健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

スペイン風邪から100年

2018-02-03 08:30:39 | 研究
約5000万人が死亡したとされるスペイン風邪の大流行から100年、人類は今、新たな致命的疾病の危険にさらされており、グローバル化された現代社会ではスペイン風邪のような世界的流行は避けられないかもしれないと、専門家らが警鐘を鳴らしたそうです(AFPBB NEWS)。国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の事務総長は、スイスDavosで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で、パンデミック(世界的大流行)は人類にとって現実の脅威となりつつあると述べたそうです。世界保健機関(WHO)の感染症専門家は「Are We Ready For the Next Pandemic?(われわれは次のパンデミックの準備ができているか?)」と題されたダボス会議の討論会で、「パンデミックが起こりそうなことは分かっているが、われわれにそれを止める手だてはない」と語ったそうです。史上最悪の流行病とされるスペイン風邪が発生した1918年から、今年はちょうど100年目。専門家らによると、スペイン風邪のウイルスは第1次世界大戦(World War I)時に米国から欧州へ渡った兵士らによって運ばれたものと考えられているそうです。スペイン風邪により約2年間で死亡した人の数は、約4年に及んだ大戦の死者数より多かったそうです。感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)によると、1918年にインドでは人口が5%減少し、同国史上で人口減となった唯一の年だそうです。それから1世紀。専門家が最も懸念している脅威は、新型のインフルエンザウイルス。インフルエンザウイルスは感染が容易な呼吸器系ウイルスで、症状が現れる前に他の人びとに感染してしまうので、食い止めるのは簡単ではないと。さらにインフルエンザウイルスの型は多数あり、お互いが結合したり、また鳥やブタからのウイルスと結合したりすることで、ヒトにとって致命的な組み合わせになる可能性もあるというのです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160179
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