多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

「グローバル」EU帝国崩壊?

2017-04-23 | Weblog
リベラルやマスコミ、トランプやフランスFNのルペンをポピュリズムと批判します。

ポピュリズムのどこが悪いか? ですがポピュリズム敵視のもとをたどればEUに行き着く。

第二次大戦後、欧州で今のEUのもとを作った人たちはヒトラーのような民衆扇動のポピュリストが大戦の悲劇を引き起こしたと考えた。

ここまでは理解できますが、注意すべきはその次。

そうしたポピュリズムの温床になっているのは民主主義だとも考えた。

そこでEU加盟国の上に立って欧州の政治を行う欧州委員会の委員は選挙で選ばず各国の任命制にした。

戦後米国が仕込んだ民主主義を当然のことと信じている日本人は、これって民主主義?と思うでしょう。

話は大きくなりますが、世界史をお勉強した人は古代ギリシャ以来欧州ではエリート支配層と民衆指導者の対立の歴史であった、みたいなイメージをもっていると思います。

今の欧州もまさにそのパターンで、非民選の欧州委員とEU官僚によるエリート支配の時代になっている。

それとEU、国境をなくしたボーダーレスを理念にしています。

これまた民族自決の上に立つ王家が欧州にまたがって超然支配したハプスブルグ家などの王朝と似ています。

そしてEU、各国各民族のボーダーや独自性を主張する勢力はレイシズムだのヘイトだのと言論封殺する。

この独善と権威主義、これまたどこが民主主義だ? と思いたくなりますが欧州のエリート支配の歴史からすればこちらの方がむしろ正統派。

ここで結論。

今のEUを支配しているエリートはポピュリズムにつながる民主主義に警戒的で、グローバルリズムに対抗する民族的な主張に対しても抑圧的です。

それに対する反対が今の欧州で英国のEU離脱、フランスのFN、ドイツのAfDのような形で噴出している。

そしてこうした決起、EU帝国の崩壊の始まりではと思うがサテどうか?

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