茅ヶ崎市役所の新庁舎1階に1月21日、障害者の就労支援と地域交流を目的にした喫茶店「Cafe・COM」(カフェ ドット コム)が開店した。当日はオープニングセレモニーも催され、多くの来客でにぎわいを見せた。
「カフェドットコム」の前身は旧本庁舎の1階に2006年から2010年まであり、仮庁舎の1階に移転した後は小さなスペースの「ミニドットコム」として2015年12月まで営業していた。
特別メニューもあり
新しい店舗は新庁舎1階南側の市民ふれあいプラザ内にオープン。市から委託された茅ヶ崎市障害者施設連絡会(斎藤志津加会長)が運営する。同会では、障害のある人が接客などを通じて社会参加や地域交流ができる場として市内にカフェ2店舗を展開しており、カフェドットコムは同じコンセプトの3店舗目となる。
カフェドットコムには、同会に加盟している市内15施設から1日1人程度が訪れ、食器の片づけや皿洗い、接客などを通じて就労訓練や地域交流に取り組む。
営業時間は平日の午前10時から午後4時までで、土日祝日と年末年始は休業。ドリンクや軽食、デザートのほか、スペシャルメニューとして茅ヶ崎市とハワイ州ホノルル市・郡との姉妹都市提携を記念したハワイアンパンケーキやコナコーヒーなども提供している。
手軽な支援と交流の場に
オープニングセレモニーでは、コーヒーの試飲や障害者施設の手づくり品が当たる抽選会などが行われた。挨拶に立った服部信明市長は「障害を持つ方が働ける場を身近に作ろうという動きがさらに進むようにしていきたい。ぜひ皆様の力でにぎわいのある場として活用頂ければ」と述べた。
この日は約90人が来店する盛況ぶりで終始満席。60代の女性客は「障害を持つ人の支援につながるなら、これからも喜んで利用し続けたい」と話していた。
初日にはコーヒーの振る舞いも
2016年1月29日 タウンニュース