いやはや、ここまで捻じ曲げるかね

メディアが、森元首相の発言を殊更に大きく取り上げて、批判の方向に向けようと全力を挙げている。

先日のブログでは、私が安易にメディアの捏造に引っかかってしまい、実に情けないと思っているのだが、ホントにメディアの悪意には参ってしまう。

どういうことかと言うと・・・

先日の森さんの発言は、もっと詳細に書くと以下のようになる。

『これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた（笑いが起きる）5人います。女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を射た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです』

この発言を要約すると、次のようになるはずだ。

「うちの女性理事は大変優れていて競争意識が強いので、理事会では積極的に意見してくれる。その結果、理事会が長引いたりして困るという人もいるようですが、私たちもとても役に立っているので、もし欠員が出たら女性を選びます」

人によっては、もう少し別のまとめ方になるかも知れないが、だいたいこんなところだと思う。

少なくとも、女性蔑視でも何でもなく、逆に女性に対しておべんちゃらをしている、ちょっと恥ずかしい発言であるわけだ。

しかし、メディアはこの発言のごくごく一部を切り取って、単に「女性の会議は長い」だけにしている。

これが悪意でなければ、メディアっていったい何のために報道をしているのだろうか、と思ってしまう。

確かに、ここまでおべっかを使う必要があるのか、という気はする。

これを持って、「逆に女性をバカにしているのではないか」という意見が出るのであれば、それも仕方ないと思うような発言だ。

しかし、メディアは脊髄反射的に反応して、「女性蔑視だ」と騒ぎたてた。

さらに、各国のメディアも同調している、という報道をしているが、これもまた異様だ。

個人の発言の全文がどうなのかわからないのに、他国の人たちが批判するのもおかしな話だ。

他国だけでなく、とにかく知名度のある女性に「この発言はけしからん！」と言わせようとしているのがミエミエで、見ていて反吐が出そうになる。

今朝の日テレニュースでは、あの大坂なおみに何とか批判の言葉を言わせようとしていた。

さすがに日本の超一流の選手（？）となると、欧米のちょっと頭の偏ったプロスポーツ選手と違って、政治的な発言は控えるようで、この発言に対しては「好ましくない」的なコメントを出していたが、インタビュアーが何とかして「森さんは辞任すべきだ」と言わせようとしているのに対しては、「私にはわからない」とやんわりとかわしていた。

ニュースでは、さらに「抗議のデモが行われていた」と報じていたが、映像を見ると、どこかの小さな公園で、プラカードを掲げたおっさんがぽつんと立っている中、まわりには十数人の取り巻きがいるだけ、という状況で、とてもじゃないがデモをしているようには見えなかった。

ここまでして批判をして、じゃあどうしたいのかと言うと、その真意はわからない。

森さんが辞任したところで、何がどう変わるのかよくわからないし、オリンピックの開催そのものには影響しないと思う。

もしも「オリンピックを中止にしろ！」と言いたいのなら、堂々とそう主張すればいいのに、スポンサーが気になるのか、その一言はゼッタイに言わない。

平気でウソをつく上に、責任は取らないで、ただただ批判しているだけ。

こんなメディアに簡単に騙されてしまう人がたくさんいるのも事実で、現に私も騙されるところだった。

メディアって、ホントにクソだ！！