ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

憩いの場へようこそ 日光に障害者らが働くカフェ「おおぞら」

2016年05月20日 12時09分56秒 | 障害者の自立

 障害者らが働く場として、日光市今市本町で三月に開業したカフェ「おおぞら」が、地域住民らの憩いの場となっている。運営するのは、市内で障害者の就労支援を続けるNPO法人「はばたき」。「障害者だけでなく、障害者支援に携わる人や高齢者、子育て世帯など、居場所を求める全ての人の支えになれる場」を目標に、着実に歩みを進めている。(大野暢子)

 「こんにちは! また来ちゃいました」

 四月下旬の昼下がり、本降りの雨にもかかわらず、店内には十人近い客の明るい声が響いた。木目を生かしたログハウス風の室内に、天窓から光が注ぐ。居心地の良さが話題となり、最近は約三十人の客で満員になった日もある。

 「最初は自分に務まるのかと緊張したけれど、今はお客さんの『おいしかった』『また来るね』の言葉が励みになっています」。接客担当の黒沢瞳さん(32)はこう語り、目を輝かせた。

 営業日は毎週月、木、土曜の午前十一時~午後三時。交代で接客する二十~三十代の男女四人は全員、精神障害とともに生きるメンバーだ。笑顔を絶やさず、きびきびとした働きぶりで常連客からの信頼も厚い。

 NPOの職員が腕によりをかけて作るランチは、豆腐入りのハンバーグにサラダやキッシュなどがついたセット(税込み七百五十円)を含む三種類。コーヒーや二種のケーキも楽しめる。地域の民生委員らも、交代で皿洗いなどを手伝う。

 運営主体のはばたきは二〇〇三年に設立され、現在は身体や知的、精神障害がある二十~七十代の約三十人が働く。ドアノブ部品の組み立てなど、企業から受注する業務が中心だが、カフェの開業を機に、接客業も新たに事業に加わった。

 「就労支援も目的だが、地域に根差したコミュニティーカフェをつくりたかった」と広瀬浩理事長(59)は語る。はばたきが長い間、地元企業や民生委員、他の障害者施設に支えられてきた歴史を踏まえ、地域への貢献を第一に考えている。

 最近では、日光市内で障害者支援に携わっている若手職員の有志や、市社会福祉協議会が、おおぞらをミーティング会場として利用し始めた。「今まで適当な会場がなく、意見交換をしづらかったのでありがたい」「コーヒーもおいしく、のびのびと議論ができた」と好評で、店の固定客の増加にもつながっている。

 今月二十一日には、親子連れらを対象に、割った竹を使ってご飯を炊くイベントも計画中だ。「毎週第三土曜日は店で必ずイベントを開き、地域の人々に喜んでもらいたい」と広瀬さんは話す。

 催しなどの問い合わせは、おおぞら=電0288(21)3365=へ。

住民らの憩いの場となっているカフェ「おおぞら」=日光市で

2016年5月19日   東京新聞


府中市が土地所有の複合ビル、障害者の指摘をクレーム扱い…違法な設備不備を隠蔽

2016年05月20日 11時58分50秒 | 障害者の自立

 150億円近い税金を投じて建設された東京・府中駅前複合ビル「くるる」だが、一階に堂々と北朝鮮系パチンコ店「さくらコマース」が出店し、雀荘、府中市の保育施設が同居する異常性を、筆者は当サイトで指摘してきた。取材の過程では、税金を投じた市は当事者能力をなくし、管理組合理事長は取材を拒否し、管理会社の日本管財は「警察OB」を騙り地権者を脅すといった無秩序が繰り広げられている。


 さらに今回、くるるのような大型施設で設置が義務付けられている障害者専用駐車場が、くるるにはないことがわかった。バリアフリー新法や東京都の条例では、最低でも車いす使用者用駐車場を1つ以上、努力基準として50台につき1つを整備することを定めている。しかし、300台以上を有するくるるには、およそ10年の間、障害者用駐車場が1つも「ない」状態が続いていた。

「条例(東京都福祉のまちづくり条例)では、不特定多数の出入りする都市施設には、規模に応じて障害者用駐車場の設置を求めています。都市施設には学校や医療機関以外に、2000平米以上の床面積をもつ複合施設や、全体で1000平米以上の映画館などが該当します」(東京都の担当者)

条例違反を隠蔽

 くるるは、住宅部分を合わせた延べ床面積は約6万3000平米で、敷地面積だけでも7000平米以上あるので、当然にこの条例の対象だ。府中市も参加するくるる管理組合の部会の会議で今年1月、障害者用駐車場の設置が議題に上がった。ところが、管理組合は「障害者のクレーム」と一蹴したのである。おそらく条例などのルールを会議参加者が知らなかったのだろう。議事録の一部を以下に明かそう。

