ゴエモンのつぶやき

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障害への理解深めて NPOがカフェ開設 姫路

2016年01月30日 02時23分10秒 | 障害者の自立

 障害者の自立支援に取り組むNPO法人「アミひめじ」(兵庫県姫路市北平野南の町)が、同市の野里商店街に町家を改装したカフェをオープンした。障害のある人が親元を離れ、スタッフと共同生活を送る「グループホーム」に隣接するかたちで開設。「地域ぐるみで障害への理解を深めてほしい」との思いを込めた。地域の交流拠点とともに、心のバリアフリーにつながる店を目指す。

 同法人は知的障害のある若者を支援するため、2009年に設立された。11年に1棟目のグループホームを北平野南の町に開設。住宅街にあり当初は難色を示す人もいたが、「イベントなどを通じて地域の一員となって暮らせるようになった」と、西尾加陽子理事長(53)。

オープンした町家カフェ。近くの魚橋呉服店が寄贈したのれんが目印という

時計2016/1/28    神戸新聞NEXT


藤田が4位、石井は6位 パラサイクリングアジア選手権

2016年01月30日 02時09分13秒 | 障害者の自立

 静岡・伊豆ベロドロームであった障害者による自転車競技「パラサイクリング」のアジア選手権(トラック種目)は3日目となる28日、完走タイムを競い合う男子1キロタイムトライアルがあり、日本勢は藤田征樹が4位、石井雅史が6位に入った。1~3位は中国勢が占めた。

 この競技は手や足に機能障害やまひなどの障害があるCクラスの競技で、C1~5まで障害の程度が異なる13選手が出場。競技記録に障害の程度に応じた係数をかけ、順位を決めた。

 日本勢はこのほか、相園健太郎が10位、川本翔大が12位、阿部学宏が13位だった。

 今回のアジア選手権はリオ・パラリンピック国別出場枠獲得の基準となるポイントの加算対象大会。日本は現在、男子1枠、女子1枠が確定しており、3月にイタリアである世界選手権で好成績ならば、さらに1枠が追加される可能性がある。(向井宏樹)

 藤田征樹選手のコメント 「結果として悪くないタイムだった。やって来たことの成果が表れている。足を運んでくれた多くの観客に恥じない走りを、これからも見せていきたい」

 石井雅史選手の話 「力を出し切れた。ギアを調整してみたが、これで十分に回し切れることも確認できた。次につながるレースになったと思う」

写真・図版

レース終了後、観客らの声援にこたえる藤田征樹=28日、静岡・伊豆ベロドローム

2016年1月28日      朝日新聞デジタル


「見えない障害」理解訴えシンポ 支援NPO、倉敷で31日開催

2016年01月30日 02時05分33秒 | 障害者の自立
てんかんや高次脳機能障害の患者と家族を支援するNPO法人「おかやま脳外傷友の会モモ」(倉敷市西坂)は31日、外見からは分かりにくい「見えない障害」への理解を深めてもらうため、初のシンポジウムを倉敷市で開く。外出中にてんかんの発作で意識を失い、そばにいた女児に倒れかかったところ、痴漢扱いされたという県内男性(45)の訴えがきっかけだ。

 男性によると、2014年11月、県南の商業施設のレジに並んでいたとき、発作に襲われ、意識を失った。前にいた女児にもたれかかるように倒れたらしい。数分後に意識が戻ると、女児の母親から「娘の体を触った」と詰め寄られた。障害者手帳を母親に見せ、故意ではないと説明したが、警察官を呼ばれた。

 警察署で当時の状況の説明を求められた。意識がなかった間のことは、うまく話せなかった。数時間に及んだ事情聴取の途中で、再び発作に襲われた。それにより警察官は「持病は本当のようだ」と理解したのか、解放されたという。

 男性はその後、外出時には「発作で無意識の異常行動を取ることがある」との医師の診断書をパスケースに入れ、首から下げるようにしている。

 男性の話を受け、同NPOは病気や障害に対する理解を広めようと、シンポジウムを企画した。川崎医療福祉大(倉敷市松島)の種村純教授(臨床神経心理学)が、てんかんや高次脳機能障害の症状を解説。高次脳機能障害の兄弟がいる南石知哉弁護士=大阪弁護士会=も、患者がトラブルに巻き込まれた際、周囲がどう対応すればいいか説明する。

 南石弁護士は「男性のケースでは、疾患や障害に対する知識と理解が広まっていないために誤解が生じ、相手側の過度な反応を引き起こしてしまったのではないか。全国でも同じようなトラブルは起きているだろう」と指摘。同NPOの滝川敬三会長は「普段の様子が健常者と同じように見えるため、誤解されたり、何かあってもきちんと対応してもらえなかったりすることがある。そうした現状に目を向けてもらい、改善につながれば」と話している。

 シンポジウムは31日、くらしき健康福祉プラザ(倉敷市笹沖)である「障がい者の人権をとりまく社会のバリアを考える集い」の中で行われる。集いは午後1時~4時。無料。定員280人。問い合わせは同NPO(086―463―9400)。

ズーム

 てんかん 脳の神経細胞が過剰に活動することで起こる疾患。発作の頻度や種類は患者ごとに異なるが、意識を失うことがあるほか、けいれんや体の硬直などの症状がある。多くの場合、薬を服用すれば発作のコントロールが可能で、通常の生活を送ることができる。厚生労働省の推計では、患者は全国に約100万人。

 高次脳機能障害 事故や病気などで大脳の一部が損傷して現れる後遺症の総称。言語や記憶などの知的機能に障害が出る、計画を立てられないなどの症状がある。損傷を受けてしばらくしてから突然現れ、症状は損傷箇所によって異なる。厚生労働省によると、国内の患者数は推定で約27万人。

