ゴエモンのつぶやき

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生活保護費、加算ミスなぜ? 18年間で1850万円

2015年08月19日 00時53分24秒 | 障害者の自立

 苫小牧市が12日に公表した、生活保護費の障害者加算認定などの手続きミス。1997年から今年8月まで、18年間にわたり市内部で見過ごされた加算ミスは、認定漏れ分と削除処理漏れ分を合わせ、総額約1850万円に上る。市は、時効措置に基づいて過去5年間の追加支給と返還措置の手続きを進めているが、本来は支給されるはずの加算額が受け取れず、不利益を被った生活保護世帯も。長年にわたり加算ミスはなぜ見過ごされたのか―。

 ■受給世帯に不利益も

 市生活支援室によると、ミスがあったのは重度障害者加算、障害者加算、母子加算、児童養育加算の4種。7月に札幌市で重度障害者加算の認定漏れが発覚したことを受け、苫小牧市も内部資料を調べたところ、加算ミスがあったことが判明。1997年7月から今年8月の期間に、加算認定漏れや、認定の削除処理漏れが見つかった。

 認定漏れは28世帯で計1092万9258円、削除処理漏れは15世帯で計759万3500円に上った。

 認定漏れで追加支給したり、多く支給した世帯に返還を求めたりする措置は、地方自治法に基づく時効限度の過去5年間分。これに基づく追加支給分は28世帯で計941万9970円、返還分は15世帯で計471万8580円。

 このうち、時効適用による消滅金額は、追加支給分が計150万9288円(3世帯分)で、返還分は計287万4920円(2世帯分)となった。

 12年1カ月もの間、障害者加算の認定漏れとなっていたある世帯では、本来、計109万8470円が受け取れるはずだったが、時効により44万5050円しか追加支給されない。生活保護費は、国が保障する最低限度の生活を送るための金額とされているため、認定漏れにあった世帯は最低限度以下の生活を強いられていたことになる。

 一方、削除処理漏れにより返還を余儀なくされる世帯のうち、18年1カ月もの間、ミスが見過ごされていたある世帯の支給済み額は421万7840万円に上った。この世帯の場合、障害者年金の受給関係で、本来は加算対象外だったにもかかわらず、市がチェックミスにより加算をし続けた。市はこの世帯に対し過去5年間分の149万1920円の返還を求めているが、時効により272万5920円は戻ってこない。

 ■再発防止へシステム見直しを検討

 長年にわたり加算ミスを見過ごしてきた原因について市生活支援室は「チェック機能が欠如していた」と説明する。ただ、「チェックするタイミングはいくらでもあったはず」と、事務手続きの在り方に首をかしげる市職員もいる。

 加算要件に変更がないか、チェックする機会はあったはずだ。ケースワーカーによる受給世帯への定期訪問で、世帯構成や健康状況の変化に気付いたり、生活支援室と同じ福祉部内の障がい福祉課との加算要件の変更に関わる情報共有も可能だったはずだが、こうしたチェックはおろそかになっていた。

 生活保護受給手続きのサポート活動に当たる、苫小牧生活と健康を守る会の室井光雄会長は「複雑な制度を熟知するベテランのケースワーカー不足が、長年のミスにつながっているのでは」と推測。ミス防止に向けては、「行政と受給者の双方のチェックが必要。受給者にどのような積算で支給額が決まっているかを説明したり、支給額の内訳を記した明細を出すべき」と提案する。

 市生活支援室は「定期的な確認作業の他、支給事務のシステム上にあらゆる情報をリンクさせ、加算の見直しが必要な世帯が分かる仕組みをつくれないか、検討したい」と話している。

(2015年 8/17)    苫小牧民報


新「長期総合計画」を読み解く

2015年08月19日 00時45分04秒 | 障害者の自立

子育て・健康寿命 満足度日本一目指す
 県は本年度、今後10年間の県政運営の方向性を定めた新たな長期総合計画をスタートさせる。今秋までに計画案をまとめ、本年度が最終期限の現計画「安心・活力・発展プラン」から10月をめどに新計画に切り替える見通しだ。県のまとめた素案を各分野ごとに点検。ポイントを解説する。
 (9回続き)
 新計画の期間は2015~24年度。最大の焦点は、本格的な人口減少社会の到来にどう対応するか。計画に盛り込む子育て支援やコミュニティーの維持、仕事の場づくりなど各種施策の実効性が問われる。社会のグローバル化や産業構造の変化への対応も課題に挙がる。
 広瀬勝貞知事にとって長期総合計画の策定は就任1期目の05年に続いて2度目となる。現計画の「安心」「活力」「発展」3分野の枠組みは維持した上で、地方創生に関する施策を各分野から集約。「これまでの実績に新しい政策を積み重ね、大分県版の地方創生を実現しないといけない」としている。
 県はホームページなどで新計画の素案を公開。県民から意見を募集している。
 × × × 
 「安心」分野の筆頭に掲げるのは「子育て満足度日本一の実現」。現計画と同じだが、人口減少対策の観点を取り込み、「結婚・妊娠・出産・育児の希望をかなえる切れ目のない支援」を打ち出す。
 市町村やNPOと連携して若者の出会いを応援することや、不妊治療費の助成充実などを新たに盛り込む。地域や職場など社会全体で子どもと子育て家庭を支援することや、相談体制の充実、産科医・小児科医確保も継続して取り組む。
 高齢者に関しては健康づくりに重点を置き、日常生活を支障なく送れる年齢を示す「健康寿命」の日本一実現を掲げる。大分県は平均寿命が男女とも全国トップ10に入るが、健康寿命は30位台。減塩や日常的な運動など「県民総ぐるみの健康づくり」や、データ分析も活用した生活習慣病対策、介護予防活動を進める。
 障害者は就労支援に力を入れ、雇用率日本一の実現や工賃アップを目指す。
※この記事は、8月18日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。

