ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

心の垣根ロックで壊せライブ 障害者にも安心

2013年09月29日 01時49分24秒 | 障害者の自立
 障害者やお年寄り、子どもを区別なく受け入れる「富山型デイサービス」の理念を掲げたライブイベントが11月17日、アイザック小杉文化ホール(射水市)で開催され、人気ロックバンド「フラワーカンパニーズ」が出演する。合言葉は、心の垣根を壊す「バリアブレイク」。全国でも例のない福祉とロックの異色コラボが注目を集めている。

 県内の富山型デイ職員らでつくる実行委が主催するイベント名は、「かちゃカチャ熱遊陽(ねっちゅーび)」。2011年6月の初開催に続く第2弾で、「かちゃかちゃ」は富山弁で「めちゃくちゃ」の意味。障害の有無、性別、年齢に関係なく一緒に楽しむのがテーマだ。実行委員長の旅家健一さん(33)は「固定観念を壊して『ごった煮』にすることで、人と人の距離が縮まる」と狙いを語り、約20年前に県内で生まれた福祉サービスの理念を実行する。

 福祉行政は当時、年齢や障害別に財源を分ける縦割りで、富山型デイはいずれにも当てはまらず補助金を受けられなかった。介護保険法に基づくデイサービスも高齢者と身体障害者のみが対象だった。しかし、子どもと障害者らの交流が双方の活力になると評判を呼び、国は03年、知的障害者と障害児をデイサービスで受け入れる「富山型デイサービス推進特区」に富山市などを指定。06年には規制緩和が進み、全国で富山型デイを行えるようになった。

 一方、フラワーカンパニーズは、攻撃的な楽曲に哀愁漂う歌詞が魅力のロックバンド。富山型デイ「ふらっと」(射水市)代表の宮袋季美さんが10年秋、バンドのホームページに「障害があっても、本物のロックを楽しめるライブを開催したい」とつづったのをきっかけに交流が始まった。

 宮袋さんの長男は音楽が好きだったが、自閉症のため、慣れないライブハウスの環境で発作を起こす不安があった。障害者がライブに行くのは難しいと諦めていたが、数日後、ベースのグレート・マエカワ氏から「俺らのライブなら喜んでやるよ」と電話があり、11年6月の第1弾が実現した。

 ライブ会場は階段にスロープを設け、運営ボランティア約100人が障害者との接し方の研修を受け、みんなが安全に楽しめるよう万全の準備を尽くした。当日は約650人が訪れ、障害者も若者も同じリズムに体を揺らした。旅家さんは「『障害とロック』の組み合わせが想像できないという人ほど一度足を運んでほしい」と話す。午後1時半開演。チケットは2500円(当日券は3000円)。同文化ホールなどで販売。問い合わせは「ふらっと」(0766・56・6661)。


ライブに向けて段取りを話し合う実行委メンバー

(2013年9月28日 読売新聞)

72)障害者ニーズ探り備え/日本障害フォーラム(JDF)宮城事務局長・株木孝尚さん

2013年09月29日 01時42分51秒 | 障害者の自立
 震災で被災した障害者にどんな支援が必要なのか。宮城県内の障害者団体などでつくる日本障害フォーラム(JDF)宮城(仙台市)事務局長の株木孝尚さん(70)=山元町=は、週に1回のペースで仮設住宅を回り、聞き取り調査を進めている。障害の種類、程度によって必要な支援はさまざま。株木さんは「障害者のニーズを吸い上げるとともに、どうやって津波から逃れたのかをまとめ、今後に備えたい」と語る。

◎震災時必要な支援を聞き取り

<100カ所近くに>
 事務局職員と2人で仮設住宅の障害者宅を探し、訪ねる。手すりの位置は適切か、風呂場は滑りやすくないか。一人一人の言葉にしっかり耳を傾ける。昨年9月から訪ねた仮設住宅は100カ所近くに上る。
 「障害者は仮設住宅の設備が体に合わなくても我慢してしまう傾向が強い。声を聞き、手を差し伸べることが必要なんです」と語る。
 JDF宮城が発足したのは昨年3月。震災直後に組織された「被災障害者を支援するみやぎの会」を発展的に解消し、全国の障害者団体でつくるJDF(東京)と連携して設立された。
 震災後、全国から多くの障害者支援団体が津波被災地に駆け付けた。当時、社会福祉法人はらから福祉会(本部・宮城県柴田町)が運営する作業所の施設長だった株木さんは、支援団体のとりまとめ役として被災地に張り付いた。
 直面したのは、障害者がどこにいるのか分からないという現実だった。

<情報開示を要求>
 避難所の名簿には、障害の有無は記されていない。自治体に問い合わせても「個人情報保護法があるため教えられない」と門前払い。
 法律の専門家から「緊急時、生命や財産を保護するための情報開示はできる」と助言され、文書で津波被災地の15市町に要請したが、応じた自治体はなかった。
 「あのころは人工呼吸器の電源や薬が必要な障害者が大勢いた。混乱の中、民生委員や自治体職員だけでは対応しきれなかったはず」と振り返る。大規模災害発生に備え、災害弱者である障害者の個人情報の扱いについて「全国の自治体は支援団体とともに検討すべきだ」と指摘する。
 仮設住宅を1軒ずつ訪ねているのは、支援を必要とする障害者を探し出すためのローラー作戦でもある。
 障害者の死亡率の高さも注視する。宮城県が公表した沿岸部の死亡者統計を基に、JDF宮城が算出した障害者手帳取得者の死亡率は約2.5%。健常者死亡率の約1%とは大きな差があった。
 「死亡率の高さは、社会における障害者の生きづらさを示している」と分析。仮設住宅を訪ねた際、津波から逃れることができた障害者から聞き取り調査をしており、今後に生かす方針だ。

