佐賀市でスーパーを展開するアルタ・ホープグループ(佐久間博理事長)は、障害者らの手作り品を集めた専門店を高木瀬店(高木瀬町)にオープンした。販路を広げて所得向上につなげようと、県内9カ所の福祉事業所が手掛けた雑貨や農産加工品などを販売している。
専門店は、フランス語で「優しい」を意味する「Amical(アミカル)」。バッグや帽子、乳児向けの寝具、県産品を使った無添加ジャムなどをそろえ、手作業による品質の良さを売り込む。
企業での就労が難しい障害者が、働きながら訓練する「就労継続支援B型事業所」は増加傾向だが、最低賃金が適用されず、売り上げも少ないことから利用者の工賃の低さが課題になっている。
アルタの坂井博之開発部長は「どれも自信を持ってお届けできる。工場で大量生産された商品とは違う価値を顧客に伝え、売り上げに結びつけたい」と話す。
就労支援事業所の手作り商品がそろう専門店「アミカル」=佐賀市のアルタ高木瀬店
2016年05月18日 佐賀新聞