牧羊犬はいかにして、たくさんのわがままなヒツジたちをあれほど効率的に同じ方向に移動させているのだろうかという疑問に対する答えが、Journal of the Royal Society Interfaceのウェブサイトに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。5ヘクタールの草地にいる訓練されたオーストラリアン・ケルピー1頭とメスのメリノ種のヒツジ46頭に、高精度の全地球測位システム(GPS)追跡装置を取り付け、GPSデータからイヌの行動や反応の引き金についてのコンピューターモデルを作成。イヌにとっての第1のルールは、まずヒツジの後方で左右に移動してヒツジの群れを一つにまとめることだそうです。そして群れが密集したら、イヌは群れを前進させるそうです。イヌはヒツジの群れが十分にまとまっているかどうかを判断。十分に密集していなかったら、イヌはヒツジの群れを密集させようとするそうです。もしも十分に密集していれば、イヌは目標地点に向けて群れを前進させるということのようです。日常的に行われる放牧や牧羊犬の競技会では、牧羊犬1頭が80頭以上のヒツジの群れを誘導することに成功しているそうです。ですがこのモデルでは、これら2つのルールに従うことでイヌ1頭で100頭以上の群れを誘導することが理論的に可能なことが示唆されるそうです。
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