<寄り添い40年>
 高校教諭だった株木さんが、障害者と縁ができたのは1972年、宮城県船岡養護学校(現船岡支援学校、柴田町)に赴任したときだった。専門は通信工学。同校の工業科新設に合わせ、工業高校から異動した。
 社会は今よりもバリアーが多く、障害者を取り巻く環境は厳しかったが、生徒は懸命に生きていた。
 生徒が就職できるよう企業回りをしても、なかなか受け入れてくれない。株木さんらが呼び掛け人となり、障害者の暮らしを改善する教職員や家族らによるグループを発足させるとともに、共同作業所開設にも関わった。
 はらから福祉会理事も務める株木さん。40年にわたって障害者支援に取り組むのは、初めて障害者と接したときの「身が引き締まる思い」を忘れていないからだという。


仮設住宅で障害者支援に当たる株木さん。「個人情報保護法が障害者支援の壁になっている」と語る=宮城県山元町

河北新報-2013年09月28日土曜日

障害者画家・宇平さん作品のカレンダー、採用の会社に贈る−−みよしの「わらび福祉園」 /愛知

2013年09月29日 01時40分24秒 | 障害者の自立
 障害者の絵画14点を今年のカレンダーに採用した刈谷市泉田町の建設・不動産会社「角文」で27日、絵画の作者でみよし市三好町の障害者福祉施設「わらび福祉園」の宇平(うひら)康之さん(58)へ著作権使用料が支払われ、園は感謝状を同社に贈った。障害者の芸術的才能を生かし、生きがいと就業につなげるのを目的に、企業と福祉施設が連携する「だんだんボックス」事業として取り組んだ。

 宇平さんは岡崎市の愛知教育大付属養護学校時代から本格的に絵を学び、20歳の時に名古屋市の画廊で個展を開いた。絵画教師が無くなったため、中断していたが、福祉施設に入った1980年から再開し、アクリル画を中心に描いている。最近10年は東京の美術館で開催される公募展に毎年入選している。

 だんだんボックスには2011年から取り組み、西三河地方の金融機関や建設会社など約10社のカレンダーなどに採用されている。宇平さんは「これからも頑張って描き続けます」などと話した。

毎日新聞 2013年09月28日 地方版

視覚障害者向け碁盤が復活 広島で初の普及イベント

2013年09月29日 01時36分55秒 | 障害者の自立
 約30年前に考案されながら消滅の危機にあった視覚障害者向けの碁盤が、全盲のアマチュア棋士柿島光晴さん(35)=東京都町田市=らの尽力で改良されて復活、広島県福山市で28日、初の普及イベントが開かれた。
 福山市の景勝地・鞆の浦を望む屋外に特製碁盤3面を設置。柿島さんが参加者に囲碁のルールを分かりやすく教え、通りがかった一般の観光客も飛び入り参加した。
 特製碁盤はプラスチック製で、盤面に引かれた線の部分が出っ張っており、碁石の裏の溝にはめこんで対局を進める仕組み。黒い石だけが表面に突起があり、目が見えなくても囲碁を楽しむことができる。

北海道新聞-(09/28 12:55)

特製碁盤:視覚障害者向け“平成版”お披露目へ /広島

2013年09月29日 01時34分27秒 | 障害者の自立
 金型がさびついて量産できなくなっていた視覚障害者向け「特製碁盤」が新聞報道をきっかけに再生され、28日に福山市である日韓の囲碁棋士による対局に合わせてお披露目される。触って分かるよう盤面の線を立体化した盤で、新たに裏面に初心者向けの「九路盤」も取り付けた。当日は特製碁盤を愛用する全盲の棋士らが駆けつけ、これから囲碁を始める視覚障害者向けの入門講座や、特製碁盤を使って健常者とも対局を重ねる初の「百面打ち」にも挑戦する予定だ。

 視覚障害者が打つ場合には碁石が固定できる特製碁盤が必要になるが、約30年前に開発されたプラスチック製の特製碁盤は元の金型がさびつき、増産不能になっていたという。

 昨年8月の毎日新聞の報道でピンチを知った福岡県鞍手町の金型メーカー「サンテック」が協力し、今年7月に新たな金型が完成。翌月にまず150枚の新しい碁盤を量産した。

 28、29日に福山・鞆の浦で開かれる「日韓トップ囲碁対局・鞆」の関連企画として、失明後に囲碁を始めた柿島光晴アマ三段(35)による入門講座や、28日の吉原由香里六段と韓国の金美里二段のトップ対局を、特製碁盤で大盤解説する。予約などの問い合わせは、碁盤再生を呼びかけたNPO理事長、木谷正道さん(090・9801・3140)。

毎日新聞 2013年09月26日 地方版