健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

過体重が脳の老化を・・・・・

2016-08-09 08:30:40 | 研究
過体重や肥満の中年の人々の脳では、老化が加速している兆候が示されているとの研究結果がNeurobiology of Agingに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。医学的に過体重とされる人の脳では、大脳白質(脳の異なる部位間の情報伝達を可能にする結合組織)の各測定値が、やせた人に比べて著しく低いのだそうです。40歳の過体重の人の脳は、老化が10年進んでいると考えられるそうです。また、この10年の格差は、過体重や肥満の人々が年を取り、長い時間を経ても残り続けるとも。ですが現段階では、過体重が原因でこのような脳の変化が起きているのか、それとも白質量の低下が体重増加を引き起こしているのかについては、科学的にはまだ推測の域を出ないそうです。研究では、20歳から87歳までのボランティア500人近くから収集したデータを調査。その結果、過体重のグループでは、年齢が中年を超えないと白質密度の格差が現れなかったことから、脳の脆弱性が中年期以降に高まることが示唆されたそうです。また、過体重の人とやせた人との認知能力やIQ(知能指数)の測定可能な差については、大脳白質の縮小との対応関係は存在しなかったそうです。
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