この前、六月大歌舞伎の『一本刀土俵入』は幸四郎・猿之助のコンビが成功で脇役もよかったという趣旨のこと、書きました。
今日は今月の『一本刀土俵入』の舞台の出来不出来でなく、股旅物の新歌舞伎という世界の話です。
股旅物と呼ばれていますが任侠物と言ってもよく、というか『一本刀土俵入』はそちらのほうが合っています。
そしてこれが高倉健さんの『唐獅子牡丹』や『網走番外地』のような任侠映画につながるのでしょう。
ただ映画みたいに派手な殺陣や銃撃シーンなどはなく、セリフや演技で見せる世界。
それが今回は幸四郎の器用さでうまくいっていたというわけです。
ところで『一本刀土俵入』、新歌舞伎の中でも優れた作品で上演も割合多いですが、題名からして相撲取りの出世物語みたいに誤解されるかも。
また三度笠で振り返り「おっかさーん!」の人情物の世界と勘違いされているかもしれません。
それと任侠と言えばマスコミ用語では「ヤクザ」ですから、テレビなどでも放映しにくいでしょうし、まじめな国文学伝統芸能のテーマにもなりにくい。
それでももっと観られて知られていいジャンルではと思うがサテどうか?
今日は今月の『一本刀土俵入』の舞台の出来不出来でなく、股旅物の新歌舞伎という世界の話です。
股旅物と呼ばれていますが任侠物と言ってもよく、というか『一本刀土俵入』はそちらのほうが合っています。
そしてこれが高倉健さんの『唐獅子牡丹』や『網走番外地』のような任侠映画につながるのでしょう。
ただ映画みたいに派手な殺陣や銃撃シーンなどはなく、セリフや演技で見せる世界。
それが今回は幸四郎の器用さでうまくいっていたというわけです。
ところで『一本刀土俵入』、新歌舞伎の中でも優れた作品で上演も割合多いですが、題名からして相撲取りの出世物語みたいに誤解されるかも。
また三度笠で振り返り「おっかさーん!」の人情物の世界と勘違いされているかもしれません。
それと任侠と言えばマスコミ用語では「ヤクザ」ですから、テレビなどでも放映しにくいでしょうし、まじめな国文学伝統芸能のテーマにもなりにくい。
それでももっと観られて知られていいジャンルではと思うがサテどうか?