化学物質のパーフルオロトリブチルアミン(Perfluorotributylamine、PFTBA)が、これまでに温室効果ガスであると確認されているいずれの化学物質よりも、地球温暖化に多大な影響を及ぼす可能性があるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。PFTBAが気候変動に影響を及ぼすことが確認されたのは今回が初めてで、下層大気中にあるこの化学物質を破壊したり、除去したりするための方法はまだ確立されていないそうです。そして、このPFTBAは非常に長く大気中に存在し、その期間は数百年に及ぶ可能性もあるとも。100年以上の時間枠で計算すると、PFTBAの分子1個は二酸化炭素(CO2)の分子7100個が気候変動に及ぼす影響力に等しいことが分かったそうです。合成化学物質であるPFTBAは20世紀の中頃から電気・電子機器に使用されているそうで、現在も電子検査で使われたり、熱伝導剤として使われているそうです。
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