重症心不全に対する新しい治療として、Impellaという補助循環装置があります。これは末梢動脈から大動脈に挿入したカテーテルの先端に軸流ポンプが内挿されており、形態はピッグテイル型。先端を左心室内に留置し、この軸流ポンプを作動すると毎分2.5リットルの血液を左室から大動脈内にくみ出すことができる、心臓に対する輔助ポンプ装置です。大きなタイプでは5リットルの流量が出るカテーテルもあります。従来使用されていたPCPS(経皮的心肺補助装置)に比較して、左室の後負荷がないので、左室を休ませる効果が高いと考えられます。
より重症の左心不全でPCPSだけでは回復が困難と考えられる重症の左心不全に対しては、救命の可能性が高まると考えられます。横須賀市立うわまち病院でも導入を検討中で、これには施設基準がありますが、うわまち病院では、体外式補助人工心臓治療の実施施設であり、植え込み型補助人工心臓実施医が常勤で在籍し、またPCPS治療が過去3年間で20例以上と、施設基準を満たしているため、装置購入のための初期コストの問題が解決すれば導入可能です。神奈川県では近隣では、横浜市立大学が実施しせつになったので、初期の外科治療を終えて、心不全が遷延する場合は、現時点では医療連携して治療をお願いすることになります。
初期の導入コストが、発売当初にメーカーに打診したときと比較してこの一年で三分の一になったときうことで導入が現実的になってきました。
心不全パンデミック対策を重視している横須賀地区としては一日も早く導入したいしたいです。