今回は「ナポレオン」です。
「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクル。
妻ジョゼフィーヌ役に「ミッション:インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー。「ゲティ家の身代金」でもスコット監督と組んだデビッド・スカルパが脚本を手がけた。
主演:ホアキン・フェニックス
共演:バネッサ・カービー、タハール・ラヒム、マーク・ボナー、ルパート・エベレット、ユーセフ・カーコアなど
<ストーリー>
18世紀末、革命の混乱に揺れるフランス。若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚するが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、いつしか夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていく。その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰める。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされないままだった。やがてナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになる。
リドリー・スコット監督の超大作、となれば誰もが期待するはずで、当然のことながら私も期待して見にいきました。
で、結論から言うと・・・「しょぼ!」でした。
その要因は、賛否はあるでしょうが、ナポレオンとジョゼフィーヌとの愛憎に焦点を当てすぎたせいで、単なる悲恋物語みたいになってしまったところでしょうか。
そのためか、余計な描写が結構あったように思います。
ナポレオンと言えば「戦(いくさ)上手」で、その天才的な戦術で一気に皇帝まで上り詰めた英雄ですが、その描写が弱かったような気がします。
皇帝になった後にオーストリア・ロシア連合軍と戦った「アウステルリッツの戦い」は圧巻でしたが、それ以外は、「勝ったぞ~」という簡単な描写だけで、大きく描かれていたのは、「ロシア遠征(1812年)」と「ワーテルローの戦い(1815年)」など負け戦ばかりです。
しかも、「ワーテルローの戦い」ではナポレオン自らが戦闘に参加するという「ありえね~」描写もあって、ちょっとビックリしました。
せっかくエジプト遠征の描写もあったのに、「兵士諸君、4000年の歴史が見下ろしている」という名言も出ず、ロゼッタストーンの発見について触れられることもなく、ミイラを触ったところちょっとズレてしまった、というしょうもないシーンが目立つ程度でした。
しかも、このエジプト遠征中に突如本国に帰還した理由も、本国の窮地を救うためだと思っていましたが、本作では「妻のジョゼフィーヌが浮気をしていることがわかったため」みたいな描写になっていました。
ナポレオンだって普通の人間なんだよ、ということが描きたかったのかも知れませんが、多くの人はそんなものは望んでいないと思うのですがね。
ホアキン・フェニックスが演じることによって、余計に「野心も何もない普通のおっさん」感が増していたような気がします。
逆に、ジョゼフィーヌを演じたバネッサ・カービーの方が、「ミッション・インポッシブル」の影響なのか、何かやらかしそうな感じがしていました。
ただ、さすがに戦闘のシーンは圧巻で、とても迫力がありました。
ということで、ちょっと期待外れだったので、評価は「C」にしておきます。
ネットでの反応も、大絶賛している人もいれば、酷評している人もいるという、両極端な感じでした。
「フランス人なのに、なぜ英語?」という批判もありましたが、こればかりはしょうがないでしょう。
フランス語の映画なんて、あまり見たいとも思わないし・・・
「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクル。
妻ジョゼフィーヌ役に「ミッション:インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー。「ゲティ家の身代金」でもスコット監督と組んだデビッド・スカルパが脚本を手がけた。
主演:ホアキン・フェニックス
共演:バネッサ・カービー、タハール・ラヒム、マーク・ボナー、ルパート・エベレット、ユーセフ・カーコアなど
<ストーリー>
18世紀末、革命の混乱に揺れるフランス。若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚するが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、いつしか夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていく。その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰める。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされないままだった。やがてナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになる。
リドリー・スコット監督の超大作、となれば誰もが期待するはずで、当然のことながら私も期待して見にいきました。
で、結論から言うと・・・「しょぼ!」でした。
その要因は、賛否はあるでしょうが、ナポレオンとジョゼフィーヌとの愛憎に焦点を当てすぎたせいで、単なる悲恋物語みたいになってしまったところでしょうか。
そのためか、余計な描写が結構あったように思います。
ナポレオンと言えば「戦(いくさ)上手」で、その天才的な戦術で一気に皇帝まで上り詰めた英雄ですが、その描写が弱かったような気がします。
皇帝になった後にオーストリア・ロシア連合軍と戦った「アウステルリッツの戦い」は圧巻でしたが、それ以外は、「勝ったぞ~」という簡単な描写だけで、大きく描かれていたのは、「ロシア遠征(1812年)」と「ワーテルローの戦い(1815年)」など負け戦ばかりです。
しかも、「ワーテルローの戦い」ではナポレオン自らが戦闘に参加するという「ありえね~」描写もあって、ちょっとビックリしました。
せっかくエジプト遠征の描写もあったのに、「兵士諸君、4000年の歴史が見下ろしている」という名言も出ず、ロゼッタストーンの発見について触れられることもなく、ミイラを触ったところちょっとズレてしまった、というしょうもないシーンが目立つ程度でした。
しかも、このエジプト遠征中に突如本国に帰還した理由も、本国の窮地を救うためだと思っていましたが、本作では「妻のジョゼフィーヌが浮気をしていることがわかったため」みたいな描写になっていました。
ナポレオンだって普通の人間なんだよ、ということが描きたかったのかも知れませんが、多くの人はそんなものは望んでいないと思うのですがね。
ホアキン・フェニックスが演じることによって、余計に「野心も何もない普通のおっさん」感が増していたような気がします。
逆に、ジョゼフィーヌを演じたバネッサ・カービーの方が、「ミッション・インポッシブル」の影響なのか、何かやらかしそうな感じがしていました。
ただ、さすがに戦闘のシーンは圧巻で、とても迫力がありました。
ということで、ちょっと期待外れだったので、評価は「C」にしておきます。
ネットでの反応も、大絶賛している人もいれば、酷評している人もいるという、両極端な感じでした。
「フランス人なのに、なぜ英語?」という批判もありましたが、こればかりはしょうがないでしょう。
フランス語の映画なんて、あまり見たいとも思わないし・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます