健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

チンパンジーも“顔色うかがう”

2013-03-06 08:30:32 | 研究
チンパンジーに、感情をあらわにした別のチンパンジーの画像を見せ、その際の脳波の変化を測定することに成功したというニュースが先日報道されました(MSN産経ニュース)。研究グループによると、ヒト以外の生物が、別個体の表情を見たさいの脳波測定に成功したのは世界で初めてとのことです。研究では、実験当時11歳だったメスのチンパンジー「ミズキ」の頭部に、脳波計を取り付けて、別のチンパンジーが口を大きく開けたり歯をむき出しにしたりして感情をあらわにした画像3枚を、エサを食べている画像など日常的な画像12枚にまぜ、0・8秒ごとに80回見せ脳波を計測したそうです。その結果、チンパンジーが感情をあらわにした画像3枚を見せると、平均0・21秒後に特徴的な脳波の変化が見られたが、その他の画像では大きな変化はなかったそうです。チンパンジーがどう感じているかはわからないそうですが、他のチンパンジーの表情から何かを感じ取っているのは確かだそうです。したがって、チンパンジーが音声や接触に限らない高度なコミュニケーション能力を持っている可能性を示せたとしています。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする