長岡市の12の障害者団体が27日、連携強化や情報共有などを目的とした「長岡市障害者団体連絡協議会」を結成した。それぞれの障害の理解を深めながら活動の輪を広げ、差別の解消を目指す。県によると、県内で障害の種別を超えた協議会の結成は「聞いたことがない」という。
障害者団体は、身体、知的、精神など障害の種別ごとに活動するケースが多い。団体個別の活動には限界があり、団体同士がそれぞれの障害を理解し合う必要性が指摘されていた。2016年4月に障害者差別解消法が施行されたこともあり、協議会結成に向けた動きが本格化していた。
27日に長岡市表町2の市社会福祉センターで開かれた設立総会には、市身体障害者団体連合会や市精神障害者家族会などが参加。会長に同連合会の藤田芳雄さんを選出した。
今後は専門家を招いた差別解消の勉強会や、各団体を紹介するチラシ作りなどを進める予定。藤田さんは「地域の障害者福祉の拠点のような組織に育てていきたい」と話した。
2017/07/29 新潟日報