向き合いながら、絵本の読み聞かせや体を使った遊びなどの様々なプログラムを提供する他、2015年3月からは臨床心理士による発達検査なども交えながらお子様の発育のサポートを行っています。

障がい者支援に特に力を入れている埼玉県とウェルビーは、これまでも積極的に障がい者支援の体制構築に取り組んでおり、企業への就職を目指す障がい者の就労支援を行う就労移行支援事業所は、全国で29拠点、埼玉県内だけでも、これまでに9拠点を開設。さらに、発達障害者就労支援センターであるジョブセンターも、県からの委託事業として草加と川越の2拠点を運営しています。

しかし一方で、サポートの難しさから発達障がい者への支援体制はその需要に比べて依然として万全ではなく  さらに幼い子供の場合、保護者による発見・認知の難しさも懸念されています。そういった現状を踏まえ、今回のハビー大宮教室の開設を通じて、ウェルビーとして子供から大人へ成長していく全ての過程におけるサポート体制の拡充や「早期発見・早期支援」の実現を目標に、全国規模での展開を目指して参ります。

■ハビー教室イメージ

 

 ■保護者向けのモニタリングルームイメージ

 

 【発達の遅れが気になるお子様を抱える保護者向け無料イベント】

『発達の遅れが気になるお子様の子育て交流会』2015年8月30日(日)マロウドイン大宮にて開催

講師プロフィール

■こども教育宝仙大学 松原豊 教授

 

 こども教育宝仙大学こども教育学部教授、特別支援教育士、「生活を豊かにする」障がい児・者支援福祉協会理事主な著書に『障害の重い子どもの授業づくり』(ジアース教育新社、2007)、『特別支援教育読本』(明石書店、2009)、DVD『障がいのある子どもの運動遊び』(新宿スタジオ、2010)『〈身体〉に関する発達支援のユニバーサルデザイン』(金子書房、2014)、『発達が気になる子の運動遊び88』(学研教育出版、2014)他

■平山くみさん(プレイリーダー)
 

 芸術療法セラピスト

カウンセラー養成講座講師(心理/キャリア)
NPO法人医療心理学協会認定心理カウンセラー養成講座講師
日本ダンス・セラピー協会理事
身体表現に基づいたダンス/ムーブメントセラピー を病院、福祉施設、被災地などで提供。未就学児童から高齢者まで幅広いクライアントを持つ。ヨガやストレッチの運動指導や発達障がい児童のトレーニング、ダンス振付なども提供している。


『発達の遅れが気になるお子様の子育て交流会』プログラム