お金を倍にするのは、何年かかるかを計算するのに便利な数字があり
ます。ご存知の方も多いと思います。「72の法則」です。
例えば3%運用の場合、100万円を倍にするのに、72÷3=24で、24年
かかります。同様に、8%では、9年で、1%では72年です。
覚えておくと便利です。
かっての郵便貯金のように8%の利回りの預貯金は、日本国内のもので
は、今はありません。
DC制度の中の運用商品で元本確保型にも、もちろん8%等ありません。
投資信託で、運用利回りが8%ということは、それにみあうリスクもある
ということになります。
よって、8%の運用利回りの投資信託に100万円投資したからといって、
9年後にぴったり倍の200万円というわけではありませんが、だいたいの
イメージをつかむのには役に立ちます。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
運用の成果を見るには、少なくとも3年以上の中長期でみるように
しましょう。短期間では、その運用の良し悪しは分かりません。
短期間では、偶発的な要素が含まれていることが多いので、中長
期の運用成果をみないと、その運用結果を判断できません。
DC制度における運用は長期運用が基本です。
では、長期運用にはどうのような効果があるのでしょうか?
①長期運用によって、短期的な価格の変動が平均化され、安定した
運用成果が期待できる。
②複利運用の効果は、運用の期間が長いほど顕著である。
③運用にかかるコストが平準化される。
②は、100万円を年3%で運用した場合を例にとると、次のようになり
ます。
年 数 単利(元利合計) 複利(元利合計) 差 額
10年 130万円 134万円 4万円
20年 160万円 181万円 21万円
30年 190万円 243万円 53万円
単利と複利の違いは、単利は元金100万円だけを毎年3%の運用しますが、
複利は100万円と毎年の利息の合計額を、毎年3%で運用します。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
投資信託の運用先には海外の株式や債券も含まれているものもあります。
海外の株式や債券価格は、国内のものと同じ要因によって、価格が変動
します。但し、海外市場への投資には、為替の影響があります。
外国の株式や債券への運用成果には為替の変動の影響が加わるので、
その点には注意が必要です。
◆為替の主な変動要因
・金利格差・・・・為替の変動要因を短期的にみると、各国の金利の
差となります。
金利の高い国の通貨は、「高く」なる傾向があります。
・経済力・・・・・為替変動の中長期的な要因としては、経済力です。
経済の成長が著しい国の通貨は「高く」なる傾向が
あります。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
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投資信託の価格が変動するのは、株式、債券の価格が変動すること
によるものです。では、株式と債券の価格が変動する主な要因には
何があるでしょうか?
◆株式の価格が変動する要因
・企業の業績・・・株式を発行している企業が儲かっていると予想さ
れると、株価は高くなります。
・金利・・・・・・・・金利が低下すると一般的には株価は上がり、金利
が上がると株価は下がります。
・為替・・・・・・・・為替は、企業の業績や金利に影響します。
例えば、円安になると輸出産業は利益を増やし、
円高になると経営が厳しくなります。
・外国の市場・・・いろいろな国の株式市場の動きがお互いに影響
しあうことがよくあります。
◆債券の価格が変動する要因
・金利・・・・・・・・金利が上昇すると債券価格は低下し、金利が低下
すると、債券価格は上昇します。
金利は、景気の動向や経済政策になどによって変
わります。
・信用力・・・・・・債券を発行している国や企業の信用力も債券価格に
影響します。信用力の高い国や企業ほど、その債券
価格は高くなります。
→続く
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
投資信託は、国内や外国の株式や債券に投資しています。
国内、外国の株式や債券の価格が変動することによって、投資信託
の価格も変動します。
では、株式や債券の価格は、どうのような要因によって変動するので
しょうか?
変動の要因としては、次にあげるものなどがあります。
・景気
・政治
・経済
・金融市場の動向
・物価 影響株式や債券の価格
・為替
・海外金利
・戦争・紛争
・天候の変化、災害
・企業の業績
投資信託の価格
この外、個人投資家や外国人投資家、機関投資家の動向も株式、債券
の価格変動要因です。また市場(マーケット)のテーマの要因も大きいで
す。例えば、北京オリンピックを控えて、関連する銘柄が上昇するといった
ことがあります。
→続く
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
国内債券、外国株式、外国債券の運用のベンチマーク(基準)として
使われる代表的なインデックス(指標)には、次のものがあります。
◆NOMURA-BPI
日本の債券市場の動きを表すものとして、使用されています。
このインデックス(指標)は、野村総合研究所が開発、公募利付
と呼ばれる債券の流通市場の動向を現しています。1983年12月
末日を基準日として「100」からスタートしています。
◆MSCI-KOKUSAI
世界の株式市場全体の動きを見ようとするインデックス(指標)で、
日本を除く世界主要国の株式市場を対象としています。モルガン・
スタンレー・キャピタル・インターナショナル社(MSCI)が開発したの
ので、1969年12月末日を基準日として「100」からスタートしまし
た。また、対象に日本を含む指数もあります。
◆シティグループ世界国際インデックス
世界の債券市場の動きを見ようとするインデックス(指標)です。主
要国の国際の総合投資利回りを指数化したもので、シティグループ・
グローバル・マーケッツ・インクが開発したもので、1984年12月末日
を基準日として「100」からスタートしています。対象には日本の
債券を含むものと含まないものがあります。指数は円建てのものと
現地通貨建てのものがあります。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
ベンチマークとして利用されるインデックス(指標)には、どのような
ものがあるのでしょうか?