<――利用者(身障者)から当館の駐車場が混雑時にご連絡があり、身障者用駐車場の未整備及び待機スペースについて、クレームを受けました。新たに身障者用駐車場を設けることは不可能な為、当館のホームページに身障者用駐車場がない事を告知したいと考えていますので、ご審議いただきたい。

意見:緊急車両用スペースを有効に利用できないのですか。

――あくまでも緊急車両用のスペースであり、有事の際に利用できないと問題が生じますので、緊急車両用スペースを利用することはできません。

意見:荷捌き場を有効に利用できないのですか。

 ――身障者用駐車場としてしまうと、(中略)テナントの営業自体に支障が生じ、仮に身障者用駐車場とし利用した場合、利用者が車路を横断することになり、安全上の問題が生じる為、荷捌き場を利用することはできません。

意見:平時に身障者が利用した場合に受け入れ体制は確保されているのですか。

――混雑時以外であれば対応は可能です。

意見:そもそもクレームの根源は混雑時に身障者が優先的に入庫できないことに対して、不満を抱きクレームを申し入れたのではないのですか。

――申し入れの状況からクレームの根源はそこにあることがうかがえました。
(中略)

上記、意見交換後、受け入れ態勢が整っているのであれば、ホームページに当館にとってデメリットとなる内容を敢えて掲載する必要性はないと判断されました。>(中略は筆者)

意識の低い大規模施設の運営者

 以上のように、条例違反の意識はないどころか、施設の不備を「デメリット」として隠蔽するに至っている。障害者の子どもを持つくるる利用者が言う。

「うちの子どもは車いすを使っています。乗り降りのときにドアを大きく開けて、スロープを使うので、普通の乗り入れよりも広いスペースが必要になります。休みの日に子どもをくるるに連れて行って、映画を観たりトイザらスに行ったりしたくても、車いす専用の駐車場がないので、混んでいる場合はあきらめていました」

 障害者用の駐車場をめぐっては、利用者の意識の低さが問題となっている。2014年に障害者団体が千葉県内で行った調査では、県内の障害者用駐車場で「適正利用」とされたのはわずか15%程度で、健常者が利用しているなど、杜撰な実態が目立った。現在、商業施設では、障害者専用駐車場の「健常者による不正利用をどう取り締まるか」が重要な課題になっている。「優先的に入庫できないことに対して、不満を抱きクレーム」という時代錯誤がまかり通るほど、意識の低い大規模施設の運営者は、日本広しといえどもくるるくらいであろう。

 繰り返しになるが、くるるには建設にあたり150億円近い税金が投じられ、今も府中市の保育の中核施設が入り市民の税金が流れているのである。府中市はいまだに土地の権利を有し、管理組合に参加をしている。それが保育施設とパチンコ店の同居を是認し、今年4月に施行された「障害者差別解消法」を堂々と無視しているのだ。これまで、くるる地権者から情報を得て問題点を報じてきたが、この“怪施設”はいまだに聞く耳を持たない。
(文=村上力/フリーライター)

北朝鮮系パチンコ店と保育施設が同居…府中駅前の奇異な複合ビルで、重大トラブル勃発!
http://biz-journal.jp/2015/05/post_9975.html
北朝鮮系パチンコ店と保育施設が同居の府中駅前ビルで紛争勃発 「不法占拠」との抗議
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10205.html
「うちには警察OBが大勢いるから何しても無駄だ」あの大手不動産、ずさん管理の実態!
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12372.html

くるる全景。駅前からは、一階部分のパチンコ店は見えなくなっている。
2016.05.19   Business Journal (風刺記事) 

障害者らが白球追う 福祉施設が交流野球 西脇

2016年05月20日 11時47分26秒 | 障害者の自立

 福祉事業所に通う利用者らが交流する野球大会が18日、兵庫県西脇市黒田庄町喜多、黒田庄ふれあいスタジアムで開かれた。知的、精神障害者や事業所職員ら約30人が参加し、白球を追ってグラウンドを駆け抜けた。

 加東市下滝野の障害者福祉事業所「絆みらい」の利用者たちが「大きな球場で野球がしたい」と、同スタジアムを管理する障害者就労支援施設「ドリームボール」に試合を申し込んで実現。同市黒田庄町前坂の地域活動支援センター「なかよし工房」の利用者も加わった。

 プラスチック製の棒の上にゴム製のボールを置き、攻撃チームが打つ独自のルール。出場人数に制限はなく、メンバー全員が打ち終わるまで攻撃は続く。守備は、ボールが来そうな場所を全員で守る。

 ほとんどが野球の経験がないため、当初は参加に消極的だったというが、2チームに分かれて点数を付けると「負けたくない」と力が入り、バッティングでは予想以上にボールを遠くまで飛ばすことができたという。

 1カ月前からキャッチボールを練習したという「絆みらい」利用者の女性(21)は「一塁まで走るのはしんどかったけど、ボールが飛んだときは気持ち良かった」と笑顔を見せていた。

