ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

1年4カ月ぶりに家族が再会~佐世保児相に突然引き離された親と子

2015年08月13日 01時32分48秒 | 障害者の自立

 2014年3月31日の日曜日、友達と遊んでいた自宅近くの公園から、佐世保市職員にタクシーで連れ去られ、そのまま佐世保こども・女性・障害者支援センターの児童相談所部門(以下、佐世保児相)で一時保護とされていた当時小学2年生の男児が8月4日、1年4カ月ぶりに家族と再会した。男児は、佐世保児相内で、両親と姉、2人の弟と面談。その後も、形式を変えて家族との面談が行われている。

 一時保護に関連して、男児を連れ去った佐世保市職員、児相職員は男児の家庭を訪れ、調査することはなかった。虐待をしていたことを認めなければ子には再会できないという児相側に、男児の両親、親戚、事情を知った児童委員、医師らは反発。家族側は、家庭への調査を求めたが受け入れられず、話は平行線をたどった。その一方で、佐世保児相では、昨年7月に起きた高1女子同級生殺害事件(佐世保事件)に関連して、事件前にあった加害者の少女の主治医(精神科医)からの相談を、事実上無視していたことが大問題となった。

 佐世保事件を未然に防ぐことができなかった佐世保児相の対応などについて、検証を行った有識者や専門家からは、「専門性の欠如」という厳しい指摘がなされた。佐世保児相における面談で、子を取り戻すため、必死になって関連法を勉強していたという母親は、「担当職員の説明のなかで、児童福祉法に関する間違いもあり、それを指摘すると調べに行くことがあった」と、証言する。長崎県議会では、早急な人事の刷新とともに、他の事案における不適切な対応がなかったかについて調査を求める声もあがった。

「捨てられたと思っていた」

 佐世保事件以外の事案に関する調査・検証については公表されていないが、今年の春、トップをはじめ、佐世保児相の人事が一新した。新任のセンター長は、前任者たちが残した案件の後始末か、不眠不休で働いているとも聞く。男児の家族への対応も改善され、家族側の言い分にもだいぶ耳を貸すようになったようだ。6日、児相内にある子どもが遊べるプレイルームで家族は3時間ほど面談。久しぶりに姉弟と遊んだ男児は、両親に尋ねた「いつ帰れるの?」。

 7日、午後2時から午後6時まで、男児は母親と2人で外出することが許された。だいぶ打ち解けて話すようになった男児は、「捨てられたと思っていた」と母親に話したという。佐世保児相が委託していた施設では、右足の付け根部分を疲労骨折する災難にも見舞われた。「(家に帰りたいという)自分の意思は表明してきた」と、母親に語ったという男児。「別れの度に涙を流します」と母親。家族は男児が家に戻る日を待ち望んでいる。

長崎県・佐世保児相もう一つの「闇」    2015年08月12日


アカデミー賞監督が描く、ミュージカル参加で未来を切り開いた子供たち

2015年08月13日 01時26分58秒 | 障害者の自立

 映画『中国 エイズ孤児の村』でアカデミー賞ドキュメンタリー映画賞(短編)を受賞したルビー・ヤン監督が、長編ドキュメンタリー作品『マイ・ヴォイス、マイ・ライフ(原題) / My Voice,My Life』について、出演者コビー・ウォンやシャオ・ファン・ラムと共に記者会見で語った。

 中国の視覚障害の子供たちや成績の振るわない子供たち31人を集めてミュージカルに参加させ、その企画から本番までの過程を通して、少年少女たちが成長していくさまを描いた本作。

 アジア・アメリカ国際映画祭のオープニングナイト作品にも選ばれた。「とても光栄です。同映画祭の主催者の香港経済貿易オフィスは、今作に出演した女の子、コビー・ウォンやシャオ・ファン・ラムを同映画祭に招待してくれただけでなく、彼女たちがいつでもアメリカを訪れることができるよう10年間のビザも発行してくれました。今作は香港コミュニティーからポジティブな反応を受け、さらに香港のスター俳優アンディ・ラウのマネージャーが、編集初期の段階の映像を観て、今作をアンディに薦めてくれたおかげで、彼の映画会社フォーカス・フィルムズが配給に関わってくれました」とヤン監督は感謝した。

 ミュージカルで主役を務めたコビーは「このミュージカルに参加するまで学校が嫌いで、成績も良くない生徒だった。それがある日、校長からL・プラス・H・クリエイションズ・ファンデーションが主催するミュージカルに参加しないかと勧められたの。二つ返事で参加してみたら、演出家の先生から、自分がやりたいことにベストの状態で臨めば、何でもできると教わった。その後、学校に戻ってから大学に向けて勉強しているわ」と語った。

