ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

視覚障害者の働く場つくる

2017年08月22日 10時57分45秒 | 障害者の自立

 □法政大学大学院政策創造研究科教授アタックスグループ顧問・坂本光司

 全国には視覚障害のある人が約32万人いる。加えて言えば32万人の視覚障害者のうち、約7万人は身体障害や知的障害のある、いわゆる重複障害者である。

 障害者の民間企業での就労は厳しいが、とりわけ視覚障害者の就労は厳しく、現在、民間企業で就労している視覚障害者は僅か1万7000人と視覚障害者全体の5%程度にすぎない。

 こうした現状を見かねて、立ち上がった特定非営利活動法人(NPO法人)がある。浜松市東区にある「六星」だ。

 創業は1996年、創業時は働く場を強く求めている6人の視覚障害者と4人の職員の計10人であったが、苦労と努力が実り、現在では「ウイズ半田」と「ウイズ蜆塚」という2カ所の拠点に、51人の視覚障害者と、12人の職員が就労する、わが国最大規模の視覚障害者就労施設にまで成長発展している。

 主な事業は「白杖」「点字名刺」「点字広報誌」「ラベンダーのポプリの小物製品」「マグネットグッズ」「竹炭フクロウ」「手すきのハガキ」「布ぞうり」、そして「たわし」など十数種類の商品の生産・販売である。

 より驚かされることは、これら商品は、いずれも視覚障害者と職員が、知恵を出し合い開発した自家商品ばかりである。

 六星のリーダーは斯波千秋理事長だ。視覚障害者本人や家族との出会いの中で、「家から出ず・家から出られず・家から出してもらえず…」という生活実態を知りあえて立ち上がった。

 数カ月前、社会人大学院生たち十数人で、六星の一つの拠点「ウイズ蜆塚」を訪問した。

 そこでは二十数人の視覚障害のある人たちが、さまざまな仕事に取り組んでいたが、私たちをくぎ付けにしたのは、83歳の女性の仕事ぶりだった。

 あの小さな針の穴に糸を通し、そして玉を作り、布ぞうりを縫い始めたのだ。親指のあちこちに血がにじんでいたが「お金を払ってもいいから、ここで働き続けたい…」とニコニコ顔で私たちに語ってくれたとき、筆者らは目頭を熱くした。

 聞くと73歳で視力を失い、自宅に閉じ籠もり、独り暮らしをしていたが、斯波理事長たちの懸命なリハビリ訓練で、再び勇気と希望を取り戻し、1日3時間働いているという。

 その日はそこで生産されている商品を可能な限り買って帰るしか、できることはなかった。

 ともあれ、こうした頑張る法人の存在を見せつけられると、問題は外などと嘆き悲しむ中小企業に一段の奮起を求めたい。

【会社概要】アタックスグループ

 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

2017.8.21   SankeiBiz


視覚障害者に点字完走証 北海道マラソン

2017年08月22日 10時47分23秒 | 障害者の自立

 □法政大学大学院政策創造研究科教授アタックスグループ顧問・坂本光司

 全国には視覚障害のある人が約32万人いる。加えて言えば32万人の視覚障害者のうち、約7万人は身体障害や知的障害のある、いわゆる重複障害者である。

 障害者の民間企業での就労は厳しいが、とりわけ視覚障害者の就労は厳しく、現在、民間企業で就労している視覚障害者は僅か1万7000人と視覚障害者全体の5%程度にすぎない。

 こうした現状を見かねて、立ち上がった特定非営利活動法人(NPO法人)がある。浜松市東区にある「六星」だ。

 創業は1996年、創業時は働く場を強く求めている6人の視覚障害者と4人の職員の計10人であったが、苦労と努力が実り、現在では「ウイズ半田」と「ウイズ蜆塚」という2カ所の拠点に、51人の視覚障害者と、12人の職員が就労する、わが国最大規模の視覚障害者就労施設にまで成長発展している。

 主な事業は「白杖」「点字名刺」「点字広報誌」「ラベンダーのポプリの小物製品」「マグネットグッズ」「竹炭フクロウ」「手すきのハガキ」「布ぞうり」、そして「たわし」など十数種類の商品の生産・販売である。

 より驚かされることは、これら商品は、いずれも視覚障害者と職員が、知恵を出し合い開発した自家商品ばかりである。

 六星のリーダーは斯波千秋理事長だ。視覚障害者本人や家族との出会いの中で、「家から出ず・家から出られず・家から出してもらえず…」という生活実態を知りあえて立ち上がった。

 数カ月前、社会人大学院生たち十数人で、六星の一つの拠点「ウイズ蜆塚」を訪問した。

 そこでは二十数人の視覚障害のある人たちが、さまざまな仕事に取り組んでいたが、私たちをくぎ付けにしたのは、83歳の女性の仕事ぶりだった。

 あの小さな針の穴に糸を通し、そして玉を作り、布ぞうりを縫い始めたのだ。親指のあちこちに血がにじんでいたが「お金を払ってもいいから、ここで働き続けたい…」とニコニコ顔で私たちに語ってくれたとき、筆者らは目頭を熱くした。

