はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

そりゃまあ、人類史上初ですな

2021-12-22 | 日記
はあ?というニュース

スノーボードの大会で、平野歩夢が超難度の大技を決めた時に、これをニュースでは「人類史上初」と言っていた。

はあ?

そんなこと言ったら、世界新記録なんて、すべて「人類史上初」になるだろ。

確かにその通りなのかも知れないが、この言い方をしても違和感がないのは「エベレスト登頂に初めて成功」とか「北極点に初めて到達」とか、どちらかと言うと「命を懸けてまで挑戦した結果」というイメージが強いものに限られると思うだが。

あまりにも安易というか、何か「普通ではない言い方」をしようとしているだけ、という姿が何だかみっともない。

これで思い出すのは、女子レスリングの吉田沙保里が、前人未到の記録を成し遂げた時に、これをメディアが「霊長類最強」と称したことだ。

「女子最強」では弱すぎるし、たぶん男子よりも強いけど「人類最強」では弱いので、「よし、それなら人類は霊長類の頂点に立つのだから、そういう意味で霊長類最強にしよう」などと、考えに考えた結果、このような「アホ丸出し」の言い方になったのだと思う。

いったいどこが「アホ丸出し」なのか。

霊長類となると、人間以外では、チンパンジーとかゴリラなども当然含まれる。

これらの動物と戦った時に、人間なんて雌のチンパンジーにさえ勝てないだろう。

そんなことも考えずに「霊長類最強」などと称することは、私から見ると「バカなの?」としか思えない。

人類が霊長類の頂点に立っている、と言っても、それは「火を使ったり道具を使いこなしたりするなど、頭脳がずば抜けている」という意味であって、単に「パワー」ということで言えば、むしろ「霊長類最弱」と言ってもいいのではないかと思えるのに、これを最初に誰かが言い出した時に、誰もそいつに対して「いくら何でも、それは言い過ぎだろう」と言わなかったのか、とても不思議だ。

今回の「人類史上初」というのは、「霊長類最強」に比べたら、あながち間違いではないのだけど、「アホ度」で言えば、どっちもどっちだと思う。

もしかして、「流行語大賞」でも狙ってるのかね。

あんなのは、何でこんなヤツが審査員なの?という連中が、「流行ってもいないのに、流行ったことにしたかった言葉」を選ぶだけのイベントだから、ほとんど意味がない。

まあ、記録には残るのだろうけど・・・

あと、今回平野歩夢は確かにスゴいことをやったとは思うけど、スノボにしてもスケボにしても、これまでは五輪の正式競技ではなかったのでやる人が少なかっただけで、これからこの競技に参加する人が増えてきたら、あっという間に抜かれてしまうような気がするのだけど。

次に出てきた選手が平野の記録を抜いた時、メディアはこれをどういう言葉で激賞するんだろうか。


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