健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

寄生虫

2016-08-22 08:30:09 | 研究
中国と地中海を結ぶ古代Silk Roadを行き来した商人たちは、金や織物、香辛料、茶といった商品だけでなく、腸管寄生虫も運んだとする研究論文がJournal of Archaeological Scienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)東アジアと中東、欧州を結ぶシルクロードをめぐっては、腺ペストやハンセン病、炭疽を含む、感染症がまん延する一因になったとの仮説がこれまでもあったそうですが、具体的な考古学的証拠が不十分だったそうです。今回、当時シルクロード沿いにあったトイレの内容物を調べ、2000年前の商人たちが実際にこれに関わっていたことを示す証拠を発見。英国と中国の共同研究チームは、中国北西部にあるシルクロードの中継地、敦煌(Dunhuang)懸泉置(Xuanquanzhi)で1992年に見つかった「排泄物」を調査。「排泄物」は、現代のトイレットペーパーにあたる、布でくるまれた木と竹の棒に付着していたもの。紀元前111年の漢王朝時代に設置され、西暦109年まで使用されていたとみられる当時のトイレからサンプル7件を採取。これらのサンプルから、回虫、鞭虫、条虫、肝吸虫の4種類の寄生虫の卵を検出。このうち、腹痛や下痢、黄疸、肝臓がんなどの原因となる肝吸虫は、湿り気の多い場所でしか生息できないが、これが砂漠の端に位置する乾燥地域の敦煌で発見されたというもの。
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時計で高低差を測定

2016-08-22 08:30:02 | 研究
低い位置にある時計は高い所の時計より、重力の影響を大きく受けるため、ゆっくりと時を刻むということを予測したアインシュタインの一般相対性理論を応用して、2地点の高低差を正確に測定することに成功したそうです(YOMIURI ONLINE)。約160億~50億年に1秒しか狂わない特殊な時計を使い、国土地理院が現地で測量したのに近い精度を達成。遠く離れた場所の高低差を即時に測ることを可能にする成果で、15日の英科学誌ネイチャー・フォトニクスに論文が掲載されたそうです。約15キロ・メートル離れた東大(東京都文京区)と理化学研究所(埼玉県和光市)の2か所に、「光格子時計」と呼ばれる超高精度の時計を光ファイバーでつないで設置。時間のずれに相当する周波数の違いを比較。その結果、東大の時計の方が周波数が低く、3日間で0・4ナノ秒(ナノは10億分の1)の遅れが出たそうです。これを高低差に換算すると、15・16メートルになったというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20160816-OYT1T50070.html?from=ycont_top_txt
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