 視覚障害のある生徒シャオ・ファンは「わたしはこのミュージカルに出演している視覚障害のある生徒の一人で、健常者の生徒と共にこのミュージカルに出演することができた。今作とミュージカルの成功が、わたしのような障害者でも、健常者のようにダンスができるという自信になった気がする。また今作を通して、ニューヨークやワシントンを訪問したり、美術館に行ったりしたことで、中国ではあまり学べなかったアメリカを知ることになった」と明かした。

 映画は、学校にうまく溶け込むことのできなかった生徒たちが、一生懸命ミュージカルで表現しながら、自分を見いだしていく作品。

(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)  2015/08/11  シネマトゥデイ

 


布絵本など贈る 「あかり」が県立図書館に

2015年08月13日 01時20分13秒 | 障害者の自立

視覚障害のある人のための絵本や教材などを制作する、拡大写本グループあかり(榎純子代表)は7日、和歌山市西高松の県立図書館に子ども向けの拡大写本や布絵本25冊を寄贈した。

拡大写本とは、弱視の人が読みやすいよう文字を大きくしたり、イラストの色づけを認識しやすくしたりするなど工夫した本。

同グループは、これまで盲学校や知的障害者施設などに絵本を贈ったことはあったが、同館への寄贈は初めて。

今回寄贈された拡大写本は「いない いない ばあ」「14ひきのさむいふゆ」など、市販の絵本を基にしたもの。手書きの大きな文字に、イラストは黒でしっかりと縁取りをし、明るい色彩にするなどの配慮がされている。

布絵本は「ノンタンぶらんこのせて」など。布やフェルト、ロープなどを一つひとつ手縫いし、丁寧に仕上げている。凹凸のある手触りで形を想像できるよう工夫がされ、さまざまな障害のある子どもたちが見ても楽しめる、温かみのある仕上がりとなっている。

この日、同館で行われた寄贈式では、メンバーと共に訪れた榎代表から立野淑郎館長に絵本が贈られた。

榎代表は「図書館で扱ってもらうことで、今まで出合うことのなかった、さまざまな子どもたちに出合う可能性が広がる。この活動に興味を持った方にも、ぜひ参加していただきたいです」と笑顔。同館では「読むことを諦めてしまっていた子どもたちにも、読書の楽しさを感じてもらえる機会が増える」と喜んでいた。

寄贈作品は今後、児童室で展示された後、コーナーを設けるなどし、要望に応じて貸し出しする(貸し出しは活字を読むことが困難な人に限る)。

寄贈した布絵本などを手に、立野館長㊧とメンバー

15年08月11日     わかやま新報オンラインニュース


九ちゃん、笑顔ありがとう 親交あった黒松内つくし園 日航機墜落30年

2015年08月13日 01時11分42秒 | 障害者の自立

 1985年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故で犠牲になった歌手の坂本九さん(享年43)と親交があった後志管内黒松内町の児童養護施設「黒松内つくし園」の元園長広瀬清蔵(せいぞう)さんが7月、事故から30年の節目を目前に93歳で亡くなった。「九ちゃん、園長先生、ありがとう。今の自分があるのは園のおかげ」。広瀬さんの思いは、教え子たちに受け継がれている。

 つくし園の敷地の一角に立つ「九ちゃん追慕之碑」。2歳から高校卒業までの16年間を園で過ごした文也さん(44)=仮名=は「ここに立つと、『つくしんぼのように強く真っすぐ生きるんだ』という園長先生との約束を思い出し、背筋が自然と伸びる」と話す。

 広瀬さんは戦後、戦災孤児の姿に心を痛め、私財を投じて56年につくし園を設立。今年7月2日に急性呼吸不全でこの世を去るまで、児童福祉や高齢者、障害者福祉に生涯をささげた。

 つくし園と九ちゃんの縁は、STVの福祉番組「ふれあい広場サンデー九」で生まれた。九ちゃんは同園を3回訪問。カメラが回っていなくても園生と遊んだり、持ち歌を披露してくれたりしたという。文也さんは「大スターよりも『優しい歌のお兄さん』という印象だった」と振り返る。

 事故の1カ月後、園で開かれたしのぶ会。広瀬さんは絞り出すような声で「上を向いて歩こう」を歌った。「後にも先にも先生が泣いているのを見たのはあの時だけ」。文也さんは、広瀬さんの九ちゃんに対する強い思いを感じたという。

