調子に乗んな！

木曜日に放映していた「アメトーーク」を見た。

内容は「横浜DeNAベイスターズ芸人」ということで、昨年度日本一になったこのチームを取り上げていた。

過去にベイスターズが優勝して日本一になったのは１９９８年のことなので、それから実に２６年経っていることになる。

とは言え、昨年のベイスターズはペナントレースで優勝したわけではない。

従って、９８年以降いまだに優勝していないチームなのである。

確か９８年の時も、この「アメトーーク」だったかどうかは覚えていないが、どこかの番組で横浜ベイスターズ特集をやっていたのだけど、その時の印象は「優勝したら、どこからともなく『実は昔から横浜ファンでした』とか言う芸人や女優などがわんさか出てきていた」ということだけだった。

そして、その後優勝していないのだから、彼らが二度とテレビでベイスターズのことに触れることなどほぼなかった（はず）

こんなファンは、他チームでは聞いたことがない。

ヤクルトだって、低迷期には皆黙っていたのだろうけど、初優勝して以降は、ファンは堂々と公言している。

優勝した時にしか出てこないファンなんて、ベイスターズくらいだろう。

しかも、日本一になって調子に乗っているのか、内容も結構いいかげんだった！？

ここ十数年の監督として、中畑とラミレス、そして現在の三浦監督の名前を挙げるのはいいのだけど、「中畑が基礎を築いて、ラミレスが育て、そして三浦が花を咲かせた」みたいな解説をしていたので、笑ってしまった。

ちなみに、この３監督の成績は以下の通り。

中畑（２０１２～２０１５）６位・５位・５位・６位
ラミレス（２０１９～２０００）３位・３位・４位・２位・４位
三浦（２０２１～）６位・２位・３位・３位

中畑は、いったい何の基礎を築いたの？

だいたい、前回大魔神を擁して優勝した時の監督は権藤さんだ。

だいたい、中畑の日頃の言動を見てると、アホなことばかり言っている。

番組でも、こいつが監督に就任した時の「監督批判ＯＫ、コーチ批判ＮＯ」という言葉を、名言かのように取り上げていたが、結局チームは低迷させていたので、批判を浴びるのは当然だろう。

ラミレス以降に、ようやくＡクラスを狙えるチームになってきた、という感じなのだけど、２位になった年でさえ、優勝争いをしていて最後の最後に力尽きた、というのではなく、それよりも早い段階で大型連敗を記録したりすることで失速している。

昨年だって、広島カープの歴史的大失速がなければ、普通に４位だったわけだし。

「ノムさんが種を撒いて、星野さんが花を咲かせた」と言われる阪神や楽天とは全然違うのである。

セリーグの中で、いつもやり玉に挙げている阪神でさえ、これまで６度優勝しているが、このさらに下にいるのがベイスターズであり、２リーグ制になって以降わずか２度しか優勝していない。

どうも、内川などＯＢの話を聞いてみると、とにかく「チーム内の雰囲気がユルい」らしい。

内川がＦＡでソフトバンクに移籍した時に吐いた言葉「このチームを出ることができて良かった」というのは、それを指しているわけだ。

たぶん、ファンだけでなく選手たちも、優勝しなくても何とも思わないのだろうな、という気がする。

だからこそ、優勝した時くらいは大騒ぎしたいという気持ちはわかるが、どうせやるなら、もっとチームの本質について突き詰めていけよ、と思う。