パートナーがいる父親やシングルマザーと比較して、シングルファーザーは早死にするリスクが2倍以上になるとするカナダの研究結果が、Lancet Public Healthに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、カナダ全土のシングルマザー4590人、シングルファーザー871人を含む4万500人を11年間にわたって追跡調査。調査開始時の平均年齢は40代前半で、対象者の700人が調査期間終了までに亡くなったそうです。この中で、パートナーがいる父親およびシングルマザーと比較して、シングルファーザーの死亡率は約3倍高かったというのです。シングルファーザーは年齢が高い傾向があること、がんや心疾患の罹患率が比較的に高いことを考慮しても、死亡リスクは依然2倍ほど高いと結論。好ましくない生活習慣やストレスなどがその原因として考えられ、シングルファーザーには偏った食生活や運動不足、過剰飲酒などより不健康なライフスタイルを送る傾向がみられたと指摘しているそうです。また、シングルマザーでは婚外出産の割合が高かったが、1人で子育てをしている男性では、別居、離婚、パートナーと死別しているケースがより多く見られたそうです。離別体験は精神的健康に対するリスク要因でもあるそうです。さらに2016年の研究によると、シングルファーザーはたとえ身体的・精神的に不健康な状態にあることを自覚していても、専門家の助けをあおぐことが女性よりも少ない傾向があったそうです。ひとり親家庭は近年、先進国全体でますます一般的になっているそうです。例えば米国では、1960年には8%だったシングルマザーと住む子どもの割合は、2016年には23%となっているそうです。一方、同じ時期、シングルファーザーと住む子どもは1%から4%に増加。欧州では、ひとり親家庭の割合が最多なのはデンマークで30%。経済協力開発機構(OECD)によると、そのうち23%の世帯主は女性で、7%が男性となっているそうです。世界の子ども人口23億人のうち14%に当たる3億2000万人がひとり親世帯に暮らしているとのデータもあるそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3162581
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