健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

宇宙アサガオ2世に異変

2012-05-21 08:30:29 | 研究
宇宙空間を旅した種子から「宇宙アサガオ」を育ててきた京都産業大付属高校が、帰還2世代目となる株の開花で1株当たり300個以上の花がつく突然変異を確認したそうです(京都新聞)。市販種並みだった第1世代の6倍に上り、宇宙放射線の影響の可能性があるのかもしれません。この宇宙アサガオの種子は、2010年4月に山崎直子さん搭乗のスペースシャトルに15日間載せられたもののうち2粒で、同高が譲り受け、生物部が栽培してきたそうです。観察記録によると、第1世代の2株の種から育てた20株のうち18株が1株当たり193~652個の花をつけたそうです。開花期間は7~11月で、1株平均315個は第1世代の59個や、同時に栽培した市販2種の33個、20個を大きく上回ったそうです。つるが枝分かれし、花の数が増える「多分枝多花」だったとも。宇宙空間では1日1ミリシーベルトの放射線被ばくがあり、生物のDNA配列を傷つけると考えられています。変異した遺伝子が受粉で組み合わさる過程で、多分枝多花となるDNA配列が生じた可能性があるそうです。まや、多花になることで種子の総数は増えたそうですが、一つの花の種子数は第1世代と比べ17~20%減ったそうです。第2世代の花は夕方まで咲き続け、色も時間を追って青紫色から淡い紅色に変化するなど通常とは異なる特徴もあったことも。対照として、種子島宇宙センターからシャトルに載せなかった種子を譲り受けているとのことですので、第2世代から採れた種子と一緒に今月末にまいて成長を観察し、宇宙放射線の影響について明確にするそうです。
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