はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

引用、引用、引用・・・・とにかく引用

2005-09-04 | 日記
アメリカを襲ったハリケーン「カトリーナ」の被害は相当のものらしい。

規模からいっても、かなりの被害が出るだろうなとは思っていたが、映像を見る限り、それはヒドいもので、いまだに復旧が進んでいないようだ。
略奪なども起こっているらしく、救援のヘリコプターに対して発砲するヤツもいる、というのだから、アメリカってわけがわからない。

そんな中、昨日の天声人語は、いつものことながら腹が立つ。

このハリケーンについて触れているのだが、いきなり引用で始まる。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がまとめたということわざ「水は絶えず川に向って流れる」を引用しているのだが、それはただ、次の

『湖や運河の堤防を破った水が市街に流れ込んだ。街より周りの湖やミシシッピ川の水面の方が高い所が多く、ことわざとは逆に水が絶えず街に向かって流れようとしているような場所だ』

を持ってくるためだけの引用としか思えない。

さらに、同じくことわざ「思案が彼の頭に居つくと、足には居らぬ」を引用して、次の

『災害時には、足を動かすように促されても動けない人がいる。軽くみて、動こうとしない人がでることも考えられる。それを前提にして、住民の全体が速やかに足を動かせるように導く計画が必要だ』

につなげているが、これも同様。

こうしてみると、もしかして高橋くんは、言いたいことにつなげるために引用しているのではなく、引用したいがためにこの災害を題材にしているのではなかろうか。

なぜなら・・・

『危険性が指摘されていたのに、堤防の強化はなされなかった』
とか
『行政側は避難のための車の手配や近隣の州との連携を十分とっていたのか。警告を出すだけでは責任を果たしたとはいえまい』
とか
『住民の全体が速やかに足を動かせるように導く計画が必要だ』
とか
いかにも警鐘を鳴らしているかのような文章だが、ありきたりのことしか言っていないし、まるで他人事のようで、気持ちがまったく伝わらない。

水が川よりも低い地域に流れ込んだ様子を見て、わざわざ逆の意味のことわざを持ってくるなんて、被災者をバカにしているとしか思えない。

普通、このような大きな災害が起きたときに、いきなりラフカディオ・ハーンなんかが思い浮かぶわけがないだろう。

つまり、このおっさんは、ただ引用したかっただけなのだ。
いつも言うようだが、ホントにこいつには腹が立つ。

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