08/12 07:20、    北海道新聞


包括ケア病棟やICUの施設基準見直しを

2015年08月13日 01時07分04秒 | 障害者の自立

16年度改定に向け看保連が要望書

 看護系の48の学会や団体が加盟する「看護系学会等社会保険連合」(看保連、井部俊子代表理事)は10日、2016年度診療報酬改定に関する要望書を厚生労働省保険局の宮嵜雅則医療課長に提出した。この中で、地域包括ケアシステムを支える看護の専門的な機能と、効率的・効果的な医療につながる看護の専門性に対する評価を求め、地域包括ケア病棟入院料や特定集中治療室管理料の施設基準の見直しといった具体的な要望を列挙した。

 要望書では、各地域の住民が、今の環境の中でより良く生きる方法を自ら選択できるように、地域包括ケア病棟を持つ病院が、医療に関するさまざまな情報を伝えることが、地域包括ケアシステムを構築する上で必要だと指摘。そうした目的のセミナーの定期的な開催を、地域包括ケア病棟入院料の施設基準に追加するよう求めた。

 また、特定集中治療室管理料のうち、点数が高い「1」と「2」の施設基準に、重症患者のケアにかかわる看護教育を受けた認定看護師・専門看護師の配置を加えるよう要望。それによって、重症患者の死亡率の低下や平均在室日数の短縮といった成果が期待でき、医療費の削減につながるとした。

 さらに、認知症を持つ患者の入院医療に専門職のチームが介入すると、在院日数が短縮したり、患者の栄養問題、転倒などが減ったりし、医療費の削減に有効だと指摘。アルツハイマー型認知症などと診断された患者を対象に、老年病専門医や老人看護専門看護師、認知症看護認定看護師、理学療法士などで構成するチームで介入する場合の一般病棟の評価として、週一回200点の加算を新設するよう要望した。

 一般病棟の入院患者の精神状態を把握し、必要に応じて精神科専門医療を早期に提供することを目的としたチーム診療を評価する精神科リエゾンチーム加算は、算定できる回数を週1回から週2回に増やすよう要請した。

 また、精神障害者の1年以上の長期入院を減らし、退院後早期の再入院を防ぐのに、専門性が高い看護師を中心とするチームの介入が効果的だとし、専門看護師などと精神科医、精神保健福祉士などがチームを組み、患者が入院して6か月経ったころから退院後3か月程度まで必要な支援をした場合に評価するよう求めた。

 退院困難な小児患者の支援に関しては、現在、新生児特定集中治療室に入院した患者に限って退院支援計画の策定などが評価されており、評価の対象を拡大する必要があるとした。

■不妊治療の方針決定の支援にも評価必要

 医学管理などの評価をめぐる要望には、糖尿病透析予防指導管理料の要件の見直しなどを挙げた。

 同管理料は、糖尿病の患者に対して、医師や看護師、管理栄養士などが共同で、透析予防のための指導を実施した場合に算定できるが、患者の糖尿病性腎症の病期が比較的早期の「第2期」の場合には、医師か看護師が単独で指導する場合にも算定を認めるべきだとした。

 さらに、医師や看護師が、糖尿病性腎症の患者複数人を集めて同時に指導する場合も、患者一人当たりの報酬額を引き下げて評価すべきだとした。

 また、不妊治療を開始したものの妊娠に至らない場合などに、専門的な医師と看護師が患者の相談に応じ、今後の治療方針を納得して選ぶために必要な説明を行った際に算定できる管理料を新設するよう求めた。

■外来通院時の共同指導などで評価新設を

 訪問看護に関しては、いわゆる機能強化型訪問看護ステーションの要件の緩和などを要望した。

 具体的には、訪問看護ターミナルケア療養費かターミナルケア加算の算定回数が年間で一定数以上であることを求める要件を見直し、診療報酬のルール上は同加算などを算定できない場合も含めて、実質的にターミナルケアを行ったと言える件数が一定以上であることを求めるべきだとした。

 さらに、重症心身障害児の訪問看護の需要が高まっているとして、小児訪問看護の機能を強化したステーションの評価の新設を要望。18歳未満の重症心身障害者の利用者数と、所属する経験豊富な訪問看護師数が一定以上で、地域の訪問看護師が同行訪問する機会などを提供しているといった要件を満たす場合に、手厚く評価するよう求めた。

 また、自宅で療養中の患者が化学療法などで通院する際に、訪問看護師が同行し、医師などと共同して在宅療養に関する指導を行った場合などの評価も新設すべきだとした。

2015年08月11日      キャリアブレイン