ゴエモンのつぶやき

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高齢者・障害者向け自立支援機器、25年に8356億円市場

2017年08月20日 03時20分18秒 | 障害者の自立

 シード・プランニングは2017年8月17日、高齢者・障害者に向けた次世代自立支援機器の市場動向に関する調査結果を発表した。市場規模としては、2020年に415億円、2025年にはその20倍の8356億円に達する見通しだという。

 今回の調査は、自立支援機器メーカーや導入施設などへの訪問取材、オープンデータの収集分析を2017年4~8月に実施。次の8品目の自立支援機器について調査した。(1)ロボットスーツ、(2)次世代介護ベッド、(3)屋外次世代移動支援機器、(4)屋内次世代移動支援機器、(5)次世代排泄支援機器、(6)次世代入浴支援機器、(7)コミュニケーションロボット、(8)生活支援ロボット。8品目の合計台数は、2020年に7万8000台、2025年にはその38倍の約300万台に達すると予想した。

 (1)のロボットスーツに関しては、2008年時点ではCYBERDYNEなどを中心に数社が販売するにとどまっていたが、2016年から参入機関が増え、現在は10社以上が国内販売を行っているという。今後は、介護以外の建築や重量労働などの市場にも拡大が見込まれるとした。

  (2)の次世代介護ベッドは、移乗機能を付加したベッドやセンサーを搭載してバイタルデータを測定できるベッド、ベッドサイド端末を含む。今後の市場拡大が期待できるという。

  (3)の屋外次世代移動支援機器および(4)の屋内次世代移動支援機器は、高齢者や障害者が介助者の手を借りずに自身で操作できるものと定義する。(3)の屋外次世代移動支援機器に関しては、道路交通法の改正があるかが今後の市場動向において重要になるとした。

  (5)の次世代排泄支援機器と(6)の次世代入浴支援機器は、IoTを搭載した装置で、センサーやカメラなどを搭載して健康状態も管理できるものが登場しているという。(5)の次世代排泄支援機器に関しては、製品化には時間がかかると見ている。(6)の次世代入浴支援機器に関しては、浴室ではなくシャワーなどにも可能性があると見る。

  (7)のコミュニケーションロボットは、2015年以降さまざまな会社が名乗りを上げ、2017年7月時点では国内43社が手掛けているという。介護用途では、病院や介護施設において高齢者との会話などに活用できる。

(8)の生活支援ロボットは、高齢者の身の回りの作業を楽にする機器。服薬支援や食事支援など生活全般に関係してくるという。用途やユーザーによってさまざまな製品が販売されると予想した。

次世代自立支援機器市場規模予測

(日経デジタルヘルス 伊藤瑳恵)

[日経テクノロジーオンライン 2017年8月18日掲載]

 

視覚障害者に安全な駅を 地下鉄・転落死事故1年でシンポ

2017年08月20日 03時04分43秒 | 障害者の自立

 東京メトロ銀座線青山一丁目駅(東京都港区)で盲導犬を連れた男性がホームから転落死した事故から1年となったことを受け、日本盲導犬協会(東京)は18日、都内でシンポジウムを開き、視覚障害者の安全な駅利用に向けて意見交換した。

 同協会によると、全国から鉄道事業に関連する40社の80人と視覚障害者ら計約100人が参加し約1分間の黙とうをささげた後、盲導犬使用者や歩行訓練士、大学教授ら5人が講演した。

 日本盲人会連合の橋井正喜常務理事は「視覚障害者はホームから落ちないよう神経をとがらせて一生懸命歩いている。事業者にもできる限り温かく見守ってほしい」と話した。

 日本盲導犬協会が開いた視覚障害者の安全な駅利用について考えるシンポジウム=18日、東京都文京区

日本盲導犬協会が開いた視覚障害者の安全な駅利用について考えるシンポジウム

2017年08月18日   西日本新聞


障害者グループホーム核にコミュニティ整備 ミサワH

2017年08月20日 02時54分32秒 | 障害者の自立

 ミサワホームはこのほど千葉県富津市で、障害者グループホームを核とした6棟の建物によるコミュニティの建設・整備工事を着工した。
 6棟のうち3棟が障害者グループホームで、2棟が主にグループホーム利用者の保護者を想定した高齢者向けシェアハウス、1棟は勤務スタッフとその家族が入居する建物となっている。また敷地の中心には中庭や家庭菜園を設け、建物間の行き来のしやすさに配慮した遊歩道も設置するなど、コミュニティ内の交流促進を図るための工夫も盛り込んだ。
 同コミュニティの敷地面積は約1110平方メートルで、6棟合計の延べ床面積は約510平方メートル。すべて耐震木造住宅となっており、完成は18年3月を予定している。

新コミュニティの完成イメージ

2017年8月18日   住宅新報


障害の有無超え「私の音」響け 自由な表現、発信の場

2017年08月20日 02時35分13秒 | 障害者の自立

 浜松市内で障害者施設を運営する認定NPO法人「クリエイティブサポートレッツ」がオーディション形式で開催する「雑多な音楽の祭典 スタ☆タン」が県内外から話題を呼んでいる。障害の有無や表現の形にとらわれない多彩な演奏が魅力。第2回大会「スタ☆タン2」が2018年1月、「音楽のまち浜松」を象徴する中区のアクトシティ浜松で開催予定で、関係者は「いずれは東京の武道館で」と異色の祭典の広まりを期待する。
 施設利用者の男性が恋愛をつづった詩を熱く読み上げれば、女性スタッフは車を運転中の鼻歌を再現した「車中歌」を披露する―。往年のオーディション番組「スター誕生」をイメージしたスタ☆タンは、音とも言い切れない個性的な“演奏”が繰り広げられる。16年10月の第1回大会には22組が出演し、グランプリに聴覚障害の男性によるほぼ無音の「どじょう踊り」が輝き、会場を沸かせた。
 企画は、一定のリズムで机などをたたく利用者らの行動障害から起きる衝動を“音楽”として発信できないかとスタッフらが思い立った。昨年はフェイスブックなどで出演者を募集すると、大阪、広島、神奈川など全国から予想を上回る50組の応募があった。スタッフは「表現を発表する場が無かった人たちの共感を得た」とみる。
 公開審査は著名な音楽家が審査員を務め、今年はデザイン活動家ナガオカケンメイさんやパンクバンドのジョニー大蔵大臣さんら趣旨に賛同した4人が審査する。
 「音楽表現の幅の広さを実感した」と昨年の大会を振り返る企画プロデューサーの佐藤啓太さん(34)は「音楽のまち浜松の最高峰を舞台に、障害者福祉にとらわれず、こんな音楽もあると伝えたい」と話す。3年後の東京パラリンピック開催を控え、芸術分野でも障害に関係なく表現を認め合える機運が高まることを期待する。

 ■出演者と審査員募集
 認定NPO法人クリエイティブサポートレッツは、「スタ☆タン2」の出演者と一般審査員を募集している。朗読、のど自慢、雄たけび、詩吟など音楽の発表形式は自由。プロ、アマ、障害の有無、自薦他薦は問わない。専用の応募用紙に必要事項を記入し、音楽の音声を収録したCDやテープ、動画のDVDなどを同封する。収録が難しい場合、スタッフが取材に出向くことも可能。
 締め切りは9月末。今年10月に応募資料による一次審査を行い、出演者を約20組に絞る。一般審査員は1~2人を選出する。問い合わせは同NPO法人<電053(440)3176>へ。

多彩な音楽表現の場として全国から注目を集めている音楽イベント「スタ☆タン」

2017/8/18   [アットエス] by 静岡新聞

 

 


「助けます」マーク考案 障害者らが声かけやすく

2017年08月20日 02時22分12秒 | 障害者の自立

 発達障害がある通信制高校3年の酒井晃太さん(17)=東郷町白鳥3丁目=が、外見からは分かりづらい病気や障害のある人を手助けする意思を表す「サポートハートマーク」をつくった。「お声がけください」と示されることで、障害者らが助けを求めやすくなるという。ハートが重なるマークに「思いやりにあふれた社会になってほしい」との思いを込めた。

 名古屋市内の県立高校に通っていた酒井さんは2015年8月、人間関係や環境の変化に対応できずパニック障害の発作が起こるようになり、アスペルガー症候群と診断された。さらに精神が不安定になる「気分変調症」も重なった。

 酒井さんは「学校では教師の理解が得られず、病気を否定されたり、大声で怒鳴られたりして精神的につらかった」と振り返る。

 ログイン前の続き薬を服用すると眠くなり、地下鉄などで立っているのも辛いことも。周囲はスマホをいじったり、眠ったりしている人が多く、しんどくても助けを求めることができなかったという。

 昨年2月、症状が重くなり、約1カ月間、入院した。退院後、通信制高校へ転校。現在は症状も落ち着き、アルバイトをしながら勉学に励んでいる。

 酒井さんは自らの経験から、「見えない病気や障害を持つ人と、周りの人の思いをつなぐことができれば」と考えた。4月、たった1人で「見えない疾患・障害啓発プロジェクト実行委員会」を立ち上げた。

 まずは、援助を求める人が具体的に何をしてもらいたいかを書き込む「手伝ってカード」を制作。6月には支援する人が、その意思表示をする「サポートハートマーク」をつくった。

 縦10センチ、横5センチで「疾患・障害をお持ちの方 サポートします お声がけくださいね」と書かれている。三つに重なったハートは思いやりの輪が地域や社会で大きく育っていくことをイメージした。

 見た目では分からなくても手助けが必要なことを伝える手段として、「ヘルプマーク」や「見えない障害バッジ」などが知られている。一方、助けを求めている人に対し、「声をかけてください」などと支援できることを示すマークはほとんどないという。酒井さんは「やさしさの意思表示をする人が増え、このマークがたくさんの人の力になればうれしい」と話す。

 マークは1枚200円。ひも付きは250円と300円。同実行委員会のホームページで販売している。売り上げの10%は、豪雨災害被災地への義援金として日本赤十字社に寄付する。

 マークの購入と問い合わせは、同実行委員会の電子メール(project-all@mienaiproject.jp)へ。

写真・図版 

「助けます」マーク考案 障害者らが声かけやすく

写真・図版 

見えない病気や障害がある人を支える「サポートハートマーク」をつくった酒井晃太さん

2017年8月18日   朝日新聞