 聞くと73歳で視力を失い、自宅に閉じ籠もり、独り暮らしをしていたが、斯波理事長たちの懸命なリハビリ訓練で、再び勇気と希望を取り戻し、1日3時間働いているという。

 その日はそこで生産されている商品を可能な限り買って帰るしか、できることはなかった。

 ともあれ、こうした頑張る法人の存在を見せつけられると、問題は外などと嘆き悲しむ中小企業に一段の奮起を求めたい。

【会社概要】アタックスグループ

 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

2017.8.21    北海道新聞

 
 

視覚障害者に点字完走証 北海道マラソン

2017年08月22日 10時34分09秒 | 障害者の自立

 北海道マラソン2017(27日、札幌市)を主催する組織委員会は今年から、出場する視覚障害ランナーへ、新たに点字付き完走証を渡すことにした。

 札幌視覚支援学校教諭で自らも全盲の吉田重子さん(61)が当日、「タックペーパー」と呼ばれる点字用透明シートに点字タイプライターを使ってゼッケン番号や氏名、記録、順位などを記入し、A4判の完走証上部に貼り付ける。

  • 昨年の完走証を基に試作した点字版を手にする吉田さん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨年の完走証を基に試作した点字版を手にする吉田さん
 
08/21   北海道新聞

発達障害に特化した就労移行支援事業所「GIFTED ACADEMY」がLINEスタンプを発売

2017年08月22日 10時07分39秒 | 障害者の自立

[GIFTED AGENT 株式会社]

発達障害を抱える人が活躍する機会を創る

GIFTED AGENT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河崎純真)が運営する発達障害者向けの就労移行支援事業所 「GIFTED ACADEMY」では、2017年8月17日より、LINEスタンプの販売を開始いたしました。

LINEスタンプシミュレータ(http://line.g-at.net/)で作成

注意欠陥・多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害(ADD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)の特性や、感覚過敏などを表した、ほのぼのとしたスタンプです。障害の有無に関わらず、幅広くご利用いただけます。
こちらのスタンプは、発達障害の当事者であるGIFTED ACADEMYの利用者がプロジェクトを発案し、制作、宣伝までを行いました。その他にも、Gifted Fashionや、オリンピック・パラリンピックマスコット制作など、利用者自身が様々なプロジェクトを立ち上げ、実行しています。

「発達障害ほのぼのスタンプ」概要

・販売開始日:2017年8月17日
・全40種類
・価格:1セット120円(税込)/50LINEコイン/100LINEポイント
・URL:https://line.me/S/sticker/1521623
・facebook:https://ja-jp.facebook.com/giftedacademy.tokyo/posts/1901407726846716


〈GIFTED ACADEMYについて〉

大人の発達障害者を対象とした障害者就労移行支援事業所です。VR/ARコンテンツを制作する3Dプログラミング、3DCGデザインや、コンテンツマーケティング、データサイエンスといった従来の事業所にはないコースを提供し、発達障害者の経済的な自立、精神的な自律を目指しています。
・URL:http://www.gifted.academy/
・facebook:https://ja-jp.facebook.com/giftedacademy.tokyo/

〈GIFTED AGENT株式会社について〉

「いい感じの社会をつくる」を企業理念とした就労移行支援施設GIFTED ACADEMYの運営会社です。
事業内容:研修事業、人材紹介事業、システム開発事業、コンサルティング事業
・URL:http://giftedagent.com/

企業プレスリリース詳細へ (2017/08/21-11:53)


ぴーなっつ(4) 気楽な外出お手伝い

2017年08月22日 09時53分59秒 | 障害者の自立

 「ぴーなっつ」のメイン事業は「外出支援」です。その中でも車を使用する「福祉有償運送」を実施している団体は県内で少なく、移動支援・同行援護などの外出支援事業と組み合わせた事業を積極的に行っているのは「ぴーなっつ」だけです。

 福祉有償運送は、一九七〇年代後半、障害者の解放運動の広がりとともに、障害者の移動権を求めて首都圏の障害者が中心となってスタートしました。二〇〇六年に制度化(道路運送法)されました。

 公共交通機関が発達し、障害者の移動の利便性も以前よりは向上しました。ですが、車社会で外出支援も不十分な富山では「行きたい時に行きたい所へ行く」当たり前の生活を送るためには、必要不可欠なサービスだと考えています。

 需要は多いものの、行政からの補助はなく(他市町村によっては補助がある)、利用料もタクシーの半分以下に規定されているため、実施団体は大きな負担を強いられます。

 道路運送法に基づきますが、詳細は地域差があるため、各市町村(地域によっては県など広域で設置)に運営協議会を設置し、そこでの話し合いで詳細なルールが決まります。それを通称ローカルルールと呼びます。富山市は他地域に比べローカルルールの規制が厳しいです。

 例えば、視覚・知的・精神障害者など、車いすを使用していない人でも車いす仕様車でなければならないルールがありました。三年前に一部緩和され、知的・精神障害者はセダン車(無改造車)が利用可能になりましたが、車いす使用者ではない視覚障害などの身体障害者は、いまだセダン車は認められていません。

 制度が始まって十年以上がたち、福祉有償運送の必要性が少しずつですが理解され、細かいルールが一つ一つ撤廃されてきています。堅実に運行実績を積み、客観的な信頼も得て、安全で安心な運転とともに、気楽に外出できる精神的な安心感も届けていければと思っています。 (代表 川添夏来)

 

福祉有償運送の車両に乗り込む利用者(左)とスタッフ

2017年8月21日   NPO通信