今回は「12モンキーズ(CS)」です。
「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムがブルース・ウィリス主演で描いたSFサスペンス。共演に、本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされたブラッド・ピット、「ラスト・オブ・モヒカン」のマデリーン・ストウ。「ブレードランナー」のデビッド・ピープルズが妻ジャネットと共に脚本を手がけた。
主演:ブルース・ウィリス
共演:マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット、クリストファー・プラマー、ジョン・セダ、H・マイケル・ウォールズ
その他:ボブ・アドリアン、サイモン・ジョーンズ、キャロル・フローレンス、フランク・ゴーシン、デビッド・モース、リサ・ゲイ・ハミルトン、フェリックス・ピール、マット・ロスなど
<ストーリー>
謎のウイルスによって人類のほとんどが死滅した近未来。生き残った人々は汚染された地上を捨て、地下での生活を余儀なくされていた。科学者たちは1996年にウイルスをばら撒いたとされる集団「12モンキーズ」について探るため、服役中の囚人ジェームズ・コールを過去の世界へと送り込む。誤って1990年にたどり着いたコールは不審な言動から逮捕され、精神科医キャサリンの立ち会いのもと精神病院に収容される。そこでジェフリーという若い患者に出会い、彼の助けを借りて脱出を図るが・・・
1995年の作品だが、公開されていたことさえ覚えていない。
監督のテリー・ギリアムは、あのモンティ・パイソンの一員であり、唯一英国人以外のメンバーとして、主にアニメーションを担当していたのは知っている。
ただ、その後は映画監督として鬼才・奇才ぶりを発揮している、という噂は知っていたが、あまりその作品を見たという印象はない。
彼が監督をしていたと知らずに見た作品は「バンデットQ」とヒース・レジャーの遺作となった「Dr.パルナサスの鏡」くらいだろうか。
その彼の代表作として、この「12モンキーズ」と「未来世紀ブラジル」が挙げられているわけだが、たまたまCSで放映しているのを知って、今回見ることにしたわけだ。
見終わった後、というか、見ている途中で感じたことは、さすがは鬼才・奇才だけあって、何だかよくわからない世界だなあ、ということだった。
まず、近未来というのは2035年のことなので、人類がほとんど死滅したという1996年から40年ほど経った世界ということになる。
そうすると、この映画が作られた翌年に人類のほとんどが死滅する、という設定にしているわけで、ずいぶんと思い切ったものだと思う。
その中で、ブルース・ウィリス演じる主人公ジェームズ・コールは、過去の世界へ行ったり来たりするのだが、タイムスリップするシーンはほぼ出てこない。
いつの間にか過去に飛んでいたり、現在(2035年)に戻っていたりしているので、途中でわけがわからなくなることがある。
しかも、1996年に戻るはずが、間違えて1990年に戻ってしまったり、なぜか第一次世界大戦中のフランスにタイムスリップしてしまう、という複雑なことまで起こる。
なぜ第一次世界大戦中かと言うと、その時に銃で撃たれた弾が脚に残っていた、ということで、彼が本当にタイムスリップしていたことがわかる、という描写らしい。
ずいぶんとややこしいことをしたものである。
そんなこんなで、主人公は無事ウイルスのばら撒きを防ぐことができるのか、というと、実はそうはならない。
まあ、そんなことをすれば歴史が変わり、次元が歪んでしまうだろう、というのは想像できたけど、それにしても終わり方がよくわからない。
こういう世界観・描写が好きな人はいいのだけど、私のようなニブい人間には、ちょっと難しい映画だった。
ブルース・ウィリスは、この時40歳で、すでに「ダイ・ハード」で主演俳優としての地位を確保している頃だけど、彼の出演作は「ダイ・ハード」の他に「ティアーズ・オブ・ザ・サン」や「マーキュリー・ライジング」など良作がある一方、「フィフス・エレメント」や「シン・シティ」など、わけのわからない作品も結構ある。
今作は、その「わけのわからない作品」の一つだと思う。
それよりも、当時32歳だったブランド・ピットのイカれっぶりが凄まじい。
この作品で、助演男優賞にノミメートされたらしいが、それも納得である。
ということで、個人的にはまったくハマらなかったものの、名作の一つを見ることができたので、評価は「C」にしておきます。
