先週は、厚生年金基金の積立不足を考える場合、退職給付債務という観点から
とらえることが重要だと書きました。
退職給付債務は、決算期末における発生している退職金の支給総額です。
基金でいうと、基金の規約で定められている給付額ということになります。
退職金(給付額)を法的債務として認識する考え方です。
約束している金額に対して、どれだけ準備されているかを計算し、不足している
金額を、本来なら退職給付引当金として企業の決算書の固定負債に計上する
ことになります。
先週の記事は、厚生年金基金の積立不足は、退職給付会計からみると、もっと
深刻な問題だったということを説明したものでした。
基金を解散、あるいは代行返上した後で、どうするか?
基金の加算部分は退職金制度の内枠だったか外枠だったか?
基金の解散後(あるいは代行返上後)に、基金の独自給付をどうするのか?
考えてほしいのは、退職給付債務という観点から検討してほしいということです。
期末に発生している給付額を10年、あるいは20年とシミュレーションしてください。
その金額をどう準備するのか?積立不足が発生したら、企業財務に与える影響は?
退職給付債務の10年、20年のシミュレーションをみて、今後の企業の業績予測と
合わせて検討してください。
厚生年金基金の轍を踏まないために
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