現場の願い 地域のつながり再生

2016年01月30日 02時01分26秒 | 障害者の自立

 連載では、相談支援を受ける佐賀県内4世帯のケースで生活困窮者自立支援制度の今を伝えた。支える側は、どう感じているのか。就労訓練事業を受け入れている障害者福祉サービス「昆虫の里」所長の中尾富嗣さん(43)▽ファイナンシャルプランナーでグリーンコープ生活協同組合さが相談支援員の江頭こず恵さん(52)▽県生活自立支援センター相談支援員の坂井貴美子さん(30)-の3人に現場の思いを聞いた。(文中敬称略)

  -支援の手応えは

 中尾 就労訓練の受け入れはまだ男性1人だが、訓練開始前は表情も暗く無口だった男性が少しずつ朗らかになり、会話も増えた。社会で生きる力を取り戻しつつあると実感する。今後も就職につながるステップアップの場として訓練の場を提供したい。

 江頭 困窮原因の一つがお金の使い方。従来の生活保護や社会福祉協議会の貸し付けだけでは、浪費などの問題は解決しなかった。家計相談は本人の生活習慣を向上させる手助け。家計を見直す中で「貯金せないかん」と気付いたり、反省したり、良くなるケースも出てきている。

 坂井 相談者の多くは長年問題を抱え、頼れる人がいない。支援によって相談者の孤独は解消される。相談先が分からなかったという問題も少しずつ解決し、自立への意欲も高まる。引きこもっていた20代女性の場合、参考に学習支援のチラシを渡したところ、数年ぶりに家を出て資格習得の勉強を始めた。本人の一歩を後押しできた。

 -支援しても困難なケースはあるか

 江頭 生活再建には本人の自覚と努力が必要。たばこや酒に依存して家計を圧迫している場合、計画通りにいかないことも多い。借金や浪費を隠し、正直に話してもらえず実態がつかめないこともある。信頼関係を築き、本人のやる気を引き出すことが大事だ。

 坂井 支援が進んでも、これで正しかったのだろうかと葛藤もある。ある20歳男性の家庭では、両親が祖母の年金約7万円を頼りに生活してきたが、高齢者虐待として世帯分離され、困窮していた。両親の就職は見込めず、男性に給料の半分以上の支援を求めざるを得なかった。

 -それでも支援するのは

 中尾 体力があっても就労に踏み切れない人や引きこもったまま悩んでいる人は、どの地域にもいる。そんな人が地元で活躍することができれば、本人の収入増や自己実現だけでなく、人手不足の解消や活性化にもつながる。助け合いは地域づくりだ。

 江頭 自立には家計の改善が欠かせないが、県内で家計を専門的に相談支援しているのは昨年12月末現在、唐津市、武雄市、神埼市と10町に限られる。他の7市にも取り組みが広まってほしい。

 坂井 支援の目的は困窮者が生活保護を受給する立場になることを防ぐだけではない。困っている人が地域で役割や人とつながりをもって、暮らしやすさを実感できるようにしたい。もし近くに困っていそうだけど“おせっかい”はできないという人がいたら「こんな支援があるよ」とそっと伝えてほしい。地域で見守り、支え合う仕組みづくりの第一歩になると思う。

  =おわり

 =2016/01/24付 西日本新聞朝刊=

 

52年前の聖火ランナー、滋賀・東京でイベント企画

2016年01月30日 01時52分46秒 | 障害者の自立

 二〇二〇年の東京五輪を盛り上げようと、五十二年前の東京五輪で列島を駆け抜けた聖火ランナーたちが立ち上がった。県内でも当時のランナーたちが「同窓生」を募りながら、五輪の感動を多くの人に伝え、楽しんでもらおうとイベントを企画している。

 一九六四(昭和三十九)年の東京五輪で聖火リレーに参加したランナーは全国で約十万人。県内では随走者を含めて計九百八十九人のランナーが参加。国道1号を京都市から大津市に入り、四十三区間でリレーし、三重県に聖火を渡した。

 最初に県境で聖火を受け取った奥村治樹さん(69)=当時比叡山高三年=は、「いよいよ五輪が始まるんだな」と思い出を話す。大津市街を走った初田弘(ひろむ)さん(70)=当時市職員=は「聖火に手を合わせて拝む人までいた」と、街を埋めた人々の熱狂が今も忘れられないという。

 一昨年秋、当時の選手やランナーたちが東京で集まった際、「二〇二〇年の東京五輪でも選手以外も参加できるイベントを」という声が上がった。県内では瀬田工業高三年の時、ランナーを務めた大津市のパート社員近藤一男さん(69)が呼び掛け人となり、イベントの企画や関係者を募ることとなった。

 イベント名は「東京からTOKYOへ 全国リレーフェスタ」。第一弾は昨年十月に東京の葛西臨海公園でウオーキングイベントを開催。障害者施設の子どもたちを招き、世代も境遇も異なる人々が参加した。

 県内では近藤さんらが今秋、大津市の大津湖岸なぎさ公園で同様のイベントを計画している。「パラリンピックもあり、障害者も含めて皆で五輪を楽しむ機運を高めたい」と近藤さんは話す。

 奥村さん、初田さんも「聖火が街を駆け抜けたとき、五輪は選手だけでなく誰もが参加できる祭典だった」と振り返る。「四年後の五輪の聖火リレーも誰もが参加できれば」と近藤さんは願う。三人は一人でも多くの「同窓生」を集め、企画を成功させようと意気込んでいる。

(問)近藤さん=077(594)5339

1964年東京五輪聖火リレーの写真やユニホームを見せる(左から)奥村治樹さん、初田弘さん、近藤一男さん

2016年1月29日     中日新聞