資産ごとの代表的なインデックスとしては、
・国内株式:TOPIX(東証株価指数)、日経平均株価
・国内債券:NOMURA-BPI
・外国株式:MSCI-KOKUSAI
・外国債券:シティグループ世界国際インデックス
があります。
例えば、国内株式をアクティブ運用するファンドのベンチマーク(基準)
には、上記インデックスのうち、TOPIXか日経平均株価が使われます。
◆東証株価指数(TOPIX)
日本の株式市場の動きを表す代表的なインデックス(指標)です。こ
のインデックス(指標)は、東京証券取引所の市場第1部に上場され
ている銘柄全体の時価総額を指数化したものです。1968年1月4日
を基準日として、「100」からスタートしています。東京証券取引所が
公表しています。
◆日経平均株価
このインデックス(指標)は、東京証券取引所に上場されている銘柄
のうち、業種のバランスを考えて、売買が活発な市場流動性が高い
225銘柄の株価をもとに計算しています。よって相場動向に敏感なイ
ンデックス(指数)です。毎年定期的に構成銘柄は見直されます。
日本経済新聞社が1970年から提供しています。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
ファンドの運用には、二つの手法があります。
①インデックス運用(パッシブ運用とも言います。)
②アクティブ運用
①インデックス(パッシブ)運用
運用の目的:運用成果がベンチマーク※に連動
運用の評価:運用成果とベンチマークの動きがどれだけ連動して
いるかで評価
手 数 料:アクティブ運用より低い水準で設定される
②アクティブ運用
運用の目的:運用成果がベンチマークを上回る。
運用の評価:運用成果がベンチマークに対してどれだけ上回って
いるか、運用成果がどれだけ安定的に推移している
かで評価
手 数 料:インデックス運用より高い水準で設定される
※ベンチマークとは、ファンド(投資信託)の運用成果をみる場合
の基準となる指標(インデックス)。
代表的なものに、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価があり
ます。
また、アクティブ型株式投資信託の運用のスタイルとしては、グロース
(成長)型投資とバリュー(割安)型投資があります。
・グロース(成長)型投資:企業の成長率などに注目して、成長性のある
銘柄を選んで投資を行う運用スタイル
・バリュー(割安)型投資:株価が企業の利益・配当・資産などから見て、
株価が割安だと判断される銘柄を選んで、投資
投資を行う運用スタイル
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
ライフサイクルファンドは、自分のライフサイクルに応じた運用が行え
るように、①積極的な運用を行うファンドから安定的な運用を行うファ
ンド、②運用期間が異なる複数のファンド、がセットで揃えられてい
ます。
①のファンドは、スタティック・アロケーション型といい、前回のブログ
で書きました。
②のファンドは、ターゲット・イヤー型といいます。
ターゲット・イヤー型では、自分の年金支払い開始時期に合わせた
運用期間を持つファンドを一度選択すると、その後の運用は運用会
社が残存期間に応じて行ってくれます。つまり運用会社が経過年数
によって、株式資産の組入れ比率を変更・調整してくれるので、年齢
にあわせてファンドを乗り換える必要がありません。完全お任せファン
ドということができます。
ライフサイクル型ファンドは、運用期間や年金支払い時期を前提にして
ファンドの選択を考えることになります。
しかし、DC制度の運営管理機関の投資信託としては、ライフサイクル型
ファンドだけではなく、他の商品も用意されていますので、自分自身の
判断で、自由にファンドを選択することもできます。
6日のブログで、上から6行目の②運用機関は、②運用期間の間違いです。
お詫びし、訂正いたします。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。
DC制度では、バランス型投資信託は、ライフサイクルファンドという
名称で提供されています。ライフサイクルファンドとは、複数のバラ
ンス型ファンドの総称です。
ライフサイクルファンドは、自分のライフサイクルに応じた運用が行え
るように、①積極的な運用を行うファンドから安定的な運用を行うファ
ンド、②運用期間が異なる複数のファンド、がセットで揃えられてい
ます。
①のファンドは、スタティック・アロケーション型といいます。
一般的には、積極型運用ファンド、中間型運用ファンド、安定型運用
ファンドの3種類があります。
・積極型運用ファンドは、株式資産の配分が多いもので、リスクを取れ
る若年齢層向きです。
・中間型運用ファンドは、株式資産の配分が積極型と安定型の中間を
取っているもので、中堅層向きです。
・安定型運用ファンドは、株式資産の配分が少ないもので、高年齢者
向きです。
各ファンドの基本的な資産配分方針は、一定となっています。
自分の判断で、年齢に合わせたファンドを選択し、タイミングを計りな
がら、乗り換えていくことになります。
〈若年齢層〉 〈中堅層〉 〈高年齢層〉
積極型運用ファンド 中間型運用ファンド 安定型運用ファンド
(株式資産の配分が多い) (株式資産の配分が少ない)
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。