今年度の企業年金の運用利回りが5年ぶりにマイナスになっていることが
報じられています。平成19年度(2007年4月から2008年3月)は、マイナス
9.74%と、過去2番目い悪い結果となりました。
これは、米国のサブプライムローン問題を背景に、国内・国外の株式相場
が下落・低迷していることによるものです。
企業年金利回りは、
平成12年度・・・▲9.8%
平成13年度・・・▲4.0%
平成14年度・・・▲12.1%
平成15年度・・・16.25%
平成16年度・・・5.0%
平成17年度・・・19.2%
平成18年度・・・4.6%
平成19年度・・・▲9.74%
となっています。
企業年金の年金資産を仮に100として、予定利率を3%とします。
上の企業年金の利回りをもとに計算すると以下のようになります。
実際の運用結果 予定していた運用結果
平成12年度・・・ 90.2 103
平成13年度・・・ 86.6 106
平成14年度・・・ 76.1 109.3
平成15年度・・・ 88.4 112.6
平成16年度・・・ 92.8 115.9
平成17年度・・・ 110.7 119.4
平成18年度・・・ 115.8 122.9
平成19年度・・・ 104.5 126.6
平成19年度で、予定していた運用結果より、年金資産は22.1マイナ
スということになります。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
いつも私のブログを訪ねてくださり、ありがとうごいます。
確定拠出年金制度で、掛金を運用する場合の、いわゆる「投資・運用
に関するセミナー」ブログ版は、前回で、一旦終了します。
これからは、ネット上で、さまざまな検索ワードから私のブログを訪れて
下さった、そのきっかけとなった事柄で、気になるものについて書いてい
きたいと思います。
以前のものとダブらないように、そして「かゆいところに手の届く」内容を
心がけます。
不定期で、週2回を予定しています。
これからも、宜しくお願い致します。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
◆いつも、ブログをお読み下さり、ありがとうございます。
ご質問、ご意見は、コメントとしてではない場合は、
gooメールへお送りください。
アドレスは、goo0218_2007@mail.goo.ne.jp です。
回答やお返事は、早ければ翌日、遅くても1週間以内に
お送りします。宜しくお願い致します。
確定拠出年金制度で、自営業者や個人事業主と企業年金制度がない会社
にお勤めの人達が加入できる個人型で、後者の企業年金制度がない会社に
勤務している人達が、個人型DCに加入する場合は、勤務している事業所の
事業所登録が必要になります。
この事業所登録が、個人型DCのネックではないかと思っています。
個人事業主や自営業者の場合は、いらないのですが、会社勤めの場合は、
その会社が、他の企業年金制度(厚生年金基金、適格退職年金、確定給付
企業年金、確定拠出年金・企業型)を実施していないかどうかというチェック
が必要なため、そのことに対する事業主への問合せをかねて、事業所登録が
必要ということだと思われます。
企業型あるいは個人型DCの加入者が転職し、再就職先で企業年金制度が
ない場合には、会社で事業所登録をしてもらう必要があります。そうでないと
個人型DCで、掛金を拠出して積み立てていくことができません。これまでの
DCの積立を生かすことができなくなってしまいます。
再就職したばかりの時は、従業員から事業所登録を事業主に頼みずらいとい
うことがあるようです。
事業所登録には、お金は一切掛からないし、事務手間もほんの僅かです。
企業年金や退職金制度がない会社で、個人型DCは是非使ってほしい制度で
すので、事業主の皆様へ個人型DCの事業所登録へのご理解をお願いしたい
と思います。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
3月13日の朝日新聞の朝刊の生活欄に、確定拠出年金の記事が出ていま
した。全国紙に確定拠出年金のことが載るなんて、本当に珍しいことです!
企業型と個人型の加入者が約270万人を超えたということで、無視できない
ということでしょうか?
老後に備える「私的年金」のシリーズの2番目として取り上げられています。
しかし、見出しが、「運用次第の確定拠出年金」、「個人型も企業型も自己
責任が原則」となっており、見方によっては、ちょっと引いてしまいます。
最後に制度のメリット・デメリットを自分で理解して利用したいとありますが、
肝心のメリットとは何か?デメリットとは何か?を丁寧に書いていません。
それは自分で調べて、自己責任でどうぞ、ということなのでしょうか?
確定拠出年金制度、特に個人型は、退職金・企業年金制度がない人達に
利用してほしい制度です。税制の優遇措置がありますので、自分で運用と
か手数料がかかるといったことを割り引いても、公的年金の不足を補う上で
有利な制度です。本来は、そういってことも含めて、是非5回シリーズくらい
で記事を掲載してほしいと思います。
また、この3月13日の記事は、日本全国どの地域の人でも読めたわけでは
ないようです。地方によっては、掲載していないようです。なんで?
地方こそ、情報は必要なのに!