2016/5/18   神戸新聞NEX


フロアホッケーいかが? SON高知が参加者募集

2016年05月20日 11時43分49秒 | 障害者の自立

 ホッケーとよく似たスポーツ「フロアホッケー」の魅力を知ってもらおうと、高知県内の選手らが仲間を募っている。知的障害のある人たちのスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)」冬季大会の正式種目だが、選手不足で練習もままならない状況。「やりだしたらはまる。興味のある人に来てもらいたい」と呼びかけている。

 「ナイスシュート!」。ふわりと浮かび上がったフェルト製の「パック」がゴールに入り、拍手と歓声が起きた。5月8日、高知市春野町の高知県立障害者スポーツセンターで、ボランティアを含め9人が参加。人数不足でゴールに置いた青い発泡スチロールがキーパー代わりだ。パックを奪い合うスピード感あふれる競技で、「見よってもやりよっても面白い」と選手たち。汗を流し、息を上げながらパックを追いかけていた。

真剣な表情でフロアホッケーをするSON高知の選手ら

2016.05.18   高知新聞


<支えられるココロ> 若年性認知症を詠む(下)

2016年05月20日 11時34分42秒 | 障害者の自立

 「さびしくて自分にメールを打っては笑う」「涙したあの言葉をどこへやったの、僕の頭よ」「恐れてもくじけても、たましいが前に僕を進める」

 机の上に転がっていたメモ用紙の束。書き殴られたボールペンの文字を読み、長崎県佐世保市の中倉美智子さん(62)は、同居するパートナーの真の胸の内を知った。

 元調理師の福田人志(ひとし)さん(53)が、二〇一四年夏に若年性アルツハイマー型認知症と診断されてから約半年間の心の軌跡。「激しいけれど、これほど素直でみずみずしい言葉はあるだろうか」。同時に「この言葉を残さなくては」と思った。

 はがきや半紙に、得意の書道で書き写す作業が始まった。誰に見せるつもりもなかったが、背景に色模様を書き添える工夫もした。福田さんも色付けを手伝ったり「今度はこんな書体に」と注文したりして、二人が「壱行の歌」と名付けた作品は増えていった。

 約二十年前、借家を探していた福田さんを、夫を亡くした中倉さんが自宅に下宿させたことをきっかけに、二人は知り合った。中倉さんにとって福田さんは九歳年下で、当時幼かった二人の息子の良い遊び相手。しかしやがて家族同様となり、福田さんが独立して料理店を出す際には、共同経営を約束する仲となった。

 そんなさなかに福田さんに下された宣告。魂の抜け殻のようになった福田さんに対し、中倉さんは「誰かがいなくては、この人を退院もさせられない。私が受け止めるしかない」と決心した。

 初めは「俺を精神科病院に入れろ」と自暴自棄になる福田さんと衝突を繰り返した。が、「壱行の歌」の制作を機に二人の心はまた一つになっていった。

 いずれも独学とはいえ、生命力がにじみ出すような中倉さん独特の書体に、繊細で優しい福田さんの色鉛筆画を添えた作品は、二人の世界観そのもの。それを見た知り合いの何人かが「もったいない」と後押しし、一五年六月、二人は「壱行の会」を名乗って市内のイベント会場で百点近くを展示する。

 何の宣伝もなかったが、介護を経験した人たちなどの間で「気持ちがすごくよく分かる」「作品を譲って」と評判を呼び、四回の展示会を重ねた。

 最初は、心の内側に引きこもり、来場者と話もできなかった福田さん。次第に会話も明るくこなせるようになっていった。障害者施設にボランティアで通い、調理手伝いのため再び包丁を握るようにもなった。

 味覚は戻らず、物忘れも相変わらずだが、症状は落ち着いている。「壱行の会」の活動は「命ある限り楽しく続けたい」。料理店の夢に代わり、中倉さんとは認知症の人や家族のためのカフェを開く計画も温めている。

 「私は性格が男だから夫婦は無理。(福田さんにとっては)母親か姉みたいなものかな」と笑う中倉さんに、福田さんは「どんな形にしろ、なくてはならない人。唯一、僕を地獄から救い出してくれた」と真顔で応える。「いろんな道があるけれど君が照らす道が一番」。福田さんが詠んだ歌のように、信頼が結ぶ男女の新しい形がそこにある。

 「人は誰でも愛情という絆創膏(ばんそうこう)を病んだだれかに貼れる」「毎朝やってくる朝にありがとうを忘れてたから全部まとめて今日にありがとう」-。支えられ、励まされ、今度は励ます側に。二人で紡ぐ「壱行の歌」は、格段に輝きを増している。

書と絵で温かいメッセージを伝える福田人志さんと中倉美智子さんの作品

2016年5月19日  中日新聞