定例会見で県の新たな長期総合計画の素案を発表する広瀬勝貞知事

定例会見で県の新たな長期総合計画の素案を発表する広瀬勝貞知事

  • 主な数値目標

子育て・健康寿命 満足度日本一目指す

※この記事は、8月18日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。 


鹿の角活用して新商品開発 鳥大生が取り組み

2015年08月19日 00時37分49秒 | 障害者の自立

 農作物被害を減らすため鹿の捕獲頭数は年々増えており、廃棄されている鹿の角を活用して、障害者作業所向けの新商品の開発に鳥取大の学生らが取り組んだ。ソムリエナイフや発光ダイオード(LED)間接照明など4品を試作。作業所の関係者は「今後のブラッシュアップを経て、商品化への実現が可能」と期待している。

 鳥大工学部では、「ものづくり実践プロジェクト」として、県内企業や行政の協力を得て、学生が企業や地域のニーズを踏まえた新製品を企画・開発している。

 鳥取市内で鹿やイノシシのジビエ料理を提供している木下陽平さん(39)から、廃棄されている鹿角の有効活用法を提案されたのがきっかけ。障害者作業所で生産可能な商品価値の高い新商品を開発し、作業所の収益増と利用者の工賃アップを目指そうと、生物応用工学科と農学部生物資源環境学科の3年生計6人が開発に取り組んだ。

鹿の角で開発したソムリエナイフやキャンドルライトなどを手にする鳥取大生と事業者ら

2015年8月18日     日本海新聞



埼玉のスタートアップ企業が障害のある子供たちと社会を繋ぐプロジェクトのため支援募集開始

2015年08月19日 00時09分34秒 | 障害者の自立

アトリティ株式会社(埼玉県入間市、設立2015年7月)は障害のある子供が描いた絵をプリントした商品を企画・製造・販売するサービスを開始しました。代表が自身の知的障がいを伴う自閉症の息子との生活から得た学びをサービスとしたものであり、売上の一定割合を毎月作者に支払う仕組み。障がい者の普段の生活はそのままに、余暇の時間を活用して制作された絵で社会的認知と経済的対価を得てもらうという趣旨。この活動に当たり、一人でも多くの障がい者の作品を商品にするための活動費と商品製造に充てる費用をクラウドファンディングにて募集することとしました。

障がい者の描いた絵の商品化を手掛ける、アトリティ株式会社(所在地:埼玉県入間市、代表取締役:熊本豊敏)は、2015年8月14日よりクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、「ひとりでも多くの障害のある子供たちの絵を商品化したい!」というプロジェクトを開始。

 「ひとりでも多くの障害のある子供たちの絵を商品化したい!」

https://readyfor.jp/projects/atelity

 本プロジェクトは、障がい者の自立を支援するものではく、今、そしてこれからの障がい者が自立に向けて生きて行く人生の中で小さな喜び、ひと時の充足感を味わって頂くプロジェクト。同時に何らかの社会貢献を模索している人々、或いは法人に対してその機会を提供する取り組み。

具体的には、障がい者の描いた絵を様々な雑貨にプリントした商品をオンラインストアで販売。(http://atelity.com/)または絵をたくさんの人に見てもらえる場所に飾ってもらえるよう法人にレンタル。(http://atelity.jp/)そして商品が売れた時、絵が実際に飾られた時、作者に一定対価を支払う。

一定単価は決して大きな金額ではないが、普段の生活にプラスアルファをもたらす。自身の作品が経済的対価に変わった瞬間、社会と繋がり、そしてその対価で何らかの消費をした瞬間、もう一度社会と繋がる。同時に作者とその商品絵を手にした人たち双方が小さな喜び、充足感を手にする。本プロジェクトはこの小さな喜びと満足を実現するもの。

 一口3,000円から支援を受け付けており、障がいのある子供が描いた絵を使ったポストカードや実際に販売している商品などのリターンを手に入れることができる。

本プロジェクトは9月13日11時〆切であり、目標金額の20万円に達した場合のみ、プロジェクトが成立となる。クラウドファンディングサービス「READYFOR」の本プロジェクト画面よりご支援の申し込みを行う。(https://readyfor.jp/projects/atelity

 ※クラウドファンディングとは

インターネット上で個人や団体、株式会社などがプロジェクトを提案し、不特定多数の方からお金を集める仕組み。2000年代初頭から、欧米を中心に企業・団体・アーティストなどが利用したことで広まり、日本では震災後に活発化。被災地支援や医療問題、製造存続の危機に瀕した製品の継続、海外に渡航し夢を実現したい人に至るまで、あらゆる企画が「共感」によって資金を集め、企画を実現させています。

2015年8月17日     アトリティ株式会社