個人型DCを管轄している国民年金基金連合会も、さほど熱心に広報活動を
しているとは思われませんので、残念です。
尚、昨年10月22、23、24日のブログに、個人型DCの税制の優遇措置などに
ついて書いています。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
運用商品を、現在運用している商品から他の金融商品に預け買える
(スイッチング)には、積立金を売却するので、コストが掛かります。
スイッチングに掛かるコストは、運用商品ごとに違います。
【スイッチングに掛かるコスト】
○定期預金・・・・・・・・・・中途解約利率が適用となります。
○利率保証型積立生命保険・・・解約控除を適用
○利率保証型積立傷害保険・・・解約控除を適用
中途解約利率を適用※
○投資信託・・・・・・・・・・信託財産留保額(金)を控除
但し、信託財産留保額を控除されない
商品もあります。
※利率保証型積立傷害保険で、中途解約控除が適用される商品は、
元本割れすることもありますが、中途解約利率が適用される商品で
は、元本割れはありません。
スイッチングには、一定のコストが掛かります。あまりたびたび運用商品の
預け替えをすると、コストばかりかさむことになることになります。
自分の積立金の運用状況は、コールセンターやWEBサイト(インターネット)
で、資産残高や個別商品の運用状況を確認することができます。
少なくとも3ヶ月に一度くらいは、運用状況を確認しましょう。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
DC制度では、掛金を運用している商品を見直して変更することができます。
それには、①毎月の掛金の運用商品の割合を変更する(商品の配分変更)と、
②積立金の預け替え(スイッチング)の、ふたつがあります。
②の積立金の預け替え(スイッチング)は、既に運用している商品を売却
して、その売却金で他の商品を買うことをいいます。
【例】
変更前の積立金の運用 預け替え後の積立金の運用
商品A25% 商品A25%
商品B25% 商品B25%
商品C50% 商品C25%
商品D25%
この場合は、商品Cの半分を売却し、その売却金額で商品Dを買い付けている
ことになります。
①毎月の掛金の運用商品の割合を変更する(商品の配分変更)と、②積立金の
預け替え(スイッチング)は、それぞれ別の処理となります。①と②の処理は
連動していませんので、前回のブログの例2では、①と②の両方が必要となりま
すので、注意が必要です。
①毎月の掛金の運用商品の割合を変更する(商品の配分変更)と②積立金の
預け替え(スイッチング)は、運営管理機関のコールセンターやWEBサイト
(インターネット)で、いつでも指示を出すことができます。
→続く
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
DC制度では、掛金を運用している商品を見直して変更することができます。
それには、①毎月の掛金の運用商品の割合を変更する(商品の配分変更)と、
②積立金の預け替え(スイッチング)の、ふたつがあります。
①の「毎月の掛金の運用割合を変更する」は、毎月個人の専用口座に入金
される掛金の配分割合を変更することです。
【例1】
毎月の掛金
商品A 商品B 商品C
変更前 50% 30% 20%
_________________________
変更後 25% 25% 50%
【例2】
毎月の掛金
商品A 商品B 商品C 商品D
変更前 50% 30% 20% 0%
____________________________________
変更後 0% 30% 20% 50%
上記のように、掛金の運用割合の変更は、パーセント(%)の単位で指定
することができます。
例2の場合は、A商品で変更までに積み立てていた積立金は、そのまま
A商品に残ります。もし、A商品に積立金を残しておかないのなら、預け買え
(スイッチング)も同時に行うことが必要です。
→続く
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
生命保険会社や損害保険会社が破綻した場合に、契約者の保護を図るた
めに、保険契約者保護機構があります。保険業法により、それぞれ生命
保険契約者保護機構と、損害保険契約者保護機構があります。
DC制度の運用商品である、利率保証型積立生命保険と積立傷害保険は、
どちらも上記保護機構での補償対象となっています。
保険会社が万一経営破綻しても、保護機構の補償対象となる保険契約は、
原則として、責任準備金※の90%が補償されます。
なお、破綻により保険契約の予定利率が見直された場合、保険金や満期
返戻金は契約時より少なくなることもあります。また、一定期間の解約に
対して、解約返戻金が契約時に予定されていた金額より少なくする、早期
解約控除制度が適用される場合があります。
※責任準備金→保険会社が将来の保険金・年金の支払いに備えて積み立て
いる準備金のこと。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
積立傷害保険とは、損害保険会社が提供する元本確保型の商品です。
◆特徴
①拠出金(払い込み保険料)に対して、加入者利率が適用され、満期
まで契約を保有した場合に「満期返戻金」が支払われます。
②ケガにより死亡した場合には、保険金が支払われます。
③加入者利率は、満期まで保有した場合の他、退職などやむを得ない
理由で解約する場合に保証されます。加入者利率は、金利情勢等に
より、毎月見直されます。
④他の商品への預け替えのため解約する場合に、返戻金が払い込み
保険料を下回るタイプと、下回らないタイプがあります。
◆チェックポイント
①保障期間
②適用される加入者利率
③中途解約の取扱
④満期返戻金
⑤契約者配当
満期時に「満期返戻金」に、「契約者配当金」がプラスになる商品と
そうでない商品があります。配当金の支払いの有無や条件を確認し
ましょう。
⑥死亡保険金
ケガにより死亡した場合には、死亡保険金が支払われます。
その場合には、契約は終了し、満期返戻金や契約者配当金はなくな
ります。死亡保険金が支払われる条件と保険金額等を確認しましょう。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
利率保証積立生命保険とは、生命保険会社が提供する商品です。
◆特徴
①拠出金に毎月設定される保証利率が適用されます。保障期間中は
変更されません。保証利率は、金利情勢等に応じて決まります。
保証期間満了後は、新しい保証利率が適用されます。
②運用手数料は、ありません。
③保証利率は、毎月見直し、購入時の利率が満期まで保証されます。
④中途解約の取扱では、他の商品への預け替えの場合は、解約控除
金が差し引かれることがあります。控除額によっては、元本を下回る
場合もあります。
但し、転職や退職時、受取時は、解約控除はありません。
⑤受取方法には、一時金で受け取る方法以外に、保障期間付き終身
保険や確定年金(受け取り年数が決まっているもの)として受け取るこ
とができます。
◆チェックポイント
①保障期間
②保証利率
適用される保証利率は、拠出時期によって異なります。
③配当金
支払いの有無や条件、時期について確かめましょう。
④中途解約の取扱
⑤保証期間満了時の取扱
自動継続となります。保証利率は自動継続時の金利情勢等のよって
新たに設定されます。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。