ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者ら仏で石見神楽

2017年08月21日 14時54分29秒 | 障害者の自立

 ◇いわみ福祉会…公演先立ち「大蛇」披露

 浜田市の社会福祉法人「いわみ福祉会芸能クラブ」の知的障害者と職員計23人が10月、フランス・ナントで開催される障害者の文化芸術国際交流事業「2017ジャパン×ナント プロジェクト」で石見神楽を披露する。初の西欧公演に先立ち、同法人が19日、松江市殿町の県民会館で石見神楽「大蛇」の公演を行った。

 同法人は、障害のある人らが石見神楽の衣装を作ったり、神楽の公演を行ったりしている。

 ナントでは10月21~25日、文化庁がフランス国立現代芸術センターなどと共催で行う障害者による舞台芸術公演に出演する。メンバーが手作りした衣装や道具で「大蛇」を演じる予定。公演では同法人を含め、日本の4団体がダンスや和太鼓などを披露する。

 この日、松江市での公演を前に開いた記者会見で、同法人の室崎富恵理事長は、「大蛇8頭の圧倒的なパフォーマンス。古事記に代表される島根の神話の世界を海外の方に体感してもらいたい」と話した。

 同席した溝口知事は「社会の中で障害者が幅広く活躍しているということを知っていただきたい」と述べた。

2017年08月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

A型事業所、2カ月で閉鎖 雇用確認されず 

2017年08月21日 14時48分55秒 | 障害者の自立

 倉敷市が7月1日に障害者就労継続支援A型に指定したばかりの事業所が、9月3日に閉鎖されることが市への取材で分かった。この事業所は開設後も稼働した様子がなく、雇われている障害者はいなかった。運営会社は「当初計画していた事業ができなくなった」と弁明しているが、市は「申請内容と実態が違う」として、閉鎖前に指定取り消し処分を出すことも検討している。

 市によると、事業所は市内の株式会社が運営している。

毎日新聞      2017年8月19日


ボッチャのトップ選手、鈴鹿で指導

2017年08月21日 12時58分29秒 | 障害者の自立

 リオパラリンピックで銀メダルに輝いた障害者スポーツ「ボッチャ」の日本代表候補の選手ら18人が19日、鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿で、県内の小学5年~20歳の障害者9人にボッチャを指導した。参加者は障害の重さ別に分かれ、力を制御し狙った場所に球を飛ばす投げ方や、一気に形勢を逆転させる駆け引きを教わった。

 ボッチャは最初に白球を投げた後、赤と青の球を六球ずつ交互に投げ合い、最後に白玉に近い方に得点が入る。脳性まひなど手脚に重い障害のある選手が繰り広げる複雑な駆け引きが魅力だ。

 この日、初めは投げるのをためらったり、考え込んでいた参加者たちも、次第に笑顔が増えて動作も大きくなり、勝敗に歓声を上げた。全身にまひがある四日市市の田辺千晴さん(20)は「とても刺激になった。二〇二一年のとこわか大会では自分も活躍できるようレベルアップしたい」と笑顔を見せた。

 障害者スポーツ振興に力を入れている県は、二〇年の東京パラリンピックで各国のキャンプ地誘致を進めている。特に二一年の三重国体と同時に開かれる障害者スポーツ「とこわか大会」から正式種目になるボッチャを、象徴的な種目に位置付け、三重をボッチャの“聖地”にしようと考えている。

 県は二十日まで同所で開かれている日本代表候補らの強化合宿や、来年三月に伊勢市で日本初の国際大会となるアジア大会の開催も誘致した。

 県がアピールするのは障害者に優しい練習環境。日本ボッチャ協会の県内での強化合宿は二回目で、協会はスポーツの杜の体育館と宿泊施設が隣接し、障害のある選手らが移動の困難を考えずに練習に集中できる点を評価した。協会幹部は「県がボッチャを重視して応援してくれている姿勢はとても心強い」と話す。

 県内のボッチャの競技人口は三十人程度だが、リオ銀メダルチームで主将を務めた杉村英孝選手は「三月のアジア大会で私たちがいいプレーを見せることで、三重のボッチャを盛り上げたい」と意気込みを語る。

 

 自力で投球できない選手は補助を受けながら、滑り台のような道具で球を投じる

トップ選手の指導を受け、球を投じる参加者

2017年8月20日      中日新聞


社会保障第3の転換期に 「我が事」で地域社会を作る

2017年08月21日 12時52分29秒 | 障害者の自立

 公的福祉サービスの量的拡大という従来のやり方では対応できない現実に私たちは直面している。

 

 人口が減り続ける中で高齢化はますます進む。どうやって福祉や医療の財源を確保し、介護現場の働き手を増やしていくのかは難問だ。特に人口減少が著しい地方はコミュニティー自体が存続できないところが出てきている。

