筋肉などが骨になる難病「進行性骨化性線維異形成症」(FOP)の患者の皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、骨ができやすい症状の再現に成功したそうです(毎日新聞)。FOPは200万人に1人程度の割合で発症する希少難病です。けがをきっかけに悪化するため患者から多量の組織は採取できず、発症メカニズムの研究は困難でした。今回の研究は、患者5人から皮膚の提供を受け、iPS細胞を作製。骨化しやすい条件で15日間培養すると、病気でない人のiPS細胞の1・2倍程度、骨化が進んだというもの。病気の研究に役立つほか、このiPS細胞を使って骨をできにくくする物質を探せば、治療薬の開発につながる可能性がある画期的な研究成果だと思います。
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