厚生年金基金制度については、基金制度の見直しに関する法案「公的年金制度の
健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案」
が、6月19日に参議院本会議で賛成多数で可決、成立しました。
これにより、基金の約9割は解散に向かうと思われます。
基金の現状はどうなっているのでしょうか?
6月1日現在の数字は、以下の通りです。
基金数・・・555(単独・連合型69 総合型486)
加入員数・・・403万人※
受給者数・・・268.5万人(平成24年3月末)
加入事業所数・・・10.4万事業所
数字は、企業年金連合会で公表されているものを使っています。
※加入員数は、平成24年3月末の数字を今年6月1日の基金数で修正しています。
気になるのは、加入者と受給者あわせて約700万人という数字です。
健全な基金として、残るのは1割といわれていますから、解散する9割に基金は、
程度の差こそあれ、必要な資産に不足が生じていることになります。
つまり、700万人のうち9割り560万人前後の人たちが、基金の規約で約束され
ていた金額を受け取ることができないということです。
必要な資産に対する不足額は、事業主が補てんすることになります。
この負担は、かなりの金額になるので、こちらの問題がクローズアップされていますが、
でも、加入者・受給者等が被る不利益も大きな問題です。
退職金の一部を構成している場合は、深刻です。
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