「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムがブルース・ウィリス主演で描いたSFサスペンス。共演に、本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされたブラッド・ピット、「ラスト・オブ・モヒカン」のマデリーン・ストウ。「ブレードランナー」のデビッド・ピープルズが妻ジャネットと共に脚本を手がけた。
主演:ブルース・ウィリス
共演:マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット、クリストファー・プラマー、ジョン・セダ、H・マイケル・ウォールズ
その他:ボブ・アドリアン、サイモン・ジョーンズ、キャロル・フローレンス、フランク・ゴーシン、デビッド・モース、リサ・ゲイ・ハミルトン、フェリックス・ピール、マット・ロスなど
<ストーリー>
謎のウイルスによって人類のほとんどが死滅した近未来。生き残った人々は汚染された地上を捨て、地下での生活を余儀なくされていた。科学者たちは1996年にウイルスをばら撒いたとされる集団「12モンキーズ」について探るため、服役中の囚人ジェームズ・コールを過去の世界へと送り込む。誤って1990年にたどり着いたコールは不審な言動から逮捕され、精神科医キャサリンの立ち会いのもと精神病院に収容される。そこでジェフリーという若い患者に出会い、彼の助けを借りて脱出を図るが・・・
1995年の作品だが、公開されていたことさえ覚えていない。
監督のテリー・ギリアムは、あのモンティ・パイソンの一員であり、唯一英国人以外のメンバーとして、主にアニメーションを担当していたのは知っている。
ただ、その後は映画監督として鬼才・奇才ぶりを発揮している、という噂は知っていたが、あまりその作品を見たという印象はない。
彼が監督をしていたと知らずに見た作品は「バンデットQ」とヒース・レジャーの遺作となった「Dr.パルナサスの鏡」くらいだろうか。
その彼の代表作として、この「12モンキーズ」と「未来世紀ブラジル」が挙げられているわけだが、たまたまCSで放映しているのを知って、今回見ることにしたわけだ。
見終わった後、というか、見ている途中で感じたことは、さすがは鬼才・奇才だけあって、何だかよくわからない世界だなあ、ということだった。
まず、近未来というのは2035年のことなので、人類がほとんど死滅したという1996年から40年ほど経った世界ということになる。
そうすると、この映画が作られた翌年に人類のほとんどが死滅する、という設定にしているわけで、ずいぶんと思い切ったものだと思う。
その中で、ブルース・ウィリス演じる主人公ジェームズ・コールは、過去の世界へ行ったり来たりするのだが、タイムスリップするシーンはほぼ出てこない。
いつの間にか過去に飛んでいたり、現在(2035年)に戻っていたりしているので、途中でわけがわからなくなることがある。
しかも、1996年に戻るはずが、間違えて1990年に戻ってしまったり、なぜか第一次世界大戦中のフランスにタイムスリップしてしまう、という複雑なことまで起こる。
なぜ第一次世界大戦中かと言うと、その時に銃で撃たれた弾が脚に残っていた、ということで、彼が本当にタイムスリップしていたことがわかる、という描写らしい。
ずいぶんとややこしいことをしたものである。
そんなこんなで、主人公は無事ウイルスのばら撒きを防ぐことができるのか、というと、実はそうはならない。
まあ、そんなことをすれば歴史が変わり、次元が歪んでしまうだろう、というのは想像できたけど、それにしても終わり方がよくわからない。
こういう世界観・描写が好きな人はいいのだけど、私のようなニブい人間には、ちょっと難しい映画だった。
ブルース・ウィリスは、この時40歳で、すでに「ダイ・ハード」で主演俳優としての地位を確保している頃だけど、彼の出演作は「ダイ・ハード」の他に「ティアーズ・オブ・ザ・サン」や「マーキュリー・ライジング」など良作がある一方、「フィフス・エレメント」や「シン・シティ」など、わけのわからない作品も結構ある。
今作は、その「わけのわからない作品」の一つだと思う。
それよりも、当時32歳だったブランド・ピットのイカれっぶりが凄まじい。
この作品で、助演男優賞にノミメートされたらしいが、それも納得である。
ということで、個人的にはまったくハマらなかったものの、名作の一つを見ることができたので、評価は「C」にしておきます。
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