今回は「ザ・キラー(Netflix)」です。
「セブン」「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」など数多くの名作を生み出した鬼才デビッド・フィンチャー監督が、アカデミー賞10部門にノミネートされた前作「Mank マンク」に続いてNetflixオリジナル映画として手がけた作品で、マイケル・ファスベンダーを主演に迎えて描いたサスペンススリラー。
主人公の暗殺者を演じるファスベンダーのほか、ティルダ・スウィントン、「Mank マンク」のアーリス・ハワード、「トップガン マーヴェリック」のチャールズ・パーネルらが出演。Netflixで2023年11月10日から配信。
主演:マイケル・ファスベンダー
共演:アーリス・ハワード、チャールズ・パーネル、ガブリエル・ポランコ、ケリー・オマリー、エミリアーノ・ペニルア、サラ・ベイカー、ソフィー・シャーロット、ティルダ・スウィントンなど
<ストーリー>
とあるニアミスによって運命が大きく転換し、岐路に立たされた暗殺者の男が、雇い主や自分自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げる。
これまた2023年にNetflixで配信された作品である。
米ガーディアン紙が、「主演のマイケル・ファスベンダーが見せる純然たる覚悟と淡々とした集中力がクセになる」と絶賛して、☆5つをつけたそうだ。
ただ、見ていると、さすがに淡々としすぎというのか、とにかく盛り上がりに欠ける。
主人公は暗殺者であるが、あるターゲットを暗殺する指令を受けたものの、ミスショットして暗殺しそこねてしまう。
そのため、組織から追われることになり、自分の恋人が襲われたことから反撃に転じ、襲った人物を含めて、組織の連中を次々と殺害する、というストーリーである。
ただ、とにかく主人公はしゃべらない。
ナレーションみたいに、自分の行動哲学みたいなものが繰り返し語られるが、劇中で主人公がしゃべることはほとんどない。
それでも、淡々と自分のやるべきこと(?)を進めるのはいいのだけど、序盤から気になっていたことは、とうとう最後まで解明されない。
それは何かと言うと・・・
「そもそも、お前が暗殺に失敗したから悪いんじゃん!なのに、なんで逆切れみたいな行動を取ってんの?」ということだ。
つまり、暗殺組織内の内輪もめみたいなものなので、主人公に殺される人物だけでなく、そもそもの主人公に対してまったく感情移入ができない。
だいたい、こいつはまったく関係のない人物(恋人を襲った二人を乗せただけのタクシー運転手とか)も平気で殺したりしているので、途中からは「こんなヤツは、最後に殺されてしまえばいい」とさえ思うほどだったのに、残念ながら最後は恋人と二人で過ごすシーンで終わるので、見終わった後の失望感は相当なものだった。
こんな映画に☆5つもつけるようなガーディアン紙は、いったいどこを評価したのかわからないけど、とにかくわけのわからない映画でした。
これ以上言うこともないので、この辺でやめておきます。
ということで、評価は「C」です。
「セブン」「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」など数多くの名作を生み出した鬼才デビッド・フィンチャー監督が、アカデミー賞10部門にノミネートされた前作「Mank マンク」に続いてNetflixオリジナル映画として手がけた作品で、マイケル・ファスベンダーを主演に迎えて描いたサスペンススリラー。
主人公の暗殺者を演じるファスベンダーのほか、ティルダ・スウィントン、「Mank マンク」のアーリス・ハワード、「トップガン マーヴェリック」のチャールズ・パーネルらが出演。Netflixで2023年11月10日から配信。
主演:マイケル・ファスベンダー
共演:アーリス・ハワード、チャールズ・パーネル、ガブリエル・ポランコ、ケリー・オマリー、エミリアーノ・ペニルア、サラ・ベイカー、ソフィー・シャーロット、ティルダ・スウィントンなど
<ストーリー>
とあるニアミスによって運命が大きく転換し、岐路に立たされた暗殺者の男が、雇い主や自分自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げる。
これまた2023年にNetflixで配信された作品である。
米ガーディアン紙が、「主演のマイケル・ファスベンダーが見せる純然たる覚悟と淡々とした集中力がクセになる」と絶賛して、☆5つをつけたそうだ。
ただ、見ていると、さすがに淡々としすぎというのか、とにかく盛り上がりに欠ける。
主人公は暗殺者であるが、あるターゲットを暗殺する指令を受けたものの、ミスショットして暗殺しそこねてしまう。
そのため、組織から追われることになり、自分の恋人が襲われたことから反撃に転じ、襲った人物を含めて、組織の連中を次々と殺害する、というストーリーである。
ただ、とにかく主人公はしゃべらない。
ナレーションみたいに、自分の行動哲学みたいなものが繰り返し語られるが、劇中で主人公がしゃべることはほとんどない。
それでも、淡々と自分のやるべきこと(?)を進めるのはいいのだけど、序盤から気になっていたことは、とうとう最後まで解明されない。
それは何かと言うと・・・
「そもそも、お前が暗殺に失敗したから悪いんじゃん!なのに、なんで逆切れみたいな行動を取ってんの?」ということだ。
つまり、暗殺組織内の内輪もめみたいなものなので、主人公に殺される人物だけでなく、そもそもの主人公に対してまったく感情移入ができない。
だいたい、こいつはまったく関係のない人物(恋人を襲った二人を乗せただけのタクシー運転手とか)も平気で殺したりしているので、途中からは「こんなヤツは、最後に殺されてしまえばいい」とさえ思うほどだったのに、残念ながら最後は恋人と二人で過ごすシーンで終わるので、見終わった後の失望感は相当なものだった。
こんな映画に☆5つもつけるようなガーディアン紙は、いったいどこを評価したのかわからないけど、とにかくわけのわからない映画でした。
これ以上言うこともないので、この辺でやめておきます。
ということで、評価は「C」です。
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