どうなる？ 大阪！

大阪のダブル選挙は、結局橋下陣営の圧勝に終わった。

大阪市長選における平松陣営は、民主党・自民党など既存政党のほか、多くの組織・団体の応援を受けたにもかかわらず惨敗。

すでにいろいろな人が指摘しているけれど、今回平松陣営が負けた理由は明白。

橋下氏のネガティブ・キャンペーンに終始したことが一つ。
しかも、それが橋下氏本人に関わることよりも、彼の出自に関するものが多かったこともあるだろう。
また、「独裁者」としてあのヒトラーになぞらえようとしたことも逆効果だったはず。

橋下氏が、少なくともずっと政策を語ってきたのに対して、平松氏は、とにかく「橋下氏じゃ、ダメなんだ」という話ばかり。
それに、いかにも既得権を手放したくないような輩が群がってきたのでは、いわゆる無党派層の連中はそっぽを向いて当たり前だと思う。

そして、もう一つが平松氏を応援した面々。

辻元清美とか野中広務とか佐高信とか、ほとんどの人に嫌われているような人間を引っ張り出してきたんじゃあ、マイナス効果以外の何ものでないだろうに。
さらに、香山リカみたいな胡散臭い精神科医まで出てきたのでは、いったい何のための応援演説なのかわからない。

これにより、今回の選挙では「今までのような選挙対策ではダメだ」ということが提起されたような気がする。

確かに、組織や団体の力は強い。
ただ、それは小さな市町村内での話。

しかし、今回は大阪という、もっともっと大きな自治体だ。
他の市町村とはレベルが違いすぎる。

しかも、破産しそうな財政の他、数々の問題を抱えている。
その元凶の一つが教師などの公務員なのだから、一般の市民としても「こいつらを何とかしてくれ」と思っている日とは多いと思う。
だとしたら「平松じゃあ、何も変わらないけど、橋下なら何とかしてくれるかも知れない」と考えてもおかしくはない。

今後、大阪がどうなるかはわからないが、少なくとも民主党が圧勝した時とは、ちょっと違うと思う。

なぜなら、民主党の場合は、政権を取る以前から、「こんな政党はダメだろう」と思っていたのだから。
鳩山さんや菅さんの日頃の発言や国会での質問は、昔から見ていて胡散臭さ全開だった。

だけど、橋下さんの場合は、まだわからない。
少なくとも、何かやろうとしていることは確か。

横山ノックを府知事に選んでしまうような、「ノリ」で動いてしまう大阪人だけど、今回は少し期待ができそう？
まあ、大阪人ではないので、直接は影響がないけれど、地方から国を変えていくという流れは、とてもいいと思う。