 日本の社会保障制度は、高度成長期に雇用労働者が多数派となり、病気や老後への備えとして国民皆保険・皆年金が1961年に整ったところに最初の頂点を迎える。

 しかし、その後も平均寿命は延び、介護が必要な人が増えた。一方で専業主婦より夫婦共働きの世帯が多くなり、家族で老後を支えるのが難しくなった。第2の転換期に作られたのが2000年の介護保険だ。

従来の政策では無理だ

 今後は高齢層のさらなる膨張と急速な人口減少を迎える。これまでの福祉の考え方では対処できなくなるのは明らかだ。

 財源や働き手の不足だけでなく、人々の暮らしの変容についても目を向ける必要がある。独居の高齢者は増え続け、うつ、ひきこもり、アルコール依存などの問題が広がっている。公的福祉サービスをどれだけ拡充しても、長い老後をひとりで過ごす人々の孤独や疎外感を解消することはできない。

 子どもの貧困や虐待もそうだ。以前には困窮状態の親を助けたり、親代わりになったりする人がそばにいるのが普通だったが、今はそうした親族も近隣の人もいない。

 こうした現実は、家族や地域社会が担ってきた機能の中に、公的な制度では代替できないものがあることを突きつけている。

 この第3の転換期をどう乗り越えるのかを考えなければならない。

 厚生労働省は昨年「地域力強化検討会」を設置した。「我が事」「丸ごと」をキーワードに少子高齢化の時代の人々の暮らしをどう守るかを議論してきた。

 近くまとまる提言は、すべての人々が地域に主体的に参加することを柱としている。福祉の「受け手」と「支え手」を固定せず、高齢者も障害者も支える側に回ること、商業・サービス業・農林水産業など分野を超えて地域経済や支え合いに参画することが打ち出される。

 もう一つの柱は、縦割りの福祉ではなく、地域の課題を「丸ごと」受け止める体制を作っていくことだ。

 最近は80代の親と働いていない50代の子が同居している困窮世帯を指す「8050問題」、介護と育児を同時に担わなければならない「ダブルケア」などが増えている。従来の縦割りの福祉行政で対処が困難になっているのだ。

 こうした「地域力強化」には批判も起きるだろう。財源確保ができない国が責任を放棄し、地域に役割を押しつけるのではないかと警戒する声はすでにある。介護保険の財源不足から、国はサービスを制限してきた経緯もあるからだ。

多様な特性を生かそう

 高齢者や障害者を支える側に回すことや、他分野を巻き込んで地域おこしをすることは簡単ではない。国が人材育成や情報の集積とネットワーク作りに責任を持つ覚悟を本気で示さなければ、国民の不信を解消することはできないだろう。

 しかし、国を批判し将来を悲観しているだけでは、暮らしの安心は得られない。

 全国各地には先行する実践例がいくつもある。北海道当別町の社会福祉法人は中高年の主婦や高齢者、障害者が一緒に活動できる場を作り、ひきこもりの子どもや高齢者を巻き込んだ地域づくりを実現している。

 鳥取県倉吉市では40代の福祉職員が地場産業であるソバの生産で起業し、多数の障害者や介護離職者、難病の人などの仕事を作り出している。後継者難などから閉鎖した工場を活用して事業を拡張している。

 地方の事情は多様だ。すでに高齢化のピークが見えてきた自治体も多い。独自の特産物や伝統文化を継承しながらコミュニティーの再生に努めている事例には事欠かない。

 国が全国一律の制度を作って普及するだけで済む時代ではない。地域の状況に合わせて住民が主体的にコミュニティーの再生に関わることが求められている。

 平均寿命はこれからも延びる。長い老後をどう過ごすのかは、私たち自身が考えねばならないのだ。

毎日新聞   2017年8月21日


ボッチャ 誰でも楽しめるスポーツ 簡単に見えて奥深い /岐阜

2017年08月21日 12時02分41秒 | 障害者の自立

 重度の脳性まひや四肢に障害がある人のためにヨーロッパで考案された球技の「ボッチャ」。パラリンピックの競技としてテレビで見たことはあるがプレーしたことはない。前から気になっていたが、羽島市竹鼻町の柔剣道場で「はしまなごみスポーツクラブ」が体験会を開くというのを知り、さっそく挑戦してみた。

 講師は岐阜ボッチャ協会の蒲誠治理事長と内垣千恵事務局長の2人。まずはボッチャのコート作りから始まった。スポーツクラブの会員が巻き尺を手に距離を測り、床にテープを貼ってコートを仕上げていく。コートは縦12・5メートル、横6メートル。

 ジャックボールと呼ばれる白い球(目標球)に、敵と味方で赤と青の球を投げ合い、いかに近づけるかを競う…

白の目標球に向かってボールを投げる記者
 
毎日新聞     2017年8月20日